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「そういう事はどうでもいいですからー」

 と僕は半分ベソをかく勢いで京平さんに助けを求める。

「分かったよ。 とりあえず、私で止められるかっていうのは分からないんだけどね。 それでも大丈夫かな?」
「え? あ、はい……。 まぁ、一人でするって事を、とりあえず、教えてもらいたいだけですから……」
「分かったよ」

 さっきまでふざけていた京平さんだったのだけど、今度はふざけずに答えてくれたようだ。

「そうだね……っていうか……明後日にはまた撮影があるから、それまでにももうちょっと慣らしていきたいって所なんだけどいいかな?」
「それって、どういう事なんですか?」

 とりあえず電話口では相手に今の僕の表情とかって見える訳もなく、聞いてみたり、なんとかして言葉にしなければ会話にはならなし……黙っている訳にはいかないと思った僕は京平さんに色々と聞く事にした。

「あ……だからだね……こういう事って順序よくやっていかないと玲音君の方が痛い思いするっていうのか……気持ち良くなれないっていうのか……そういう事だから、後ろのココをゆっくりと広げていった方がいいんだよね……? だから、ある意味、今日、玲音君の方から電話があって良かったっていうのかな? それに玲音君は一人で後ろの蕾を弄った事がないっていうのも聞いていたし、それを教える事の出来るいい機会って事かな?」

   ……あ、そっか……成る程ね……。

 でも、まさか、京平さん、それを見込んで僕に電話番号を教えていたとか? で、これをやるつもりだったんじゃ。 でも、今はそんな事を考えてる暇はないか、何とかしてこの疼きをどうにかしなければならない訳だし……。

「分かりました……じゃあ、京平さん……改めてお願いします」

 僕は電話口なのに無意識のうちに頭を下げていた。

 こうなんで人間って目の前に人がいるって訳じゃないのに電話口でもこう頭を下げてしまうのであろうか?

「じゃあ……」

 と言って京平さんは、

「携帯って何処かに置いてスピーカーなんかに出来るかな? とりあえず、両手が相手くれないと出来ないと思うしね」 
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