517 / 929
ー未知ー11
しおりを挟む
確かに子供を育てるのは大変なのであろうが、そうやって美里さんが頬を緩ませてしまう所もあるのだから悪い所ばかりではないというのであろう。
こう自分達で育てて来たのだからこそ喜びもあるということなのかもしれない。
確かに、先ずはどんな子供が生まれて来る? っていうのは分からない。 美里さんの言う通り、生まれる前から病気があって生まれて来る事さえも出来ない子供もいるだろう。 例え生まれて来れたとしても病気で生まれて来る可能性だってある。 そして何も無かったとしても生まれて来てから病気になってしまったり怪我をしてしまったり、高熱が出てしまったりして色々大変な事はあるのかもしれないけど、大きくなってくれば、嬉しい事も楽しい事もあるという事だ。
子供を生むっていうのは、大変な事も多いのかもしれないけど、その分、楽しさや嬉しさ等もあるという事なのであろう。
「あの……それで、今は電話でというのか、俺的にはちゃんと姉貴と会って、その事について話したいと思う。 確かに、電話だけで通じるもんは沢山あるのかもしれないけど、今度はちゃんと顔見て話したいんだ。 それに、まだまだ姉貴に真剣に話さなきゃならない事も沢山あるし、だから、俺達の為に時間作ってくれないか? その時は、家で話するから……」
『そういや、雄ちゃん……今は何処に住ませてもらってるの?』
きっとそこが美里さんには気になってしまったのであろう。 そう質問して来たのだから。
「今は、前の家に住ませてもらってるんだけどなぁ」
『前の家って? あの一軒家の? だって、そこは……』
そこで言葉を止めてしまったという事は美里さんは、その事について知らないのかもしれない。
「ま、まぁ……そこの所もそん時に話すし……きっと、姉貴にはまだまだ色々と話さないとならない事、沢山あると思うからな……」
『そういう事ね。 分かったわぁ……とりあえず、今日は仕事休みだったから良かったけど、今度は来週になっちゃうわよ』
「その日に、また、お願いな」
と既に雄介の方は軽い気持ちで言っていたのだけど、
『ホントっ! 雄ちゃんがそんな態度では、雄ちゃん達の頼まれごと聞いて上げる事が出来ないわよ。 本当に、それだけ重要な話なんだからね』
と最後は再び怒られてしまう雄介。
そこで雄介は再び改まって、
「また、その日にでも、お願いします!」
と今度はキチンとしたような口調で最後には頭まで下げて言うのだ。
確かに兄弟間とか親とかっていう身内間で敬語とかを使うのは難しいであろう。 だけどこれだけ真剣な話をしているのだから、ふざけた感じではいけないという事だ。
雄介も美里さんにこう真面目な口調というのかタメ口では無い感じで話すのが難しいようで、途中何回も崩れてしまいそうになっていたようにも思える。 寧ろ最後の方は完全にいつもと変わらないような感じになってしまっていたのだから、当然、美里さんから注意を受けてしまう事になったのであろう。
こう自分達で育てて来たのだからこそ喜びもあるということなのかもしれない。
確かに、先ずはどんな子供が生まれて来る? っていうのは分からない。 美里さんの言う通り、生まれる前から病気があって生まれて来る事さえも出来ない子供もいるだろう。 例え生まれて来れたとしても病気で生まれて来る可能性だってある。 そして何も無かったとしても生まれて来てから病気になってしまったり怪我をしてしまったり、高熱が出てしまったりして色々大変な事はあるのかもしれないけど、大きくなってくれば、嬉しい事も楽しい事もあるという事だ。
子供を生むっていうのは、大変な事も多いのかもしれないけど、その分、楽しさや嬉しさ等もあるという事なのであろう。
「あの……それで、今は電話でというのか、俺的にはちゃんと姉貴と会って、その事について話したいと思う。 確かに、電話だけで通じるもんは沢山あるのかもしれないけど、今度はちゃんと顔見て話したいんだ。 それに、まだまだ姉貴に真剣に話さなきゃならない事も沢山あるし、だから、俺達の為に時間作ってくれないか? その時は、家で話するから……」
『そういや、雄ちゃん……今は何処に住ませてもらってるの?』
きっとそこが美里さんには気になってしまったのであろう。 そう質問して来たのだから。
「今は、前の家に住ませてもらってるんだけどなぁ」
『前の家って? あの一軒家の? だって、そこは……』
そこで言葉を止めてしまったという事は美里さんは、その事について知らないのかもしれない。
「ま、まぁ……そこの所もそん時に話すし……きっと、姉貴にはまだまだ色々と話さないとならない事、沢山あると思うからな……」
『そういう事ね。 分かったわぁ……とりあえず、今日は仕事休みだったから良かったけど、今度は来週になっちゃうわよ』
「その日に、また、お願いな」
と既に雄介の方は軽い気持ちで言っていたのだけど、
『ホントっ! 雄ちゃんがそんな態度では、雄ちゃん達の頼まれごと聞いて上げる事が出来ないわよ。 本当に、それだけ重要な話なんだからね』
と最後は再び怒られてしまう雄介。
そこで雄介は再び改まって、
「また、その日にでも、お願いします!」
と今度はキチンとしたような口調で最後には頭まで下げて言うのだ。
確かに兄弟間とか親とかっていう身内間で敬語とかを使うのは難しいであろう。 だけどこれだけ真剣な話をしているのだから、ふざけた感じではいけないという事だ。
雄介も美里さんにこう真面目な口調というのかタメ口では無い感じで話すのが難しいようで、途中何回も崩れてしまいそうになっていたようにも思える。 寧ろ最後の方は完全にいつもと変わらないような感じになってしまっていたのだから、当然、美里さんから注意を受けてしまう事になったのであろう。
0
お気に入りに追加
85
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。


鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる