BLR18【2】ノンケだった俺が男と初体験!ー結婚編ー

綺羅 メキ

文字の大きさ
上 下
542 / 929

ー未知ー36

しおりを挟む
 そうだ。 よくよく考えてみると、最近は島でみんなで暮らしている時にだったのだから、俺の方は気持ち的にこういう行為から逃げていたからなのかもしれない。 だけど今日は誰もいない状態だ。 それでもって雄介とは婚約をした仲なのだから余計にだろう。 だから完全に雄介に体を委ねているという事なのかもしれない。

 こういう行為で完全に体を人に委ねると、本当に本当に体が気持ち良く感じるのは気のせいであろうか。

 それの何年と雄介と体を重ねて来ている俺の体というのは、雄介とスると気持ちいいというのは知っているからなのかもしれない。

「望のバスローブも脱がしていくな……」
「……へ? んん!?」

 こう何か言おうとしたのだけど、どうやら雄介の唇で再び俺の唇は塞がれてしまったようだ。

 本当に雄介はその言葉通りに俺が着ているバスローブの紐を外しに掛かる。 そして紐を外し終えると、今度はバスローブの前をはだけさせてくるのだ。 だからなのか俺の肌が露わになる。

「ホンマ、望の肌っていうのは、スベスベやんなぁ……」

 バスローブをはだけさせた後っていうのは、雄介の指先が俺の皮膚に触れて来る。 それさえも今は体をビクリとさせてしまう俺。

「ふぅ……ぁ……」
「ホンマ、敏感な体になったよなぁ……それだけでも声出てまってるんやから」

 そのちょっと意地悪そうな雄介の言葉に一瞬俺は雄介の事を睨み上げようとしたのだけど、本当に雄介っていうのは太陽みたいな笑顔で俺の事を見つめて来るのだから、その表情さえも俺の方は諦めてしまう程だ。 そう全くもって雄介には下心みたいなのが無いからであろう。

 本当、雄介っていう人間は純粋そのものだ。

 もしかしたら、そこは意地悪で言っているのであろう。 と思っていても実際全くもって意地悪な意味で使っているっていう事はないのだから。

 きっと俺はそこも雄介が好きな所なのかもしれない。

 実際、和也という人間が下心ありありで裕実に言うもんだから、裕実が怒っている姿を何度も見た事があるのだから。

「ゆ、雄介……もう、俺の腕離して……」
「ん?」

 俺のその言葉に「何で?」っていう表情を見せる雄介。

 本当に雄介っていうのは純粋だと思ってしまい、寧ろこっちがクスクスとしてしまうくらいなのだから。

「もう、俺はお前から逃げる気はないからな……寧ろ、今日は俺もこういう気分だからさ、大丈夫っていう意味で……」
「あ、そういう事な……」

 と納得してくれると雄介の方はゆっくりと手首を握っていた手を離してくれるのだ。

「ん……」

 そこで俺は甘い返事をすると、その今離してくれた手を今度雄介の首へと回す。

「これの方がいいだろ?」
「え? あ、まぁ……そうやんな……」

 そして俺の方はその腕に力を込めて、雄介の顔を自分の方へと引き寄せるのだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

処理中です...