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「んじゃあ、私が前回のように気持ち良く君の事させてあげるから、今回も可愛い声聞かせてくれるだけでいいからね……」
「か、可愛い声って……僕は別に……そんなつもりで出してる訳じゃ……」
「でも、知ってる? 君の声は下手な女性の声よりも可愛いんだけどっ!」

 そう京平さんは僕の言葉を遮るようにそういってくる。

 ……え? あ……京平さんにそう言ってもらえると……急に恥ずかしさが込み上げてくる。 僕って本当にそんなに可愛い声を上げているのであろうか?

 って思うほどだ。 それと同時に僕の胸は高まり始める。

 だって自分が一目惚れしてしまった人にそんな事を言われると誰だって、ドキリとするもんであろう。

 また緊張だか胸の高鳴りだか分からないくらいの心臓の鼓動が早くなってきたのが分かった。

 心臓の動きが早くなるという事は同時に呼吸も荒くなってくる。 僕はとりあえず心臓の鼓動を落ち着かせる為に深呼吸をする。

「やっぱり、まだ、緊張してる?」

 そう京平さんに聞かれて、ホッとする一面もあった。 だって僕が京平さんに恋をしてるなんて事、まだ京平さんにはバレて欲しくないからだ。

 ただ一方的な恋。 今まで僕は誰とも付き合った事がない。 当然、女性とも付き合った事がないし……女性にだって、この胸の高鳴りを経験した事がなかった。 でも昔初恋の相手には会う度に胸が高鳴っていた事を思い出す。 それに僕は少年漫画を読むより少女漫画を読む方が好きだったから、そういう事はそういう漫画に書いてあったような気がする。 だから僕は京平さんに恋をしてるって事が分かったのかもしれない。

「え? まぁ……まだ、二回目ですからね」

 と僕は京平さんに向かい苦笑いを向ける。

「だよね? でも、大丈夫……その緊張が解れる程、今日も気持ち良くさせて上げるからね」

   そう営業スマイルなのか本気で笑顔僕に送ってくれているのかは分からないんだけど……もう、それだけでも今日の僕はイってしまいそうだ。

 そして京平さんは今日は何故か僕の唇に唇を重ねてきた。

「……っ!?」

 ビックリし過ぎて声が出ないとはこういう事だろう。

 でも直ぐに離れて行ってしまう京平さんの唇。 
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