BLR18【2】ノンケだった俺が男と初体験!ー結婚編ー

綺羅 メキ

文字の大きさ
上 下
622 / 929

ー未知ー116

しおりを挟む
んじゃ、行かん方がええか?」

 そう、急に真剣な瞳をしてまで言ってくる雄介。

 今さっきとは別人のような雰囲気を出しているのは気のせいであろうか。

 そこに疑問を感じながらも、俺は、

「あー、まぁ……いいんじゃねぇのか?」

 と答える。

 もうあれから何年も経ってる訳だし、トラウマ克服のためにも今では全くもって体は拒否してないようなのだから、いいのではないだろうか。 だから俺はそう答えたのだ。

「ほな、行くかー!」

 そう、明るく答える雄介。 何だか、その姿がいつもの雄介とは違う感じがしているのは気のせいであろうか。

 それにいつもの雄介だったら、もっと俺のことを心配してくれると思っていたのだから、やはり今の雄介は自分が思っていた通りに変なのかもしれない。

 とりあえず今は雄介と一緒にデパートへと向かう準備を始める。

 とりあえず俺の方も雄介のお姉さんである美里さんが来るのだから、やはりデパートぐらいのお茶菓子じゃないと常識上ダメだと思ったからなのかもしれない。

 男の場合、そんな準備することというのはない。

 これが女性だったら、化粧とか洋服選びに時間がかかるのかもしれないのだけど、男性にはそういうのはない。

 だけどデパートに行くのだから、流石にご近所スタイルっていうわけにはいかず、シャツにジャケットくらいは羽織るのだ。

 それに今の季節ではシャツにジャケットを羽織るくらいが丁度いいのだから。

 俺の方は普段からそういう服装が多いから別にいいのだけど、雄介っていうのはそういう服装はあまりしないからなのか、ちょっと俺からしたら違和感はあるのだけど、本当に雄介っていうのは何でも似合うのかもしれない。

 こう久しぶりに雄介のその姿を見つめてしまったのだから。

 そんな雄介を見つめながら玄関へと向かうと、雄介の方は壁に掛けてあった朔望が乗っていた車の鍵を取り、

「ほな、行こうか?」

 と俺の方へといきなり声を掛けられてしまい、俺の方は一瞬遅れて、

「……あ、ああ!」

 と答えるのだ。

「あー、今日は雄介が車の運転してくれるのか?」
「……へ? そこは、当たり前やろ?」

 玄関先に腰を下ろしながら靴を履いていた雄介がそう答える。

 やはりちょっと今日はオシャレして出掛けるだけあって、今日の雄介は革靴で出掛けるらしい。 当然、俺の方もジャケットを着ているのだから革靴で出掛けるつもりだが。

「え? あ、そうか……」
「なんか、俺が運転じゃ、不満なん?」
「あ、いや……別に……」

 そう答えた直後に、靴を履いて立ち上がると、俺と雄介の視線が打ち合うのだ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

壁乳

リリーブルー
BL
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。 (作者の挿絵付きです。)

鬼上司と秘密の同居

なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳 幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ… そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた… いったい?…どうして?…こうなった? 「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」 スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか… 性描写には※を付けております。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

アルバイトで実験台

夏向りん
BL
給料いいバイトあるよ、と教えてもらったバイト先は大人用玩具実験台だった! ローター、オナホ、フェラ、玩具責め、放置、等々の要素有り

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

処理中です...