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エレベーターを降りても目の前に事務所がある訳ではなかった。 そのフロア案内図を見て諒馬はネットに書いてあった名前を探す。
どうやら今乗って来たエレベーターからは少し遠いようだ。
ビルは高さもあるのだが勿論広さだってある。 ある意味、各フロア迷路みたいなもんだがそこまでは複雑ではない。 そこはもし災害が発生した時にあまりにも内部が複雑になっていると出口や非常口が見つからず助からない可能性があるからだ。
暫く探していると事務所名が入ったドアを見つけ、そのドアをノックする。
一応、会社なのだから外見は普通のドアだ。
諒馬はドアの前で緊張をほぐす為か深呼吸をしているとドアを開く。
「スイマセン。 ドラゴン事務所はこちらでよろしいのでしょうか?」
そう諒馬は声を掛けるとそこには年は三十代後半であろうか爽やかそうな男性が諒馬を迎えに出てくれた。
「うん。 そうだけど……。 今回、ウチの募集で来てくれた諒馬君かな?」
「はい!」
そう笑顔で答える諒馬。
流石に最初は緊張していたのだが出迎えてくれた人の笑顔と優しい声に安心出来たのか諒馬はその男性を見上げる。
「じゃ、入ってくれるかな?」
そして諒馬は事務所の中に通される。
事務所の中もごく普通の会社みたいなようだ。
AVの事務所だからもっと派手に壁とかが装飾されていてなんかこう派手派手というイメージをしていたのだが中に入ってみると実はそうでもない。
しかもビルの割にはこのオフィスに関しては狭く感じる。
しかも従業員も今のところは数名。 机も数個しかない位だ。
まさか、こんな狭い所で撮影が行われているのであろうか。 いや流石にそんなスペースはないようにも思える。
そしてさっき迎え入れてくれた男性は更に奥の部屋へと向かっている。 その奥の部屋のドアには応対室と書かれていた。
その部屋に通されるとソファが二つにテレビにその下にDVDのデッキしかない部屋でそれがギリギリの状態で入っている狭さだ。
「そちらに座ってどうぞ……」
そう言われ諒馬はテレビが見えるソファへと座るのだ。
「初めまして、ここのドラゴン事務所の社長をしています犬居聡史(いぬいさとし)です」
その人物は諒馬に向かって頭を下げて来た。
「あ、ど、どうも……」
諒馬の方も慌てて頭を下げる。
「流石に緊張してるよね? 緊張しなくて大丈夫だよ。 ここは会社っていう会社じゃないから、もっと、気を楽にしていていいんだからね」
「あ、はい! スイマセン!」
「あ、ほら……まだ、言葉が緊張してるみたいだけど」
「んー……あー、そ、そうですよね」
「しかも、肩にも力入っちゃってるみたいだしね。 ま、それはいいとして……とりあえず、ネットでウチの会社を見て応募してみてくれたみたいだけ、ウチの会社はまだまだ半年位前に出来たばっかりなんだよね。 だから、全然人手が足りなくてね……それに、こういう会社だからおおっぴらに宣伝出来ないでしょー、だから、君みたいな子が来てくれると、こちらとしては助かるよ。 それに、男女物の男優さんは沢山いるけど、男性同士の男優さんを好んで来る人もそんなに居る訳じゃないしね。 でも、今の時代は男性同士の物が出回り始めてきて需要も増えてきてるからさ、売上も毎月上がってきてる位だから、給料は渡すことは出来るよ。 そりゃ、最初は一回につき十万位だけど……君が頑張ってくれれば、それが何倍にもなる仕事なんだけど、本当にやってみる気ある?」
どうやら今乗って来たエレベーターからは少し遠いようだ。
ビルは高さもあるのだが勿論広さだってある。 ある意味、各フロア迷路みたいなもんだがそこまでは複雑ではない。 そこはもし災害が発生した時にあまりにも内部が複雑になっていると出口や非常口が見つからず助からない可能性があるからだ。
暫く探していると事務所名が入ったドアを見つけ、そのドアをノックする。
一応、会社なのだから外見は普通のドアだ。
諒馬はドアの前で緊張をほぐす為か深呼吸をしているとドアを開く。
「スイマセン。 ドラゴン事務所はこちらでよろしいのでしょうか?」
そう諒馬は声を掛けるとそこには年は三十代後半であろうか爽やかそうな男性が諒馬を迎えに出てくれた。
「うん。 そうだけど……。 今回、ウチの募集で来てくれた諒馬君かな?」
「はい!」
そう笑顔で答える諒馬。
流石に最初は緊張していたのだが出迎えてくれた人の笑顔と優しい声に安心出来たのか諒馬はその男性を見上げる。
「じゃ、入ってくれるかな?」
そして諒馬は事務所の中に通される。
事務所の中もごく普通の会社みたいなようだ。
AVの事務所だからもっと派手に壁とかが装飾されていてなんかこう派手派手というイメージをしていたのだが中に入ってみると実はそうでもない。
しかもビルの割にはこのオフィスに関しては狭く感じる。
しかも従業員も今のところは数名。 机も数個しかない位だ。
まさか、こんな狭い所で撮影が行われているのであろうか。 いや流石にそんなスペースはないようにも思える。
そしてさっき迎え入れてくれた男性は更に奥の部屋へと向かっている。 その奥の部屋のドアには応対室と書かれていた。
その部屋に通されるとソファが二つにテレビにその下にDVDのデッキしかない部屋でそれがギリギリの状態で入っている狭さだ。
「そちらに座ってどうぞ……」
そう言われ諒馬はテレビが見えるソファへと座るのだ。
「初めまして、ここのドラゴン事務所の社長をしています犬居聡史(いぬいさとし)です」
その人物は諒馬に向かって頭を下げて来た。
「あ、ど、どうも……」
諒馬の方も慌てて頭を下げる。
「流石に緊張してるよね? 緊張しなくて大丈夫だよ。 ここは会社っていう会社じゃないから、もっと、気を楽にしていていいんだからね」
「あ、はい! スイマセン!」
「あ、ほら……まだ、言葉が緊張してるみたいだけど」
「んー……あー、そ、そうですよね」
「しかも、肩にも力入っちゃってるみたいだしね。 ま、それはいいとして……とりあえず、ネットでウチの会社を見て応募してみてくれたみたいだけ、ウチの会社はまだまだ半年位前に出来たばっかりなんだよね。 だから、全然人手が足りなくてね……それに、こういう会社だからおおっぴらに宣伝出来ないでしょー、だから、君みたいな子が来てくれると、こちらとしては助かるよ。 それに、男女物の男優さんは沢山いるけど、男性同士の男優さんを好んで来る人もそんなに居る訳じゃないしね。 でも、今の時代は男性同士の物が出回り始めてきて需要も増えてきてるからさ、売上も毎月上がってきてる位だから、給料は渡すことは出来るよ。 そりゃ、最初は一回につき十万位だけど……君が頑張ってくれれば、それが何倍にもなる仕事なんだけど、本当にやってみる気ある?」
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