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ー未知ー14
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それからまた暫くの間の後、今度は親父が、
『その事についてなら、ニュースや朔望達から話を聞いているから大丈夫なのだけど……別に、私の方は、望と雄介君の結婚については何も言う事はないよ。 寧ろ、雄介君の父親もそこの所は分かってると思うけどね』
「あ……」
とそこは二人同時に声を上げてしまっていた。 そう俺達の頭には今回の事について、俺の方は親父の事しか考えてなかったのだけど、雄介の親父さんにも話をしなければならなかったというのを忘れていたという事だ。
「あ、その……望のお父さん……その事について、私の親父はなんと言っておられたのでしょうか?」
そうさっきまで真剣な声色だった雄介の方は、自分の親父の話が出て来た途端に、何だか自信がなさげというのか、ちょっと控えめに聞いているような気がするのは気のせいであろうか。
『そこは、君のお父さんに聞いてみた方がいいんじゃないのかな?』
「……」
その親父の言葉に雄介が完全に固まってしまったようにも思える。
そこに俺の方は軽く息を吐くと、雄介から簡単にスマホを奪い、
「とりあえず! 俺達の方はその事について親父とじっくりと面と向かって話をしたいんだよ。 だからさ、時間空けてくれねぇか? っていう話なんだけど……!」
と俺の方は言いたかった事を全部親父へと全部告げると、親父の方も、
『私の方は、とりあえず、いつでも大丈夫だけど……そん時には、雄介君のお父さんも呼んでおいた方がいいのかな?』
そんな言葉が来るとは思ってなかった俺。
目を見開き、雄介にサインを送るのだ。
それに気付いた雄介は、自分の方へと人差し指を向け、
「へ? 俺?」
と小さな声で答える。
「今の親父の話聞いてなかったのか?!」
そう小さな声で会話をし始める俺達。 俺の方はそんな雄介に半分イラついているのかもしれない。 だってそこで怒ったような口調で言っていたのだから。
「ああ……スマン……」
とそこは俺に向かって謝って来たのだけど、次の瞬間、急に雄介の表情が変わり、再び俺のスマホを突返すように取ると、
「あ、はい! 私の親父も同席という形でお願いします!」
とこうハッキリと答えていたのだ。
『そうだねぇ。 じゃ、君のお父さんと時間調整しておくよ。 それから、また、電話するね……』
そう親父の方は言うと、そこで電話を切るのだった。
その直後、俺達の口から大きなため息が出たのは言うまでもないだろう。
「そういう事か……」
「そういう事だよな……」
その電話の後に俺達が口にした言葉というのは、それだけだった。 そう俺の親父とは挨拶して俺と雄介は入籍はするつもりで居たのだけど、まさか雄介の親父さんまで挨拶しないとならなくなってしまったというのか、完全に俺達の頭から雄介の親父さんの存在を忘れていたという事だろう。
『その事についてなら、ニュースや朔望達から話を聞いているから大丈夫なのだけど……別に、私の方は、望と雄介君の結婚については何も言う事はないよ。 寧ろ、雄介君の父親もそこの所は分かってると思うけどね』
「あ……」
とそこは二人同時に声を上げてしまっていた。 そう俺達の頭には今回の事について、俺の方は親父の事しか考えてなかったのだけど、雄介の親父さんにも話をしなければならなかったというのを忘れていたという事だ。
「あ、その……望のお父さん……その事について、私の親父はなんと言っておられたのでしょうか?」
そうさっきまで真剣な声色だった雄介の方は、自分の親父の話が出て来た途端に、何だか自信がなさげというのか、ちょっと控えめに聞いているような気がするのは気のせいであろうか。
『そこは、君のお父さんに聞いてみた方がいいんじゃないのかな?』
「……」
その親父の言葉に雄介が完全に固まってしまったようにも思える。
そこに俺の方は軽く息を吐くと、雄介から簡単にスマホを奪い、
「とりあえず! 俺達の方はその事について親父とじっくりと面と向かって話をしたいんだよ。 だからさ、時間空けてくれねぇか? っていう話なんだけど……!」
と俺の方は言いたかった事を全部親父へと全部告げると、親父の方も、
『私の方は、とりあえず、いつでも大丈夫だけど……そん時には、雄介君のお父さんも呼んでおいた方がいいのかな?』
そんな言葉が来るとは思ってなかった俺。
目を見開き、雄介にサインを送るのだ。
それに気付いた雄介は、自分の方へと人差し指を向け、
「へ? 俺?」
と小さな声で答える。
「今の親父の話聞いてなかったのか?!」
そう小さな声で会話をし始める俺達。 俺の方はそんな雄介に半分イラついているのかもしれない。 だってそこで怒ったような口調で言っていたのだから。
「ああ……スマン……」
とそこは俺に向かって謝って来たのだけど、次の瞬間、急に雄介の表情が変わり、再び俺のスマホを突返すように取ると、
「あ、はい! 私の親父も同席という形でお願いします!」
とこうハッキリと答えていたのだ。
『そうだねぇ。 じゃ、君のお父さんと時間調整しておくよ。 それから、また、電話するね……』
そう親父の方は言うと、そこで電話を切るのだった。
その直後、俺達の口から大きなため息が出たのは言うまでもないだろう。
「そういう事か……」
「そういう事だよな……」
その電話の後に俺達が口にした言葉というのは、それだけだった。 そう俺の親父とは挨拶して俺と雄介は入籍はするつもりで居たのだけど、まさか雄介の親父さんまで挨拶しないとならなくなってしまったというのか、完全に俺達の頭から雄介の親父さんの存在を忘れていたという事だろう。
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