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「ですね」

 奏空の言葉に都春はそう答えると、結衣人の方へと視線を向け、

「そろそろ、結衣人さん、大丈夫ですかね?」

 と優しい言葉でそう聞くのだ。

「……へ?」

 そう都春の言葉に気のないような返事をする結衣人なのだが、まだ少しばかり呼吸が乱れてしまっている所からすると、まだなのかもしれない。 それに目の方はまだ虚ろな状態だ。 だがそれは気分が悪くてとか体調が悪くて目が虚ろっていう訳ではないだろう。 こういう行為をしてるのだから、目が虚ろという事なのだから。

「そんな返事の仕方をしてるという事は、逆にイって気持ち良くて、完全に体から力が抜けてしまう暗い気持ち良かったという事だと思いますので、良かったんでしょうね? 口で感想を言わなくとも体の方で完全に気持ち良かったって言ってるのですから」

 そうクスリとする都春。

「まぁ……」

 そう言って笑顔を向けて来る結衣人。 そんな結衣人に都春は、

「やっぱり、素直な人っていいですよね? こっちまで結衣人さんの事をもっともっと気持ち良くさせて上げたくなっちゃいますからぁ」

 都春の方も結衣人に笑顔を向けるのだった。

 今まで組んだ事がなかったのかもしれないのだが、どうやら都春と結衣人は相性がいいようにも思える。 いや結衣人が初めてなのだから、今日初めて相性がいいと知った二人なのかもしれない。

「そろそろ、結衣人さんの方は落ち着きましたかね? それなら、後半戦の方に移りましょうか?」

 そう奏空はパンと軽く手を叩くのだ。

 それが始まりの合図かのように、奏空は早速都春に命令を始める。

「では、次の命令と行きますか? もう一回、都春さんは結衣人さんのモノの中にその細い棒を入れてもらえませんかね? そうじゃないと今日初めての結衣人さんからしてみたら直ぐにイっちゃいそうですからぁ。 それと、今回は奥の方にまで入れてもらいましょうか? 奥にある気持ちいいポイントと後ろの蕾から玩具を入れる訳ですから、同じ気持ちいいポイントを刺激したら、結衣人さん、どうなってしまうんでしょうね? 素直な結衣人さんはとんでもなく乱れてくれそうな予感がしますけど……」

 そして再び手をポンと叩く奏空。

「では、都春さん、宜しくお願いしますね」
「はい! 今日の僕は奏空さんの指示に従って動く駒みたいなもんですから、どんどん命令とか指示とかして下さいませ」

 今にも奏空に向かって敬礼しそうな勢いで言う都春。 いよいよゲームに乗って来ているという証拠だろう。

「では、宜しくお願いします」
「了解いたしました!」
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