【1】(BLR18)ゲイビ男優になった俺!ドキドキの3Pに初挑戦!!(完結)

綺羅 メキ

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 怠い体を起き上がらせると、冷蔵庫の中を覗く。

「何もないか……」

   一人暮らしの男性っていうのは料理好き以外はいつも冷蔵庫の中は空っぽの状態の方が多いのかもしれない。 そりゃあ、料理好きの男子なら冷蔵庫の中に常に材料が入っているのかもしれないのだけど、料理をしない男子の家の冷蔵庫というのはほぼ何もない。

 見た目に反して料理が全く出来ないのが現実だ。

 だから冷蔵庫には何も入っていないのが普通。

 これが料理好きならば、野菜とかお肉とか入ってるのかもしれないんだけど……。   唯一入ってるのはデザートとかアイスかな? これだけは僕的には欠かせない物だから。

 とりあえず今日はそれでお腹を誤魔化そうと考える。

 そこは僕の見た目通りって所であろう。

 とりあえず疲れた体には糖分っていいしね。

 そして俺は冷蔵庫の中からプリンパフェみたいなデザートを持ってくると一人の部屋でテレビを付けて食べ始める。

「んー……! 幸せ!」

 一日の中でデザートを食べる瞬間が幸せな時間なのかもしれない。

 当然、一人で暮らしているのだから相手もいる筈もなく、色々と頭の中で考え事をしてしまう。

 今日、仕事で初めて会った京平さん。

「本当にカッコイイ! 背も高くて、きっと、こういう仕事をしているのだからお金も持ってるだろうし、そして、なんて言っても優しい! 理想のタイプっていうのは京平さんみたいな人を言うんだろうな……」

   って、完全に今の僕の心は乙女チックモードになっていた。

 頭で京平さんの事を考えるだけで、幸せな気持ちになってくる。

「初めて会ったのに、胸がドキドキしてたしー! 確かに緊張もあったんだろうけど……んー、きっと、緊張よりも僕は京平さんの方が好きなドキドキだったのかもしれないしー! あー……でも、京平さんは男性なんだよね?」

 京平さんの事は好きなのは分かったのだけど、京平さんは自分と同じ男性だという事を思い出し、現実問題、男性同士の恋人ていうのは未だに世間では認証されていない事を思い出す。

   とその前に、相手が自分の事をどう思っているかも重要な事だ。 世間どうのって前に自分だけ京平さんの事で舞い上がっていてもしょうがないって事だろう。 
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