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ステップ53

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 僕達の方はもういつもと変わらない感じになってきたのだけど、ってか、もう直ぐフィニッシュって感じになってきたのだけど、諒馬君と成都さんの方はどうなんたんだろ?

 そうだから気になった僕はチラリと諒馬君達の方へと視線を向けるのだ。 ってか、諒馬君達の方が先に色々と進んでたよね?

 と僕はさっき諒馬君達の方を見て思っていたのだけど、今はというと……

 まだまだ諒馬君が腰を動かしているっていうのかやっぱ二人で腰を動かしているって感じっていうのか、さっきまでは四つん這いの状態だったのだけど、今度は成都さんの方が仰向けの状態になって、それで諒馬君の方は成都さんの膝の裏を持って挿れてるって感じになったのかな? そしたら成都さん腰動かせなくなっちゃうんじゃないの? そう僕が思っていると成都さんは声を上げながら腰を動かしている姿が目に入ってくる。

 ってか、成都さんって本当に凄いと思う。 本当に成都さんがAV男優をやった方がいいんじゃないかと思う位だ。 現役でAV男優やってる僕が見て思う位なんだから、成都さんはやっぱ凄いんだと思うなー。 でも京平や社長はその魅力に気付いてないって事なのかな? ってか、これじゃあ僕がまだまだって感じじゃない? でもさ、この仕事っていうのかこの行為っていうのは終わりがないのかもね。 ある意味、自分が楽しんだもの勝ちっていうの? うん! そうだよねっ! こういう事は自分が楽しんだもの勝ちって事だよねっ!

 僕は自分でそう答えを出すと、今度は自分の方に集中する為に京平の方を見上げる。 そして笑顔を向けるのだ。

「急にどうしたの?」
「ん?」

 そんな京平のフリに、

「こういう事って楽しんだもの勝ちだよね?」

 その僕の言葉に京平は僕に向かって軽く微笑むと、

「そういう事?」

 と聞いて来た。

 どうやら京平は今の僕の言葉で僕が何が言いたいかが分かってくれたようだ。

 僕はそんな京平の事が好きだ。

 ま、そうだよね。 人は人、自分は自分。 って言葉があるくらいなんだもん。 それはそれでいいよねー。

 「じゃあ、玲音はそういう事が分かったんだから、今はこっちに集中しようか?」

 その京平の言葉目を丸くする僕。

 確かに京平は僕の言葉を理解してくれていたって事は分かっていたのだけど、まさか、そこまで理解してくれているとは思ってなかったからなのかもしれない。

 やっぱ京平は京平だよね。

 だから僕は京平言葉を理解したっていう意味で唇を重ねる。
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