BLR18【2】ノンケだった俺が男と初体験!ー結婚編ー

綺羅 メキ

文字の大きさ
上 下
502 / 929

ー至福ー221

しおりを挟む
「ん……ゴメン……」

 と甘い吐息と共に謝罪の言葉を述べる俺。

 確かに前まで俺は人に謝るっていう事をあまりしなかったのだけど、雄介が事あるごとに謝って来るもんだから、俺の方も今では頑張って謝ろうとしているのかもしれない。 それに俺だって本当に雄介の事が好きだから、喧嘩している時間さえも無駄だと思い始めたからなのであろう。

「ゴメン……って何?! 望が何か悪い事しておるんか?」

 本当に雄介の場合には悪意も何も無いこう真っ白な無垢な気持ちで聞いて来るのだから、雄介っていう人間は大人になっても純粋なままなのかもしれない。

 普通大人になったらこう心や脳で駆け引きみたいなのをすると思うのだが、雄介の場合にはそれが全く無いという事だ。

 そんな雄介に呆れたような息を吐きたかったのだが、そこは雄介のいい所と取って、こちらも素直に返した方がいいだろう。

「あ、いや……その……俺が足を閉じようとしてたから、謝ったっていうの?」

 俺の方はまだそこの所は素直に言えず、視線を宙へと浮かせてしまっていたのだが、自分的には全然前に比べたらそういう所素直になれたと思えるからいいのかもしれない。

「あ、そういう事な……。 別に、俺の方は怒ってへんから大丈夫やって……な」

 そう言って雄介の方はいつものように太陽のような笑顔を俺に向けて来てくれるのだ。

 本当に雄介という人間というのは全くもって憎めない。 いや憎めないというのはおかしいのだけど、本当に俺からしてみたら勿体無い人間のような気がする。

 そして暫くして、

「もう、中綺麗になったから大丈夫やで……」

 という声が聞こえて来る。 そこに俺の方はホッとしたのだが、流石に俺のムスコさんが大人しくする訳もなく、終わったと分かった今でも俺はそこから動けないでいた。

「あー、ゴメン……雄介……先に風呂上がってていいぞ……」

 その俺の言葉に首を傾げない訳がないだろう。 首を傾げながら俺の事を見つめて来る雄介。

「へ? どうしたん? 一緒に上がらへんのか? それに、せっかく今のシャワーで体温まったのに、また冷えてまうで……」
「え? あ、いいんだよ。 だ、大丈夫だからさ、マジで先に出てってくれねぇ?」

 そう苦笑いを浮かべながら雄介の事を見上げる俺。

 今の俺の状態は、本当に雄介にはここから出て行って欲しいのだけど、例え雄介がお風呂場を出て行って、俺が自分でシたとしても、もしかしたらイける事が出来ないのかもしれない。 もう俺の方はそれを何回も経験してきているのだから。

 俺の方は雄介と出会ってから、こういう行為について覚えてしまった。 だからなのか体は一人ではイけない体になってしまったのだから。 一人より二人でスる方が気持ちいい。 寧ろ、他人とヤった方が気持ちいいに決まっているという事を体が知ってしまったからであろう。

 実際、マッサージだってそうなのだから。 今は色々なマッサージグッズが出ているのだけど、それで一人でやっても気持ちよく感じないだが、マッサージグッズを使って他人にやってもらうのとマッサージ店に行って他人にやってもらうと気持ち良さというのは全然違う。 それと同じようなもんだから、俺の方は一人でシてもイけなくなってしまったという事だ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

壁乳

リリーブルー
BL
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。 (作者の挿絵付きです。)

鬼上司と秘密の同居

なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳 幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ… そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた… いったい?…どうして?…こうなった? 「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」 スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか… 性描写には※を付けております。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

アルバイトで実験台

夏向りん
BL
給料いいバイトあるよ、と教えてもらったバイト先は大人用玩具実験台だった! ローター、オナホ、フェラ、玩具責め、放置、等々の要素有り

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

処理中です...