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第二章

また監禁。(16歳)

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誕生日から一年と少し経ち、ルディリアナは自由に動く事ができるようになっていた。

部屋の扉に着いていた鍵は外され、出たい時に部屋を出る事ができる。

街に買い物に行きたいと言えば、外に出してもらえ、家に帰ればフカフカな布団と最高に寝心地のいい枕が待っている。

なんとも幸せな生活を送っていた。

最近では、両親に手紙を送る事も許してもらえ、お父様からは勝手に決めてすまなかったという謝罪の手紙がきていた。

なんだかんだ幸せなので大丈夫ですと、安心させるような手紙を送り、ルディリアナは悠々自適な生活を送っている。

レオンには、怖くて手紙を送ってないが、もう少し時間が経ったら送ろうと思っている。

そんなある日のことである。

「ルディ、、暫く部屋を出ないでほしいんだ。」

アースはいきなり部屋にやってきたかと思えば、そんな事を言ってきた。

最近やっと部屋から出してもらう事ができ、自由を得たと言うのに、なんとも酷い申し出である。

「嫌よ?」
ふつうにいやである。

即答したルディリアナに対し、アースは「お願いだ、ルディリアナ。」となかなかに粘ってくる。

「なら、どれくらい?1日?2日?1週間?」

1週間くらいなら寝ていれば直ぐだし、我慢はできる。
ルディリアナの優しさで提案してあげたのに、アースはなんとルディリアナの優しさを無下にする日数を提示してきた。

「2ヶ月、、。」

「馬鹿なのアース?」

考えるよりも先に口が動いていた。

いや、でも馬鹿だとしか思えない。

最近散々監禁してたのを辞めたと思ったのに、また同じ事を繰り返そうとしているアースにルディリアナは頭を痛める。

「とにかく、ルディリアナに決定権はないから!!」

そう言いポケットから鍵を出したかと思えば、ガチャンと扉にまた錠をつけた。

何なら、その錠は分厚く前ついていた錠より頑丈そうである。

寧ろ私にしか決定権って無いと思うけど、、と思いながら、そのうちまた意見を変え部屋から出してくれるだろうと甘い考えでいた。

ルディリアナは自由を手に入れとたのに、また監禁生活を強いられることになったのであった。

とりあえず、街で買ってきた【よく眠れる香】と書かれた香を焚いた。

正直こんな香がなくても、目を瞑れば直ぐに眠れるルディリアナではあるが、心を休めたい。

アースといるとルディリアナは我慢をいつも強いられる。

ストレスはそれなりに溜まっている。が吐き出してないだけだ。

「ルディ~、好きだよ怒らないで。」

相変わらず自分のしてる事を最低だと気づいてないアースはヘラヘラと笑いながらそう言ってる。

好きだと言ったら何でも良いと思ってるのだ。

「なら、王都でしか手に入らない、何なら2時間待たないと手に入らないマカロンを並んで買ってきて!ちゃんとアース本人が並ぶのよ?他の人に並ばさせたら承知しないから。」

ムカつくため無理を承知で言った我儘だったのだが、ルディリアナが眠りにつき、3時間後に目が覚めたときには、机にルディリアナが頼んだマカロンが本当に置いてあるのだ。

アースの行動からはルディリアナが好きだと言う事が痛い程に伝わってくる。

だから余計に、ルディリアナの嫌がる事をしてくるアースに対し、腹が立ってくるのであった。
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