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「じゃあ、そろそろ大丈夫そうかな?」

 その京平の言葉に僕は軽く首を傾げる。

 いいか? と聞かれてもいいって答えられる訳がない。 だって今回の設定は初心者という事なのだから、そういうタイミングとかっていうのが分かる訳がないのだから。

「ゴメン……そうだったね。 いいか? って事分かる訳なかったよね?」

 どうやら僕が首を傾げた事に京平は気付いてくれたようだ。

「ま、そろそろ平気そうだし、やってみようか? そうだな……? 玲音君でも諒馬君でもいいんだけど、どういう風にしたらいいかな? 例えば諒馬君がマットの上に仰向けに寝て、その上に玲音君が乗っかってって言ってもただ乗っかるだけではなくて……諒馬君のモノを入れながら乗っかるって感じかな? それで後から私が玲音君の中にモノを入れるって感じのと……諒馬君と玲音君が向き合うようにして玲音君が諒馬君のモノを入れていくのとどっちがいいと思う? 勿論、そういう風にしても最後に私のも入れるんだけどね」

 その京平の言葉に僕と諒馬君は考えていた。 諒馬君の方は腕を組んでまで考えているようだ。

「じゃあ!!」

 そう僕達は二人同時に声を上げる。

 それに見つめ合う僕と諒馬君。

「じゃあ、諒馬君どっちがいいの?」
「俺は……寝る方かな?」
「僕も!!」

   と答える。

 僕の方は流石に諒馬君と向き合ってっていうのは目の前に京平がいるのだからそれは出来ないと思ったからだ。 もしかしたら諒馬君も同じかもしれない。

 まぁ、こういう事をやってる時点で恋人の前で他の人とやってるのと同じなんだけどさ……でも、流石にね……。

 という事で、先ずは諒馬君が仰向けになる。

 僕はその上に跨りゆっくりと腰を下ろしていくのだ。
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