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ステップ9

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 もう! 本当に京平も抜けてるとこあるんだからー!

 そう僕は気持ち的に頰を膨らませて京平の事を見上げる。

 そんな僕の顔に京平はクスクスと笑うと、

「君が可愛いのは昔からだけど、今日の君はその衣装を着てるからなのかな? いつも以上に可愛く思えるんだけど……」

 京平のその言葉に僕は頰を更に膨らませて京平のお腹辺りを叩き始める。

「もうもう! そんな事はいいから! 気になってるんだから、教えてよ!」
「あ、そうだったね」

 って京平はやっと話してくれるみたいだ。

「だからね……私達っていうのは、もう、ある意味、諒馬君と玲音と私っていう風になったじゃない? だから、仕事の時っていうのは三人で仕事をするって事になったから、この部屋を社長がくれたっていうのかな? まぁ、性格には三人の仕事部屋って事になるんだろうね。 それに、玲音は諒馬君以外と組みたくないだろ?」

 その京平の言葉に僕は顎に手を当てて天井に視線を向けて少し考えてみる。

 確かに京平の言う通り、この仕事で諒馬君以外の他の人と組む気はないのかも……。 だって僕的にも諒馬君の事好きだしね。 そうそう! 例えばさぁ、諒馬君以上のおじさんっていうのも変だけど、流石におじさんとは組みたくはないし、そもそも僕がそういうのを望んでないし、今の会社の方針みたいなのは、『本人が嫌がる事はしない』っていうのがあるから、ま、それもあるかな? うんうん! 確かにもう今の僕的には諒馬君と京平以外は組みたくはないのかも……! それに、この三人でやってる方がギャラもいいしねー。 うんうん! 京平とだけでやってる時よりか三人になって二輪挿しとかサンドとかやって大変だけど、でも嫌って程じゃないしギャラもそれだけ良くなったし全く僕からしてみたら問題なんてないしね。

「うん!」

 そう僕は京平に向かって納得したっていう意味で大きく頷く。

 そんな僕に京平は微笑むと、

「だから、そういう事なんだよ……」

 納得。

「……で、君は何でそのナース服をチョイスしてきたんだい?」
「別にー、ピンク色で丁度、僕の目に飛び込んで来たからっていうのかな? それに、男なんだから、ナース服って憧れなんじゃない?」
「どうせなら、今日はその衣装でやってみるかい?」

 京平の言葉に顔を俯けて考える僕。

「……って、事は……京平はお医者さんの衣装着るの!?」
「……んー……」

 って、京平が顎に手を当てて天井の方に顔を向けて珍しく悩んじゃってるんですけどー。 まぁ、確かに京平はお話の方も考えてるんだから、そこは考えるのかな?
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