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 そういうところでは玲音って、おねだり上手なのかもしれない。

「でも、まだ……さっきの出来てないでしょ?」
「さっきの!?」

 そう言う玲音。

「ちゃんと視聴者にも分かるように玩具の説明とかレビューみたいなのを……出来てないよね?」
「ぇえー!? まだ、それって、続行中だったの!?」

 うん、確かに玲音が驚くのは当たり前だ。 まだ京平さんはその事について言ってるのだから。

「だから、玲音の言う事は聞かないようにしているんだけど……?」
「あ、ぅん……」

 そう言われてしまえば、そう答えるしかないのかもしれない。

 こういう場合、タチの方が立場が上じゃないとネコの言う通りに事が進む事になる。

「もうっ! 今日の京平! 意地悪っ!」

 そう頬を膨らませて言う玲音は本当に可愛い。 こっちまで微笑ましくなってくる。

 演技なのか本心でやってるのかは分からないのだけど本当にこの二人が人気ある訳が分かって来た。

 ま、この二人の場合、元から恋人同士なのだから本気でやってるのかもしれないのだけど。

「それに、電マで京平……一回イかせてくれるって言ったしっ!」

 そう未だに玲音は京平に怒ってるようだ。

「そうは言ったけど……玲音は視聴者にわかるような説明とかってしてないしね。 だから、私がやりたいように今はやってるのだけど……」
「もう! 分かったって! 京平が好きなよいにやればいいじゃん!」

 と言って玲音はそっぽ向いてしまう。

 こういうのって、そういう事ありなのかな? やってる途中で喧嘩するってさぁ。

 それでも京平さんの方はまだまだ余裕あるそうな表情をしていた。 そんな様子の玲音にクスクスとしている。

「やっぱ、玲音って可愛いよね」

 流石にその言葉だけではまだ玲音は京平さんの方に振り向いてはくれなそうだ。

「ま、いいけど……」

 そう京平さんは独り言を漏らすと、電マの動きを再開させる。

 京平さんは電マという物を玲音の体へと這わせ鎖骨や首等にも這わせていた。

「ふぅ……ん!」

 それでも玲音は反応してしまっている。 当たり前なのかもしれないのだけど、そりゃ、体に玩具を這わせられたら例え喧嘩していても、そういう声は勝手に出てしまうって事だろう。
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