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ー閃光ー192
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『救助隊またはエレベーターの会社の人は、まだ助けに来てくれないのでしょうか?』
そう雄介は裕実に問うているのか、そんな質問が聞こえてくる。
「あ、ゴメン……それは、まだ、俺たちが繋げてなかったかも……?」
『え? どうしてです?』
今度は裕実が和也へと質問しているようだ。
「だってよ、ここに閉じ込められた時、非常用ボタンを押してみたけど不通だったんだよなぁ。ってことはさ……電気もだけど、電話線も何かしらでやられたのかな? って思ってよ」
『でも、今は電話は普通に使えているじゃないですか?!』
裕実の方は今度は割と冷静にツッコミを入れてくる。
確かに裕実の言う通りなのかもしれない。今、和也と裕実は普通に電話をしているのだから。それに、地震やテロでもない限り、電気関係や電話線がやられるってことは考えにくいだろう。
「あ! そうだ!」
和也が急に大声を出す。
「もしかしたら、明かりがなかったから、ボタン押し間違えてただけかもしれねぇよなぁ?」
そう半分は独り言のように言うと、今度はスマホの明かりを頼りに非常用ボタンを探し、押した。
すると、聞こえてきたのは電話の発信音だった。
ということは繋がっているということだろう。直後にエレベーター会社の人が出たようで、和也はエレベーターに閉じ込められている状況を説明した。
すると、すぐにこの場所へと向かうという返答があり、俺たちはエレベーター内でしばらく待つことになった。その後、手動か何かでエレベーター会社の人がエレベーターを動かしてくれたらしく、俺たちはやっと自宅に帰ることができた。
「いやぁー、本当、参ったぜ……。まさかエレベーターが止まるなんて思ってもなかったしな」
玄関に入って早々に靴を脱ぎ、部屋へと入っていく和也。
だが、部屋の中に入っても電気が点いている気配はなかった。
確かにエレベーターから解放された俺たちだったが、未だに電気が点いていないことに不安を感じる。
一体この周辺で何があったというのだろうか。
とりあえず、スマホの明かりを頼りに周囲を照らす俺たち。
「なぁ、こういう時のために懐中電灯とか防災グッズとかいうのは無いのか?」
「え? あー……」
家のことについては、全く俺が管理していない。ほとんど雄介に任せきりだったのだから。それに今の雄介は記憶喪失なのだから、どこに置いてあるのか把握していないだろう。
「……防災グッズなぁ……?」
「それなら、あそこにあると思いますけどっ!」
急に嬉しそうに大きな声で答える雄介。
そう雄介は裕実に問うているのか、そんな質問が聞こえてくる。
「あ、ゴメン……それは、まだ、俺たちが繋げてなかったかも……?」
『え? どうしてです?』
今度は裕実が和也へと質問しているようだ。
「だってよ、ここに閉じ込められた時、非常用ボタンを押してみたけど不通だったんだよなぁ。ってことはさ……電気もだけど、電話線も何かしらでやられたのかな? って思ってよ」
『でも、今は電話は普通に使えているじゃないですか?!』
裕実の方は今度は割と冷静にツッコミを入れてくる。
確かに裕実の言う通りなのかもしれない。今、和也と裕実は普通に電話をしているのだから。それに、地震やテロでもない限り、電気関係や電話線がやられるってことは考えにくいだろう。
「あ! そうだ!」
和也が急に大声を出す。
「もしかしたら、明かりがなかったから、ボタン押し間違えてただけかもしれねぇよなぁ?」
そう半分は独り言のように言うと、今度はスマホの明かりを頼りに非常用ボタンを探し、押した。
すると、聞こえてきたのは電話の発信音だった。
ということは繋がっているということだろう。直後にエレベーター会社の人が出たようで、和也はエレベーターに閉じ込められている状況を説明した。
すると、すぐにこの場所へと向かうという返答があり、俺たちはエレベーター内でしばらく待つことになった。その後、手動か何かでエレベーター会社の人がエレベーターを動かしてくれたらしく、俺たちはやっと自宅に帰ることができた。
「いやぁー、本当、参ったぜ……。まさかエレベーターが止まるなんて思ってもなかったしな」
玄関に入って早々に靴を脱ぎ、部屋へと入っていく和也。
だが、部屋の中に入っても電気が点いている気配はなかった。
確かにエレベーターから解放された俺たちだったが、未だに電気が点いていないことに不安を感じる。
一体この周辺で何があったというのだろうか。
とりあえず、スマホの明かりを頼りに周囲を照らす俺たち。
「なぁ、こういう時のために懐中電灯とか防災グッズとかいうのは無いのか?」
「え? あー……」
家のことについては、全く俺が管理していない。ほとんど雄介に任せきりだったのだから。それに今の雄介は記憶喪失なのだから、どこに置いてあるのか把握していないだろう。
「……防災グッズなぁ……?」
「それなら、あそこにあると思いますけどっ!」
急に嬉しそうに大きな声で答える雄介。
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