BLR18【2】ノンケだった俺が男と初体験!ー結婚編ー

綺羅 メキ

文字の大きさ
上 下
649 / 929

ー未知ー143

しおりを挟む
 本当に雄介のもどかしい動きに、腰が勝手に動いてきてしまう俺。

 だけど今日の雄介というのは、本当に中にある気持ちいいポイントになかなか触れて来てくれない。

 俺からしてみたら痒いところに手が届いてないという状態でもあるのだから。

 雄介に心をオープンにしてもらいたいと思うのなら、先ずは自分から動いてみないとと思うのだけど、どうしても俺の場合には動けなくなってしまう。

 そこに俺はため息が出る。

 そう自分に自己嫌悪状態だからだ。

 確かに雄介に対してだけは、俺のことを信じて欲しくて普段の生活の中では素直になるように努力してきた筈なのだが、やはりこういう時というのは違うのかもしれない。

 普段生活の中では、今ではそんな恥ずかしいことというのは無いのだけど、こういう行為というのは恥ずかしくて当たり前なのだから、そこは未だに素直になれないところだ。

 そして雄介っていう人間っていうのは凄く優しい。

 そうこういう行為に関しては絶対に無理強いをしないということだ。 寧ろ最近では優し過ぎて物足りないと思ってしまっている自分がいる。 本当にそういうところ自分でもわがままって思うところだ。

 兎に角、今は自分の方が雄介に対して何かアピールをしないと雄介の場合、本当に優しすぎて動いてくれないのだから、やはり動くしか無いと思った俺は、

「何にある指……動かせ……」

 そう何でかお願いしている側の俺の方が命令口調で言ってしまっていた。

 だがこうもう掠れたような声というのか、快感で悶えている声というのか、既に声にならないような声だったからなのか、どうやら今の俺の言葉は雄介には届いてなかったようにも思える。

「へ? なんて?」

 そう聞き返してくるくらいなのだから、やはり今の俺の言葉は雄介の耳には聞こえてなかったということだろう。

 そこに半分心の中で項垂れながら、

「……だからさ……指動かせって言ってんだよ……」

 大分さっきよりは文章にもなっているだろうし、少し大きめな声で言ったのだから、流石に雄介の耳にも届いているだろう。

「あ、あー! そういうことな……!」

 と目を見開いてまで言って来たのだから流石に気付いてくれたのであろう。 そこに安堵する俺。

「指は動かしてんねんけどなぁ……?」
「……へ?」

 そう何だか雄介じゃないみたいな反応に、俺の方が裏声を上げてしまう。

 今日の雄介っていうのは、調子に乗っている感じがするのは気のせいであろうか。

 そんな雄介に苛立ちを覚える俺。

 俺がかなり素直になってきたから雄介がそんな態度になってしまったというのであろうか。 何だかよく分からないけど、とりあえずまた俺の方が何か動かなきゃいけないのかもしれない。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

壁乳

リリーブルー
BL
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。 (作者の挿絵付きです。)

鬼上司と秘密の同居

なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳 幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ… そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた… いったい?…どうして?…こうなった? 「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」 スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか… 性描写には※を付けております。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

アルバイトで実験台

夏向りん
BL
給料いいバイトあるよ、と教えてもらったバイト先は大人用玩具実験台だった! ローター、オナホ、フェラ、玩具責め、放置、等々の要素有り

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

処理中です...