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第二章
愛が重いです。(13歳。)
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ルディリアナは男から逃れる事は無理だと、男と過ごすうちにわかり出した。
男は、あの日ルディリアナを部屋に閉じ込めた。
そう、この部屋に閉じ込めたのである。
1週間程経ったが、それでも騒ぎにならず誰も助けに来ないということは、これは両親も了承の上での監禁と言うことになる。。
何故、、お父様、お母様。。私を見捨てたのです。
今目の前に二人がいたら、床に倒れ込んで手足をバタつかせて癇癪を起こしてしまいたい程には、腹は立っている。
なんせ、こちとら毎日毎日男の甘ったるい声を聞いて、毎日毎日トロンとした目で愛を囁かれて、不気味に笑う男と共にいるのだ。
いい加減、頭がおかしくなってきそう。
キスをする以外、それ以上の事はしてこないのが、せめてもの救いであろうか。
ルディリアナはどうしてこうなったのかと、、普段使わない頭を使えば使うほど、ガンガンと頭が痛むだけであった。
この痛みを作った張本人を見れば、ルディリアナと目が合った瞬間に、目を弧の字にさせて幸せそうに微笑んだ。
自分好みの顔が自分を見て笑っていることに、少しドキッとしてしまった自分に腹が立ち、ルディリアナは手元にあったタオルを、ニコニコ笑う男に向かって投げつけてやった。
「なぁに、ルーナ?これはプレゼント?嬉しいなぁ、初めてのルーナからのプレゼントだ。」
私が投げたタオルを手に取ると男は嬉しそうに、いつもの不気味な笑みを私に向ける。
プレゼントじゃない、、なんならそのタオル貴方の準備した物だ、、と言ってやりたいが、男はどう私が言っても全ていいように受け取るのだろう。
ルディリアナは、「はぁっ。」とため息を吐くと、布団を頭までかぶった。
考えるのはよそう。
とりあえず、寝よう。
そしたら、やっぱりこれは夢で朝起きたら自分の部屋にいるかもしれない。
それだけを願い、ルディリアナは目を瞑った。
この状況は、ルディリアナにとって最悪であった。
にも関わらず、ルディリアナに用意された枕だけはとても寝心地がよく、こんな素敵な枕に出会えたことだけは、男に感謝しようと思うので合った。
とっても寝心地の良い枕でルディリアナがウトウトとし出したとき、自分の眠る布団の中に何かがゴソゴソと入ってくるのがわかった。
少し夢の中に入りかけていたルディリアナが何だ?と思い重い目を身開ける。
すると、綺麗な琥珀色と目があった。
「なっ、、、なっ!!!!」
自分のおきている状況に、ルディリアナは余りに驚いて、餌を求める魚のように、口をパクパクと上下に動かす。
その状況を嬉しそうに、楽しそうに男はただ見ていた。
「何で入ってるんですか。」
男の反応を見てわかる。
私が焦る姿を見て楽しんでるんだと。
だから、極めて冷静に、男につまんない女だと思われる事を願いながら問う。
「何でって、、、ルーナの事が大好きだからだよ。」
男の返答はどこまでもルディリアナを困らせた。
「私は好きじゃないです。」
そう答えて、ベットの壁際により、男から距離を取る。
反対方向を向いて、男の顔はもう見ないようにまでしたのに、男はモゾモゾと毛布の中で体を動かし、ぴったりとルディリアナにくっついた。
ルディリアナの耳元に、男の吐息がかかり、ゾクゾクと体が疼く。
そして、たった一言。
「大丈夫。ルーナは僕の事が大好きなはずだよ。」何て、恐ろしい事を言う物だから、ルディリアナは自分の耳を手で押さえ、これ以上聞くもんか!という意思表示をした。
ルディリアナは男の事が好きではない。
名前も知らないし、こんな所に閉じ込めるし、笑顔は不気味だし、嫌なことばかりしてくる。
どれだけ顔が好みでも、どれだけ筋肉をつけようと、好みであれば嫌な所全てが許せるのか?といえばそうではない。
だから、ルディリアナは男の事を好きではないのに、男にはルディリアナは自分を好きだと言う深い自信があり、ルディリアナは困惑する。
ルディリアナは考えた。
自分が何か彼を好きだと伝えるよーな言動を言ったり、行動をしたかと。
男からは怖いくらいにされるがルディリアナはした事がない。
だから、男がルディリアナをどうしてこんなに執着するのかわからず、ルディリアナは底知れぬ恐怖に怯える。
そして、暫くすればルディリアナは考えるのを放棄して、眠りにつくのだった。
男は、あの日ルディリアナを部屋に閉じ込めた。
そう、この部屋に閉じ込めたのである。
1週間程経ったが、それでも騒ぎにならず誰も助けに来ないということは、これは両親も了承の上での監禁と言うことになる。。
何故、、お父様、お母様。。私を見捨てたのです。
今目の前に二人がいたら、床に倒れ込んで手足をバタつかせて癇癪を起こしてしまいたい程には、腹は立っている。
なんせ、こちとら毎日毎日男の甘ったるい声を聞いて、毎日毎日トロンとした目で愛を囁かれて、不気味に笑う男と共にいるのだ。
いい加減、頭がおかしくなってきそう。
キスをする以外、それ以上の事はしてこないのが、せめてもの救いであろうか。
ルディリアナはどうしてこうなったのかと、、普段使わない頭を使えば使うほど、ガンガンと頭が痛むだけであった。
この痛みを作った張本人を見れば、ルディリアナと目が合った瞬間に、目を弧の字にさせて幸せそうに微笑んだ。
自分好みの顔が自分を見て笑っていることに、少しドキッとしてしまった自分に腹が立ち、ルディリアナは手元にあったタオルを、ニコニコ笑う男に向かって投げつけてやった。
「なぁに、ルーナ?これはプレゼント?嬉しいなぁ、初めてのルーナからのプレゼントだ。」
私が投げたタオルを手に取ると男は嬉しそうに、いつもの不気味な笑みを私に向ける。
プレゼントじゃない、、なんならそのタオル貴方の準備した物だ、、と言ってやりたいが、男はどう私が言っても全ていいように受け取るのだろう。
ルディリアナは、「はぁっ。」とため息を吐くと、布団を頭までかぶった。
考えるのはよそう。
とりあえず、寝よう。
そしたら、やっぱりこれは夢で朝起きたら自分の部屋にいるかもしれない。
それだけを願い、ルディリアナは目を瞑った。
この状況は、ルディリアナにとって最悪であった。
にも関わらず、ルディリアナに用意された枕だけはとても寝心地がよく、こんな素敵な枕に出会えたことだけは、男に感謝しようと思うので合った。
とっても寝心地の良い枕でルディリアナがウトウトとし出したとき、自分の眠る布団の中に何かがゴソゴソと入ってくるのがわかった。
少し夢の中に入りかけていたルディリアナが何だ?と思い重い目を身開ける。
すると、綺麗な琥珀色と目があった。
「なっ、、、なっ!!!!」
自分のおきている状況に、ルディリアナは余りに驚いて、餌を求める魚のように、口をパクパクと上下に動かす。
その状況を嬉しそうに、楽しそうに男はただ見ていた。
「何で入ってるんですか。」
男の反応を見てわかる。
私が焦る姿を見て楽しんでるんだと。
だから、極めて冷静に、男につまんない女だと思われる事を願いながら問う。
「何でって、、、ルーナの事が大好きだからだよ。」
男の返答はどこまでもルディリアナを困らせた。
「私は好きじゃないです。」
そう答えて、ベットの壁際により、男から距離を取る。
反対方向を向いて、男の顔はもう見ないようにまでしたのに、男はモゾモゾと毛布の中で体を動かし、ぴったりとルディリアナにくっついた。
ルディリアナの耳元に、男の吐息がかかり、ゾクゾクと体が疼く。
そして、たった一言。
「大丈夫。ルーナは僕の事が大好きなはずだよ。」何て、恐ろしい事を言う物だから、ルディリアナは自分の耳を手で押さえ、これ以上聞くもんか!という意思表示をした。
ルディリアナは男の事が好きではない。
名前も知らないし、こんな所に閉じ込めるし、笑顔は不気味だし、嫌なことばかりしてくる。
どれだけ顔が好みでも、どれだけ筋肉をつけようと、好みであれば嫌な所全てが許せるのか?といえばそうではない。
だから、ルディリアナは男の事を好きではないのに、男にはルディリアナは自分を好きだと言う深い自信があり、ルディリアナは困惑する。
ルディリアナは考えた。
自分が何か彼を好きだと伝えるよーな言動を言ったり、行動をしたかと。
男からは怖いくらいにされるがルディリアナはした事がない。
だから、男がルディリアナをどうしてこんなに執着するのかわからず、ルディリアナは底知れぬ恐怖に怯える。
そして、暫くすればルディリアナは考えるのを放棄して、眠りにつくのだった。
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