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ー未知ー115
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あ、ああ……そうだな……?」
俺は思い切り雄介から視線を外して答えてしまっている感じだったからか、雄介の方が気持ちばかり頭にハテナマークを浮かべているような気がするのは気のせいであろうか。
「ん? 何?」
逆に俺の方が雄介に質問してしまったようにも思える。
「え? あー、とな……」
再び俺から完全に視線を外してしまう雄介。 しかも何か考えているのか、完全に天井の方を見つめていた。
「せやからな……今の望の顔、めっちゃ不安そうに見えてたっていうんかな?」
そこに目を見開く俺。
だってそうだろう。 雄介にしては本当に珍しい反応をしているのだから。 俺に遠慮したような風に言っているのだから。
雄介の性格っていうのは、俺にそんな遠慮するような性格ではないと思っているからなのかもしれない。
俺の方は、そんな雄介に心配になりながらも、
「あ、だからさ……デパートって言ったら……」
そう俺の方もあまり思い出したくない過去だからなのか、雄介から視線を離し、言葉を詰まらせるというのか、雄介には先に思い出して欲しいというのか、俺の口からはその事について思い出したくないのだから、完全に雄介には思い出して欲しいところだからだ。
「ん?」
とまだ惚けたような表情で俺の事を見つめて来る雄介。
「あ、だからさ……」
やはり未だに思い出してこない雄介に、もっと俺の方は視線を何処かに向けて、
「あ、だからさ……デパートと言えばさ……俺からしてみたら、あんまいい思い出がない場所っていうのかな?」
ここまで言えば、流石の雄介も思い出してくれるだろう。 もう後はそこに期待するしかない。
だからなのか俺の方は雄介の事をチラリと見上げる。
それでも未だに天井へと視線を向けて考えている雄介。
そこまで来ると、俺の方がため息が出て来る。
こうなんで、大事な部分の思い出が出てこないのか?!
「だからさ!」
そう言って、俺は雄介に視線を合わせて、半分睨みつけるかのように言うのだ。
「お前さぁ、ホントにその時の事、思い出せねぇのか?! ってか、本当に頭の方、大丈夫なのかよー! ってか、お前からしてみたら、逆に思い出したくない過去だから? その記憶の奥底にしまっている事なのか?!」
そう俺の方は半分キレ気味に言ってみる。
すると本当に今思い出したかのように、
「あ、ぁあ! それなっ!」
と手と手をパチンと鳴らすのだった。
そこに再びため息を吐く俺。
寧ろ俺の方がその時の記憶を思い出したくは無かったのに、雄介のせいでそれを思い出さなければならなかったんだろうか。
俺は思い切り雄介から視線を外して答えてしまっている感じだったからか、雄介の方が気持ちばかり頭にハテナマークを浮かべているような気がするのは気のせいであろうか。
「ん? 何?」
逆に俺の方が雄介に質問してしまったようにも思える。
「え? あー、とな……」
再び俺から完全に視線を外してしまう雄介。 しかも何か考えているのか、完全に天井の方を見つめていた。
「せやからな……今の望の顔、めっちゃ不安そうに見えてたっていうんかな?」
そこに目を見開く俺。
だってそうだろう。 雄介にしては本当に珍しい反応をしているのだから。 俺に遠慮したような風に言っているのだから。
雄介の性格っていうのは、俺にそんな遠慮するような性格ではないと思っているからなのかもしれない。
俺の方は、そんな雄介に心配になりながらも、
「あ、だからさ……デパートって言ったら……」
そう俺の方もあまり思い出したくない過去だからなのか、雄介から視線を離し、言葉を詰まらせるというのか、雄介には先に思い出して欲しいというのか、俺の口からはその事について思い出したくないのだから、完全に雄介には思い出して欲しいところだからだ。
「ん?」
とまだ惚けたような表情で俺の事を見つめて来る雄介。
「あ、だからさ……」
やはり未だに思い出してこない雄介に、もっと俺の方は視線を何処かに向けて、
「あ、だからさ……デパートと言えばさ……俺からしてみたら、あんまいい思い出がない場所っていうのかな?」
ここまで言えば、流石の雄介も思い出してくれるだろう。 もう後はそこに期待するしかない。
だからなのか俺の方は雄介の事をチラリと見上げる。
それでも未だに天井へと視線を向けて考えている雄介。
そこまで来ると、俺の方がため息が出て来る。
こうなんで、大事な部分の思い出が出てこないのか?!
「だからさ!」
そう言って、俺は雄介に視線を合わせて、半分睨みつけるかのように言うのだ。
「お前さぁ、ホントにその時の事、思い出せねぇのか?! ってか、本当に頭の方、大丈夫なのかよー! ってか、お前からしてみたら、逆に思い出したくない過去だから? その記憶の奥底にしまっている事なのか?!」
そう俺の方は半分キレ気味に言ってみる。
すると本当に今思い出したかのように、
「あ、ぁあ! それなっ!」
と手と手をパチンと鳴らすのだった。
そこに再びため息を吐く俺。
寧ろ俺の方がその時の記憶を思い出したくは無かったのに、雄介のせいでそれを思い出さなければならなかったんだろうか。
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