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「……ってか、何で笑ってるの?」
「え? 玲音があまりにも可愛いから」
「はぃいい!? どういう事?」
「いやぁー、私が起きなかったらどういう反応するのかな? って思っててね」

 その京平の言葉に僕は言葉を詰まらせる。

 本当は僕の方が京平の反応を見たかったのに逆に仕掛けられていた事に言葉を失ってしまっていた。

「って事は……京平もしかして大分前から起きてたの?」
「ま、そういう事になるのかな?」

 と言いながら京平は半身だけをベッドの上に起こしてくる。

「その大分前っていつから?」

 ベッドの上に半身を起こした京平。 すると僕より京平は背が高いから僕は京平の事を見上げる形になる。

「んー、最初っから?」

 そう言いながらまだクスクスとしている京平。

「……え!? 最初っからって?」
「最初っからと言ったら最初っからなんだけど……」

 僕は京平の言葉に少し考えると、

「んー、僕が起きた時から?」
「まぁ、そういう事になるのかな?」
「じゃあ、僕がご飯作っていたのも知ってるの?」
「そういう事かな?」

 そう京平はさっきからそれしか言って来ない。

「じゃあ、僕がトイレにもお風呂にも入ってたって事も知ってるって事?」
「まぁね」

 そう言いながら京平は僕の事を見ている。

「まぁ、私を驚かせる為なのかな? 今の玲音はいい格好をしてるよね?」
「え? あ……」

 京平の事を起こすのに夢中になっていて忘れていた。

 そうだ今の自分の格好は裸にエプロン姿だ。

「ん? 今日は朝から私とするつもりだったのかなぁ?」
「あ、いや、それは……違くて……。 僕だってたまには京平の反応を見たかったの! 今だって僕の裸エプロン姿を京平が見たらどんな反応してくれるのかな? って思ってやってたんだけどな……でも、料理してる時から期待してたんだけど?」
「……?」

 京平は今の僕の言葉に手を顎に当てて考えているようだ。

 どうやら僕が京平の言葉を理解出来てないのかもしれない。
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