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ー未知ー53
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だからなのか今日の俺っていうのは、ちょっと挑発的な言葉を雄介に言い放つのだ。
雄介の頬を両手で包み込み、見つめると、
「もう、今日はフツーにはシないんだろ? だったら、雄介の本気見せてみろよ……」
まさか自分の口からそんな言葉が出てくるとは思って無かった事なのかもしれない。 俺だってそう思ってなかったのだから、当然雄介だって思ってなかったのであろう。 俺の事を見つめながら、完全に固まってしまっているようにも思える。
そんな雄介に心の中ではクスクスとしている俺。
だってそんな雄介が何だか可愛く思えてくるからなのかもしれない。 いやもしかしたら今の俺っていうのは、心の中でのクスクスな笑いが完全に顔にも出てしまっているような気がして来る。
そして暫く固まっていた雄介だったのだけど、急に何か思いついたのか、
「ほな、そうさせて貰うわなぁ……」
といつも以上に元気になったような気がするのは気のせいであろうか。
もしかしたら雄介の事だから、俺の気持ちを汲んでくれてそういう答えが出て来たのかもしれない。
今までずっと俺達というのは、確かに雄介とは心は繋がっていたのかもしれないけど、何だか婚約するようになってからは、もっともっとお互いの気持ちが繋がったようにも思える。
雄介も俺もお互いの事を分かるようにもなったからなのかもしれない。
それに前にも雄介とは約束をした筈だ。
そう俺の方は素直になる事と雄介の方は決断力を付ける事。
確かにたったそれだけの事なのかもしれないけど、たったその弱点を克服するだけで本当にお互いもっと深い関係になれたという事なのであろう。
俺の方は雄介の事を信じられる存在になったし、雄介だって俺の事を信じられる存在になったという事なのだから。
しかし雄介の本気って、どんな感じなのであろうか。
いや今までだって俺に対しては本気だったのに、更に本気って……今の俺には想像が付かない位だ。
そして再び雄介は俺の唇に唇を重ねて来る。
それだけでも俺の鼓動は高鳴るばかりだ。 いやさっきから全くもって鼓動というのは早く鳴り続けているのだけど、何だか更にというところであろうか。
今日の俺というのは雄介のそのキスだけで、体も頭も蕩けてしまいそうになってしまっている。
確かにさっきイったばかりだからなのかもしれないけど、それでも今日の俺は本気でどこもかしこも蕩けてしまいそうになっているという事だ。
そんな俺は瞳までもこう蕩けてしまいそうな瞳で雄介の事を見つめてしまっていたのかもしれない。
唇を離した雄介が俺の事を見つめて来る。
雄介の頬を両手で包み込み、見つめると、
「もう、今日はフツーにはシないんだろ? だったら、雄介の本気見せてみろよ……」
まさか自分の口からそんな言葉が出てくるとは思って無かった事なのかもしれない。 俺だってそう思ってなかったのだから、当然雄介だって思ってなかったのであろう。 俺の事を見つめながら、完全に固まってしまっているようにも思える。
そんな雄介に心の中ではクスクスとしている俺。
だってそんな雄介が何だか可愛く思えてくるからなのかもしれない。 いやもしかしたら今の俺っていうのは、心の中でのクスクスな笑いが完全に顔にも出てしまっているような気がして来る。
そして暫く固まっていた雄介だったのだけど、急に何か思いついたのか、
「ほな、そうさせて貰うわなぁ……」
といつも以上に元気になったような気がするのは気のせいであろうか。
もしかしたら雄介の事だから、俺の気持ちを汲んでくれてそういう答えが出て来たのかもしれない。
今までずっと俺達というのは、確かに雄介とは心は繋がっていたのかもしれないけど、何だか婚約するようになってからは、もっともっとお互いの気持ちが繋がったようにも思える。
雄介も俺もお互いの事を分かるようにもなったからなのかもしれない。
それに前にも雄介とは約束をした筈だ。
そう俺の方は素直になる事と雄介の方は決断力を付ける事。
確かにたったそれだけの事なのかもしれないけど、たったその弱点を克服するだけで本当にお互いもっと深い関係になれたという事なのであろう。
俺の方は雄介の事を信じられる存在になったし、雄介だって俺の事を信じられる存在になったという事なのだから。
しかし雄介の本気って、どんな感じなのであろうか。
いや今までだって俺に対しては本気だったのに、更に本気って……今の俺には想像が付かない位だ。
そして再び雄介は俺の唇に唇を重ねて来る。
それだけでも俺の鼓動は高鳴るばかりだ。 いやさっきから全くもって鼓動というのは早く鳴り続けているのだけど、何だか更にというところであろうか。
今日の俺というのは雄介のそのキスだけで、体も頭も蕩けてしまいそうになってしまっている。
確かにさっきイったばかりだからなのかもしれないけど、それでも今日の俺は本気でどこもかしこも蕩けてしまいそうになっているという事だ。
そんな俺は瞳までもこう蕩けてしまいそうな瞳で雄介の事を見つめてしまっていたのかもしれない。
唇を離した雄介が俺の事を見つめて来る。
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