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第三章
嘘つき。(17歳。)
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その日は、ルディリアナの17歳になる誕生日であった。
ルディリアナ自身、自分が13歳から16歳の頃までの記憶が抜け落ちてしまっているため、「ルディは明日、17歳になるんだよ。」とアースに言われても実感が湧かないでいた。
「13歳からの記憶がなくて、もう17歳って言われても、何かしっくりこないな。」とルディリアナが悲しげに言えば、アースは「ルディが絶対喜ぶ物を準備するから。だから、待ってて!」と言ってくれたのだ。
だから、今日のルディリアナはドキドキとワクワクで心を躍らせていた。
やる事がある為、夜まで来れないと言われたが、ルディリアナは寝るのが大好きである為、寝ていれば夜なんて直ぐだ!と考えた。
布団に入り目を瞑る。そして頭の中を真っ白にして睡魔を待つのだが、、、全然眠くならない。
寧ろワクワクとドキドキで胸が煩くて、寝られやしない。
ベッドからモソモソと出てきたルディリアナは、「ちっとも眠くないわ。」と吐き捨てた後、ドレッサーの椅子に腰掛けた。
鏡の中に映る自分をルディリアナは久しぶりに見た気がする。
アースがいつも櫛でといてくれるため、艶やかなプラチナブランドの髪に、痩せた頬、青色の瞳に少し荒れた唇。
痩せた頬は少し前までもっとこけていたらしい。アースは最近少し肉のついてきた自分をみて、泣いて喜んでいた。
唇も初めはどれだけケアを怠ってたの?と思うほどにガサガサだったのだが、アースがくれた薬のお陰で、幾分かましである。
それでも、鏡の中に映る自分はとても貧相に見えた。
今まで他の女の子達みたいに可愛く自分を着飾ろうと思った事などなかったのだから、仕方がないと言えば仕方がない。
けれど、今のルディリアナは前までの自分とは違い、他の子達みたいに可愛くなりたいと思い出していた。
全ては、アースち可愛いと思われたいが為であるのだが、ありがたいことに、ルディリアナのために用意されたドレッサーには、アースが用意してくれたのだろう化粧道具が複数おかれていた。
ルディリアナにとって初めて触る品々だが、ルディリアナはその中の赤い口紅を手に取って自分の口に塗ってみる。
「何これ、、お化けみたいだわ。」
だが、ルディリアナは化粧をした事すらない為、準備された化粧道具達を上手く使うことすらできないでいた。
口に塗りたくられた真っ赤な口紅をタオルで拭い、怒りでそこら辺にペッと投げ捨ててやった。
そしてベッドにだいぶし、足をバタバタと動かす。
ルディリアナは、自分一人で上手に出来なかった事が悔しかったのである。
「こんなんじゃ、アースに嫌われる。」
そう言って涙を滲ませるルディリアナは、恋をする乙女であった。
かつて眠る事にしか興味の無かった彼女は、完璧に恋に落ちていた。
相手は今のルディリアナにとって、年上の男の人であり、顔はかっこよく筋肉だって最高だ。
そんなアースを周りの女の人が放っておくわけがないと言う事はルディリアナにだってわかる。
それと比べて、今の自分の取り柄と言えば、いつもアースが褒めてくれるプラチナブランドの髪くらいである。
それ以外取り柄なんてルディリアナにはなくて、自分で考えて悲しくなって泣いた。
そして、そのまま眠りにつき、気がついたら夜だった。
窓の外は既に暗く、キラキラと星が輝いており、ルディリアナはベッドから飛び起きた。
かと思えば、鏡の前でニコッと笑みを作ってみたり、自分で髪をすいてみたり、とにかくアースを待つのだが、ルディリアナの部屋は一向にノックされる気配がない。
目が覚めて、最初こそドキドキと煩かった胸も、次第に静かになっていく。
気づけば時計は12時の針を指していた。
それは、ルディリアナの誕生日の終わりを示している。
「嘘つき。」
ルディリアナは頬いっぱいに空気を溜め込み、毛布にくるまって、眠る事にした。
その目にはたっぷりの涙が浮かんでいて、目が覚めた時にはきっとパンパンに腫れてしまっているのだが、ルディリアナは気にせず眠りにつくのだった。
ルディリアナ自身、自分が13歳から16歳の頃までの記憶が抜け落ちてしまっているため、「ルディは明日、17歳になるんだよ。」とアースに言われても実感が湧かないでいた。
「13歳からの記憶がなくて、もう17歳って言われても、何かしっくりこないな。」とルディリアナが悲しげに言えば、アースは「ルディが絶対喜ぶ物を準備するから。だから、待ってて!」と言ってくれたのだ。
だから、今日のルディリアナはドキドキとワクワクで心を躍らせていた。
やる事がある為、夜まで来れないと言われたが、ルディリアナは寝るのが大好きである為、寝ていれば夜なんて直ぐだ!と考えた。
布団に入り目を瞑る。そして頭の中を真っ白にして睡魔を待つのだが、、、全然眠くならない。
寧ろワクワクとドキドキで胸が煩くて、寝られやしない。
ベッドからモソモソと出てきたルディリアナは、「ちっとも眠くないわ。」と吐き捨てた後、ドレッサーの椅子に腰掛けた。
鏡の中に映る自分をルディリアナは久しぶりに見た気がする。
アースがいつも櫛でといてくれるため、艶やかなプラチナブランドの髪に、痩せた頬、青色の瞳に少し荒れた唇。
痩せた頬は少し前までもっとこけていたらしい。アースは最近少し肉のついてきた自分をみて、泣いて喜んでいた。
唇も初めはどれだけケアを怠ってたの?と思うほどにガサガサだったのだが、アースがくれた薬のお陰で、幾分かましである。
それでも、鏡の中に映る自分はとても貧相に見えた。
今まで他の女の子達みたいに可愛く自分を着飾ろうと思った事などなかったのだから、仕方がないと言えば仕方がない。
けれど、今のルディリアナは前までの自分とは違い、他の子達みたいに可愛くなりたいと思い出していた。
全ては、アースち可愛いと思われたいが為であるのだが、ありがたいことに、ルディリアナのために用意されたドレッサーには、アースが用意してくれたのだろう化粧道具が複数おかれていた。
ルディリアナにとって初めて触る品々だが、ルディリアナはその中の赤い口紅を手に取って自分の口に塗ってみる。
「何これ、、お化けみたいだわ。」
だが、ルディリアナは化粧をした事すらない為、準備された化粧道具達を上手く使うことすらできないでいた。
口に塗りたくられた真っ赤な口紅をタオルで拭い、怒りでそこら辺にペッと投げ捨ててやった。
そしてベッドにだいぶし、足をバタバタと動かす。
ルディリアナは、自分一人で上手に出来なかった事が悔しかったのである。
「こんなんじゃ、アースに嫌われる。」
そう言って涙を滲ませるルディリアナは、恋をする乙女であった。
かつて眠る事にしか興味の無かった彼女は、完璧に恋に落ちていた。
相手は今のルディリアナにとって、年上の男の人であり、顔はかっこよく筋肉だって最高だ。
そんなアースを周りの女の人が放っておくわけがないと言う事はルディリアナにだってわかる。
それと比べて、今の自分の取り柄と言えば、いつもアースが褒めてくれるプラチナブランドの髪くらいである。
それ以外取り柄なんてルディリアナにはなくて、自分で考えて悲しくなって泣いた。
そして、そのまま眠りにつき、気がついたら夜だった。
窓の外は既に暗く、キラキラと星が輝いており、ルディリアナはベッドから飛び起きた。
かと思えば、鏡の前でニコッと笑みを作ってみたり、自分で髪をすいてみたり、とにかくアースを待つのだが、ルディリアナの部屋は一向にノックされる気配がない。
目が覚めて、最初こそドキドキと煩かった胸も、次第に静かになっていく。
気づけば時計は12時の針を指していた。
それは、ルディリアナの誕生日の終わりを示している。
「嘘つき。」
ルディリアナは頬いっぱいに空気を溜め込み、毛布にくるまって、眠る事にした。
その目にはたっぷりの涙が浮かんでいて、目が覚めた時にはきっとパンパンに腫れてしまっているのだが、ルディリアナは気にせず眠りにつくのだった。
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