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ー閃光ー42
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俺は雄介を連れて、自分の部屋へと入ると、そのまま雄介の体をベッドに横たえた。そして、薬を入れているケースから頭痛薬を取り出し、水を持って雄介がいるベッドまで運び、半身を起こして薬を飲ませる。
再び雄介の体を横たえると、俺は美里がいる産婦人科へと向かった。
「すみません……美里さん。なんか、また雄介が頭が痛いって言うので、薬を飲ませてベッドに寝かせてきました。大丈夫ですよ」
「雄ちゃん、頭が痛いの? あの子、小さい頃から健康そのものみたいな子だったから、今まで頭痛すら起こしたことがなかったのにねぇ」
美里がそう言った。
確かに、雄介は美里の言うようにずっと健康だったはずなのに、この前、海で彷徨って帰ってきてからは、しょっちゅう頭が痛いと言っていたような気がする。
忘れた頃に再び頭が痛くなるものだから、最近ではそのことを忘れていたくらいだ。
「きっと美里さんは知らなかった話だと思うんですが……あ、いや……知ってしまったんですよね……それからなんですよ、雄介が頭が痛いとたまに言い始めたのは……もう一度、検査しないか? って言っても『忙しくて病院に行く暇がないから』と言って、なかなか病院に行ってくれなかったんです。でも、とりあえず頭痛薬を飲むと痛みも和らぐみたいですし、大丈夫かと思っているんですが……」
「そうだったんですか? だったら、私に構ってないで、さっさと病院に行って検査してもらえば良かったのに……全く、吉良先生にばかり迷惑をかけてしまって、本当に申し訳ない……」
美里はそう言いながら、少し怒っているようにも見えた。
「だって、雄ちゃんが消防士の時だって、毎日のようにハラハラしていたんでしょう? だって、雄ちゃんがしている仕事っていうのは、いつ死んでもおかしくはないんですもんねぇ……。そんな雄ちゃんを側で支えてくださって、本当にありがとうございます」
そこで、美里は丁寧に頭を下げてくれた。
美里は俺の気持ちを分かってくれる人で、少し安心できたが、雄介のことに関しては俺は全く迷惑だとは思っていない。だから、素直にこう答えた。
「全く迷惑だとは思っていませんよ。むしろ、雄介には感謝したいくらいですから。本当に雄介という人間は優しくて、俺の心の扉を自然に開かせてくれた人ですから」
本当に感謝しかないので、俺は美里に向かって微笑んだ。
「フフ……今の吉良先生の笑顔で、雄ちゃんと吉良先生が幸せなのが、よーく分かりました……」
美里もまた、俺に笑顔を向けてくれた。
再び雄介の体を横たえると、俺は美里がいる産婦人科へと向かった。
「すみません……美里さん。なんか、また雄介が頭が痛いって言うので、薬を飲ませてベッドに寝かせてきました。大丈夫ですよ」
「雄ちゃん、頭が痛いの? あの子、小さい頃から健康そのものみたいな子だったから、今まで頭痛すら起こしたことがなかったのにねぇ」
美里がそう言った。
確かに、雄介は美里の言うようにずっと健康だったはずなのに、この前、海で彷徨って帰ってきてからは、しょっちゅう頭が痛いと言っていたような気がする。
忘れた頃に再び頭が痛くなるものだから、最近ではそのことを忘れていたくらいだ。
「きっと美里さんは知らなかった話だと思うんですが……あ、いや……知ってしまったんですよね……それからなんですよ、雄介が頭が痛いとたまに言い始めたのは……もう一度、検査しないか? って言っても『忙しくて病院に行く暇がないから』と言って、なかなか病院に行ってくれなかったんです。でも、とりあえず頭痛薬を飲むと痛みも和らぐみたいですし、大丈夫かと思っているんですが……」
「そうだったんですか? だったら、私に構ってないで、さっさと病院に行って検査してもらえば良かったのに……全く、吉良先生にばかり迷惑をかけてしまって、本当に申し訳ない……」
美里はそう言いながら、少し怒っているようにも見えた。
「だって、雄ちゃんが消防士の時だって、毎日のようにハラハラしていたんでしょう? だって、雄ちゃんがしている仕事っていうのは、いつ死んでもおかしくはないんですもんねぇ……。そんな雄ちゃんを側で支えてくださって、本当にありがとうございます」
そこで、美里は丁寧に頭を下げてくれた。
美里は俺の気持ちを分かってくれる人で、少し安心できたが、雄介のことに関しては俺は全く迷惑だとは思っていない。だから、素直にこう答えた。
「全く迷惑だとは思っていませんよ。むしろ、雄介には感謝したいくらいですから。本当に雄介という人間は優しくて、俺の心の扉を自然に開かせてくれた人ですから」
本当に感謝しかないので、俺は美里に向かって微笑んだ。
「フフ……今の吉良先生の笑顔で、雄ちゃんと吉良先生が幸せなのが、よーく分かりました……」
美里もまた、俺に笑顔を向けてくれた。
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