4 / 86
4
しおりを挟む
みんながみんな浴衣へと着替えを済ませてくると、各々適当に席へと座る。
宴会場という設定だけあってテーブルの上には、ちょっとした海鮮料理までも並んでいた。
設定上、宴会場なのだから、お酒といきたい所なのだが、ゲイビ男優って言っても一応はお仕事中なのだから、見た目はビール色に見えても中身は麦茶だったりするのだから。
宴会場と設定しているのだから、例えグラスに入っているのは麦茶だとしてもビールに見えるだろう。 きっと雰囲気がそうしてくれているのだから。
勿論、ジュースだって置いてある。 お酒を飲める人もいるだろうが、お酒を飲めない人だっているのだから、ジュース等が置いてあっても不思議ではないからであろう。
今日は大人数だけあってか、照明も沢山あって、カメラマンもそれなりにいるようだ。
そして宴会場らしく、今日いるキャストで宴会場は盛り上げをみせる。
一人はカラオケをし、何人かは座りながら手を叩き歌を盛り上げる。
そこは一応男優だけあるのかもしれない。
男優というのは俳優並に演技力だって必要なのだから。
カラオケのマイクを持っていた一人が、歌を辞めた直後だっただろうか、
「さて! 今日のメインイベントっていうのは? 『王様ゲーム』」
いきなり司会の真似をし始め、そう仕切り始めたのは、この業界では、イケメンスパダリ攻と言われている、翼(タスク)だ。
「今日の社員旅行っていうのは、俺達が働いているゲイビ会社の旅行です。 ですので、ゲイビ男優らしく、宴会場の中にこのイベントを入れさせて頂きました! 但し、ただの『王様ゲーム』ではありません! 大人の王様ゲームなんです!」
そうマイクを通し言うと、
「大人な王様ゲームって?」
そう可愛く聞くのは、小悪魔受で今ブレイク中の来夢。
「来夢君から質問が来ましたのでお答えしますが……大人な王様ゲームというのは? ヤっちゃおう! っていうだけなのです」
その翼の言葉に周りがざわつき始める。
「え? え? それで、番号を引いて、もしネコちゃん同士で、ヤることになっちゃったらどうするんですか?」
「それは、それでいいのか? それとも、ネコとタチとで番号をきっちり分けて、ヤるか? というのを多数決で決めてもいいですか?」
確かにそこはまだ決めてなかった所なのだから、翼の言う通り多数決で決めた方がいいと思ったのであろう。
そうだ、今日のこの宴会場にはかなりの人数がいるのだから、多数決で決めて行った方がいいのかもしれない。
そこで翼は、
「まずは、ネコとタチと別れて番号を引く。 がいい人!」
宴会場という設定だけあってテーブルの上には、ちょっとした海鮮料理までも並んでいた。
設定上、宴会場なのだから、お酒といきたい所なのだが、ゲイビ男優って言っても一応はお仕事中なのだから、見た目はビール色に見えても中身は麦茶だったりするのだから。
宴会場と設定しているのだから、例えグラスに入っているのは麦茶だとしてもビールに見えるだろう。 きっと雰囲気がそうしてくれているのだから。
勿論、ジュースだって置いてある。 お酒を飲める人もいるだろうが、お酒を飲めない人だっているのだから、ジュース等が置いてあっても不思議ではないからであろう。
今日は大人数だけあってか、照明も沢山あって、カメラマンもそれなりにいるようだ。
そして宴会場らしく、今日いるキャストで宴会場は盛り上げをみせる。
一人はカラオケをし、何人かは座りながら手を叩き歌を盛り上げる。
そこは一応男優だけあるのかもしれない。
男優というのは俳優並に演技力だって必要なのだから。
カラオケのマイクを持っていた一人が、歌を辞めた直後だっただろうか、
「さて! 今日のメインイベントっていうのは? 『王様ゲーム』」
いきなり司会の真似をし始め、そう仕切り始めたのは、この業界では、イケメンスパダリ攻と言われている、翼(タスク)だ。
「今日の社員旅行っていうのは、俺達が働いているゲイビ会社の旅行です。 ですので、ゲイビ男優らしく、宴会場の中にこのイベントを入れさせて頂きました! 但し、ただの『王様ゲーム』ではありません! 大人の王様ゲームなんです!」
そうマイクを通し言うと、
「大人な王様ゲームって?」
そう可愛く聞くのは、小悪魔受で今ブレイク中の来夢。
「来夢君から質問が来ましたのでお答えしますが……大人な王様ゲームというのは? ヤっちゃおう! っていうだけなのです」
その翼の言葉に周りがざわつき始める。
「え? え? それで、番号を引いて、もしネコちゃん同士で、ヤることになっちゃったらどうするんですか?」
「それは、それでいいのか? それとも、ネコとタチとで番号をきっちり分けて、ヤるか? というのを多数決で決めてもいいですか?」
確かにそこはまだ決めてなかった所なのだから、翼の言う通り多数決で決めた方がいいと思ったのであろう。
そうだ、今日のこの宴会場にはかなりの人数がいるのだから、多数決で決めて行った方がいいのかもしれない。
そこで翼は、
「まずは、ネコとタチと別れて番号を引く。 がいい人!」
2
お気に入りに追加
65
あなたにおすすめの小説


淫愛家族
箕田 はる
BL
婿養子として篠山家で生活している睦紀は、結婚一年目にして妻との不仲を悩んでいた。
事あるごとに身の丈に合わない結婚かもしれないと考える睦紀だったが、以前から親交があった義父の俊政と義兄の春馬とは良好な関係を築いていた。
二人から向けられる優しさは心地よく、迷惑をかけたくないという思いから、睦紀は妻と向き合うことを決意する。
だが、同僚から渡された風俗店のカードを返し忘れてしまったことで、正しい三人の関係性が次第に壊れていく――
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。



鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる