BLR18【2】ノンケだった俺が男と初体験!ー結婚編ー

綺羅 メキ

文字の大きさ
上 下
464 / 929

ー至福ー183

しおりを挟む
 逆にその慌てた和也に俺の方は笑えてくる。

 和也ってわりと自信家みたいな所があるから、こうたまに慌てる所が可愛いのだから。

「ま、そこは、少しはあるかな?」

 何でか俺の方はその和也の言葉に堂々と答える。

 またそんな俺の言葉に目を丸くしてジッと見つめて来る和也。

 ほら、俺が思った通りの反応を和也がしているのだから俺の方は笑えて来る。

 こう大笑いとかそういう事ではなく、クスクスとした笑いだ。

 俺だって春坂にいた時とはちょっとは和也達に慣れたのだから、たまにそういったおふざけみたいなのをしたい時だってある。

「え? 望……それ、マジで言ってくれてるのか?!」

 そう今度は目をキラキラとさせてこう両手を組み俺の事を見上げて来る和也。 こう表情をコロコロと変えられる和也っていうのは案外羨ましいのかもしれない。 それだけ心が豊かという事なのであろう。

「んー、冗談って言ったら?」

 俺がそんな事を言ったら、和也はどんな反応してくれるのであろうか。 人との会話っていうのは、こういうやり取りがあるのだから楽しいもんだ。

 しかも俺の方は半分は冗談気な表情で天井を見上げ腕を組むスタイルになる。 そしてたまに悩ましい表情をしたりしていると、和也がふざけたように泣き始め、

「ちょー、望ー、それは、ねぇだろー! 俺達って、十年以上も一緒に居た仲なんだからさぁ!」

 ときっと和也の方も半分以上は冗談で言ったつもりのようなのだが、俺と和也以外の裕実と雄介からは、そんな空気がしてないように思えるのは気のせいであろうか。 本当にさっきのように場が凍りついたような空気が漂っているような気がする。

 俺の方はそんな空気に気付きながらも、別に俺の方は和也とのその会話を冗談混じりで話をしているのだから、雄介や裕実みたく暗い感じにはならないで和也との会話を続けるのだ。

「まぁ、確かにな。 俺と和也とでは、もう十年以上も一緒に居るんだもんなぁ。 和也がさ、最初、俺と仕事で組み始めた頃なんてさ、ドジばっかしてたじゃねぇか……そうそう、初めて来た裕実のようにな。 ホント、裕実の場合には和也の事を振り向かせる為だって言ってたけど、和也の場合にはマジでだったんだろ? だって、この前、お前のおふくろさんも和也は昔からドジだったんだって言ってたじゃねぇか?」
「え? あ! あー、いやぁー……俺って、そうだったんだっけ?」

 何だか今度は俺が和也との思い出を話ししていると、今度は和也までも言葉を濁したり、顔が引き攣ってしまってきているのは気のせいであろうか。

 逆に俺の方はそんな和也の反応に首を傾げる。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

壁乳

リリーブルー
BL
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。 (作者の挿絵付きです。)

鬼上司と秘密の同居

なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳 幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ… そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた… いったい?…どうして?…こうなった? 「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」 スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか… 性描写には※を付けております。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

アルバイトで実験台

夏向りん
BL
給料いいバイトあるよ、と教えてもらったバイト先は大人用玩具実験台だった! ローター、オナホ、フェラ、玩具責め、放置、等々の要素有り

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

処理中です...