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ー至福ー215

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「ほなら、俺が望の事、動かしてええ?」

 そう雄介は俺の耳側で囁く。

 それさえも今の俺は体をビクつかせてしまう程だ。 きっともう俺の体も心もそういうモードに入っているのだから余計にだろう。

 そして俺はその雄介の言葉に二回程頭を頷かせる。 そう雄介とは体を重ねたいと思っている。 だけど流石に自分から動くのは恥ずかしいのだから俺の方は頷かせるだけで止めてしまっていた。

 それに気付いたのか、雄介はもう俺の性格というのは知っているからなのであろう。 雄介が俺の体を動かし足を開かせ、双丘を雄介に突き出すような形にされていたのだから。

「こんなんでええかな? これで、見えやすくもなったし、簡単に指も入れられるようになったしな」
「え、あ、ああ……」

 独り言のような俺にも言っているような雄介。 だからなのか俺の方はとりあえず答えておいたという感じだ。

 その瞬間だっただろうか、俺の蕾の中へと再び指が入れられたようだ。

「ふっ!」

 と無意識のうちに体に力が入ってしまっていたのだから。

「力入れちゃダメやんかぁ……そこは、力抜いてくれんとな……」
「え? あ、でもさ……人間って……ふぅん! 痛いと無意識のうちに力が入って……ぁ……」

 俺の方は雄介の指のせいでというのか、指が中で蠢き始めたからなのか、上手く言葉を繋げる事が出来ず、そこで言葉を止めてしまうのだ。

「まぁ、……確かに、人間って痛いと無意識に体に力が入ってまうもんやけどな……でも、ホンマは力抜いた方がラクなんやで……」

 確かに雄介の言う通りだ。 そんな事は分かってるのだけど、人間無意識な事に関しては意識しないと出来ないのであろう。 だから俺は意識してどうにかこうにか体から力を抜くという努力を始めた。

 深呼吸をするように、息を思いっきり吸って、息と一緒にゆっくりと体に入ってしまっていた力を抜く。

 それと同時だっただろうか、雄介の指がスルスルと奥の方に入って来たように思える。 そして雄介の気持ち的に太くてごつい指先がある一点へと触れる。

「ぁ……」
「そこな……」

 その雄介の言葉で俺の方は、思わず頭を頷かせてしまうっていた。

 そう今雄介の指が掠ったのは中にある男なら誰でも気持ちいいポイントだ。 確かにさっきも雄介の指はソコに触れたのだけど、再びソコを掠められて反応する俺の体と脳。 そして次の瞬間には雄介の指がその気持ちいいポイントを目掛けて突いて来る。

「いやぁん! そこはっ!」
「知っとるよ……ココ、めっちゃ、望にとって気持ちいい所やねんやろ?」
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