451 / 929
ー至福ー170
しおりを挟む
もう暫くしたら、暫くの間、診療所から離れなきゃいけない俺達。
確かに俺と雄介に関しては二ヶ月位しかいられなかったけど、たった二ヶ月の間に本当に色々な事があったような気がする。 だからなのかちょっぴり寂しい気がして来た。 いや結構寂しいのかもしれない。
だけど俺と雄介は自分達の夢の為に今回は春坂に戻ると決めたのだからそれはそれでいいだろう。
俺の方は気持ち的にフッと笑うとパソコンの方へと視線を移す。
ただ単に俺と雄介は二ヶ月以上前の生活に戻るだけだ。
どんな風になるのか。 っていうのは今の所想像は出来ないけど、春坂での暮らしはまたまた大変なような気がする。
先ずは美里に代理出産に関して真剣に頼まなきゃならない事だし、それからもまた美里のフォローに入らないとならないだろう。
先ずやる事はいっぱいあるのだから、とりあえず今はこのゆっくりとした空間を満喫した方がいいのかもしれない。
やっと島の暮らしに慣れて来た矢先の事だけど、今の俺というのは雄介とずっと一緒にいて良かったと思えるのだから、それはそれで全然構わないと思っている。
それから昼までに患者さんは来なかったのだから、俺は和也に声を掛けると、和也は裕実に声を掛け裕実は雄介に声を掛け午前の仕事は終了するのだ。
診療所と家の間にある仕事用のロッカーへと白衣をしまうと家の方へと向かう俺。
「ほな、今日はそうめんな!」
そう言い出して作り始める雄介。
確かにこんな暑い日というのは、そうめん位でいいのかもしれない。
俺はダイニングテーブルに座って雄介がいるキッチンの方へと視線を向ける。
本当に雄介っていうのは、毎回料理を楽しそうに作っているようにも思える。 でも、それだけ雄介の方も料理を作るのは楽しいっていう事なのであろう。 俺の方は別にこう料理を作りたいとは思わないのだから余計になのかもしれない。
俺の方は朝同様に新聞を開いて読み始めた。
ホント、いつもと変わらない内容だ。
相変わらず、毎日のように事件や事故は絶えないという事だろう。
そこで目に入って来たのは、『春坂』という文字だった。
「……春坂!?」
そう思わず声に出てしまった俺。
「……へ? 何?」
そう言って来るのは雄介だ。 ま、雄介は俺からして一番近くにいるのだから、そんな俺の独り言も聞こえてしまうのであろう。
「え? あー……」
その雄介の反応に、俺の方は、
「なんかなぁ、春坂で大きな事故があったらしいぞ」
「春坂で事故?」
そう疑問そうな感じで聞いて来る雄介。
まだちゃんと説明してないから雄介の方は分かっていないのであろう。
確かに俺と雄介に関しては二ヶ月位しかいられなかったけど、たった二ヶ月の間に本当に色々な事があったような気がする。 だからなのかちょっぴり寂しい気がして来た。 いや結構寂しいのかもしれない。
だけど俺と雄介は自分達の夢の為に今回は春坂に戻ると決めたのだからそれはそれでいいだろう。
俺の方は気持ち的にフッと笑うとパソコンの方へと視線を移す。
ただ単に俺と雄介は二ヶ月以上前の生活に戻るだけだ。
どんな風になるのか。 っていうのは今の所想像は出来ないけど、春坂での暮らしはまたまた大変なような気がする。
先ずは美里に代理出産に関して真剣に頼まなきゃならない事だし、それからもまた美里のフォローに入らないとならないだろう。
先ずやる事はいっぱいあるのだから、とりあえず今はこのゆっくりとした空間を満喫した方がいいのかもしれない。
やっと島の暮らしに慣れて来た矢先の事だけど、今の俺というのは雄介とずっと一緒にいて良かったと思えるのだから、それはそれで全然構わないと思っている。
それから昼までに患者さんは来なかったのだから、俺は和也に声を掛けると、和也は裕実に声を掛け裕実は雄介に声を掛け午前の仕事は終了するのだ。
診療所と家の間にある仕事用のロッカーへと白衣をしまうと家の方へと向かう俺。
「ほな、今日はそうめんな!」
そう言い出して作り始める雄介。
確かにこんな暑い日というのは、そうめん位でいいのかもしれない。
俺はダイニングテーブルに座って雄介がいるキッチンの方へと視線を向ける。
本当に雄介っていうのは、毎回料理を楽しそうに作っているようにも思える。 でも、それだけ雄介の方も料理を作るのは楽しいっていう事なのであろう。 俺の方は別にこう料理を作りたいとは思わないのだから余計になのかもしれない。
俺の方は朝同様に新聞を開いて読み始めた。
ホント、いつもと変わらない内容だ。
相変わらず、毎日のように事件や事故は絶えないという事だろう。
そこで目に入って来たのは、『春坂』という文字だった。
「……春坂!?」
そう思わず声に出てしまった俺。
「……へ? 何?」
そう言って来るのは雄介だ。 ま、雄介は俺からして一番近くにいるのだから、そんな俺の独り言も聞こえてしまうのであろう。
「え? あー……」
その雄介の反応に、俺の方は、
「なんかなぁ、春坂で大きな事故があったらしいぞ」
「春坂で事故?」
そう疑問そうな感じで聞いて来る雄介。
まだちゃんと説明してないから雄介の方は分かっていないのであろう。
0
お気に入りに追加
85
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。


鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる