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部屋に入ると今日は少し打ち合わせを始める。
社長と諒馬と京平と玲音は狭いホテルでみんなで集まって話せる所はなくベッドの上に男四人が座るといっぱいいっぱいだ。
「とりあえず、前回も行った通り、今日は玲音には薬を飲んで貰って女性になってもらってるんだけど、京平君は女性経験は?」
そういきなり京平に話を振る社長。
「あ、女性経験ですか? あ、まぁ……ないことはないですけどね」
「じゃ、諒馬君は?」
「はい! ありません!」
元気良く答える諒馬。
「あ、女性でも大丈夫かな?」
「んーどうなんでしょ? 大丈夫だと言えば大丈夫なんでしょうか? 本能っていうのか……嫌いではないですからね」
「あ、そうだね。 そういや、前回の時に聞いておけば良かったんだけど」
と申し訳なさそうに言っていた。
本当にここの社長は優しいのであろう。 これだけスタッフ達に気を使えるのだから。
「ま、諒馬君が大丈夫そうなら良かったかな? 因みに女性の体は見たことある?」
そう言われると流石に生まれてこの方、諒馬は母親以外は見たことがないことを思い出す。 母親と言っても小学生以来一緒にお風呂にも入っていないのだから、もう記憶にないことなのかもしれない。
「あ、まぁ……母親だけですかね?」
「そういうことか、本当に大丈夫かな?」
そう言われると心配な所だ。
「でも、玲音君なんでしょ?」
「ま、玲音君ではあるんだけどね」
「玲音君だって分かっているなら大丈夫ですよ!」
「そう……。 本当にゴメンね」
「社長! そんなに心配しなくても大丈夫ですって! きっと、諒馬君なら、今回の仕事ちゃんと出来ると思いますよ! ね、諒馬君!」
その玲音の言葉に頭を二回程頷かせる諒馬。
「俺も玲音君だって分かっているなら、例え玲音君が女性でもいけるような気がしますしね」
「そう……君にそう言って貰えると何だか大丈夫なような気がするね。 よし! 今日も頑張ってくれるかな?」
「はい!」
その社長の言葉に三人はほぼ同時に返事する。
「それは、とりあえず大丈夫だとして、玲音君にはセーラー服で二人は学ランっていうのでいいかな?」
「……学ラン!?」
その言葉に諒馬は吹きそうになっていた。
学ランなんて中学生以来着ていない。
「……って、ことは今日はコスプレですか?」
「コスプレっていうより設定かな?」
「あー成る程、設定でですか……」
「ちゃんとこっちで制服は用意してきてあるしね。 それもあって、今日は私もここに来たっていうのがあるかな? 制服持って来たのは私だしね」
そう言うと大きな鞄の中からその制服を持ってくる。
「はい……制服にお着替えお願いしまーす」
とお茶目に言う社長。
ここの社長は相変わらずだ。 前に初めて会った時も初めて会ったという感じではなく人懐っこいというのか社長っぽくないというのか話やすいというのか気楽な感じでいられる所がいい社長だ。
「ここでですか?」
「ま、別に隠すもんはないんだからここででいいんじゃないの?」
そう言われてしまえば確かにそうだ。
仕方なく諒馬達はベッドの上で制服へと着替えていく。
社長と諒馬と京平と玲音は狭いホテルでみんなで集まって話せる所はなくベッドの上に男四人が座るといっぱいいっぱいだ。
「とりあえず、前回も行った通り、今日は玲音には薬を飲んで貰って女性になってもらってるんだけど、京平君は女性経験は?」
そういきなり京平に話を振る社長。
「あ、女性経験ですか? あ、まぁ……ないことはないですけどね」
「じゃ、諒馬君は?」
「はい! ありません!」
元気良く答える諒馬。
「あ、女性でも大丈夫かな?」
「んーどうなんでしょ? 大丈夫だと言えば大丈夫なんでしょうか? 本能っていうのか……嫌いではないですからね」
「あ、そうだね。 そういや、前回の時に聞いておけば良かったんだけど」
と申し訳なさそうに言っていた。
本当にここの社長は優しいのであろう。 これだけスタッフ達に気を使えるのだから。
「ま、諒馬君が大丈夫そうなら良かったかな? 因みに女性の体は見たことある?」
そう言われると流石に生まれてこの方、諒馬は母親以外は見たことがないことを思い出す。 母親と言っても小学生以来一緒にお風呂にも入っていないのだから、もう記憶にないことなのかもしれない。
「あ、まぁ……母親だけですかね?」
「そういうことか、本当に大丈夫かな?」
そう言われると心配な所だ。
「でも、玲音君なんでしょ?」
「ま、玲音君ではあるんだけどね」
「玲音君だって分かっているなら大丈夫ですよ!」
「そう……。 本当にゴメンね」
「社長! そんなに心配しなくても大丈夫ですって! きっと、諒馬君なら、今回の仕事ちゃんと出来ると思いますよ! ね、諒馬君!」
その玲音の言葉に頭を二回程頷かせる諒馬。
「俺も玲音君だって分かっているなら、例え玲音君が女性でもいけるような気がしますしね」
「そう……君にそう言って貰えると何だか大丈夫なような気がするね。 よし! 今日も頑張ってくれるかな?」
「はい!」
その社長の言葉に三人はほぼ同時に返事する。
「それは、とりあえず大丈夫だとして、玲音君にはセーラー服で二人は学ランっていうのでいいかな?」
「……学ラン!?」
その言葉に諒馬は吹きそうになっていた。
学ランなんて中学生以来着ていない。
「……って、ことは今日はコスプレですか?」
「コスプレっていうより設定かな?」
「あー成る程、設定でですか……」
「ちゃんとこっちで制服は用意してきてあるしね。 それもあって、今日は私もここに来たっていうのがあるかな? 制服持って来たのは私だしね」
そう言うと大きな鞄の中からその制服を持ってくる。
「はい……制服にお着替えお願いしまーす」
とお茶目に言う社長。
ここの社長は相変わらずだ。 前に初めて会った時も初めて会ったという感じではなく人懐っこいというのか社長っぽくないというのか話やすいというのか気楽な感じでいられる所がいい社長だ。
「ここでですか?」
「ま、別に隠すもんはないんだからここででいいんじゃないの?」
そう言われてしまえば確かにそうだ。
仕方なく諒馬達はベッドの上で制服へと着替えていく。
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