BLR18【2】ノンケだった俺が男と初体験!ー結婚編ー

綺羅 メキ

文字の大きさ
上 下
440 / 929

ー至福ー159

しおりを挟む
 今回の事に関しては今まで以上に精神的に動いているようにも思えるからだ。

 だから雄介は今俺に甘えて来ているのであろう。

 俺の方はそんな雄介を邪険にはしない。 確かに少し恥ずかしい事なのだけど、今回に関しては本当に雄介頑張ってくれているからだ。 いやもうそれだけではないのかもしれない。 もう流石の俺だって雄介には慣れて来たのだから、寧ろ全くもって雄介が甘えて来てくれる事が俺からしてみたらただ単純に嬉しい事なのだから。

 そんな雄介に寧ろ俺の方が雄介の事を抱き締め返す。

 雄介の方はそんな俺の行動に、体の動きを一瞬止めたように思えたのだが、その後は何事もなかったかのように更に俺の体を抱きしめて来てくれる。

 久しぶりの自分の鼓動に雄介の鼓動。

 しっかりと生きていて、雄介が側に居るって事を教えてくれているような気がする。

 今はたったそれだけの事でも嬉しく感じれるようになった俺。

 言葉でもなくて、そんな行動だって嬉しい位だ。

 そこで何だか悪戯心というのか、それとも雄介がいつも以上に頑張って来たからなのか、俺の方は雄介の額へとキスをする。

「ん? へ?」

 気持ち的に慌てたような様子の雄介に俺の方はクスリとする。

「たまには、俺の方からしたっていいだろ? それに、今の雄介っていうのは、色々と頑張ってくれているんだからさ……」
「ん? んー……?」

 と何だかハテナマークのような気がするのは気のせいであろうか。

「ん? そうやなくてな……」

 そう言って雄介の方は急に座り、こう足を曲げ膝を抱えると、

「もうな、望の気持ちも分かって来たし、俺の方がしっかりせへんでどないすんねん! って思えて来たんや……そう思ったら、俺が色々と動かへんとアカンやろ? だから、今の俺っていうのはいつもに増して動いておるんやって……」

 そう言って俺の方に笑顔を見せてくれる雄介。

 そこに俺の方は息を吐くと、俺の方も体を起こして、雄介の肩へと腕を回すのだ。

「雄介……ホント、俺の為に色々と動いてくれて、ありがとうな……。 本当に俺、雄介の事を好きになって良かったと思ってるよ。 本当に俺っていうのは雄介に愛してもらってるっていうのが分かるからな」

 と俺の方は珍しくそんな事を言ってしまっていたのだ。 何だか今の雄介を見ていたら、そんな言葉を掛けたくなったという方が正しいのかもしれない。

 雄介が俺に対して本気だからこそ俺の方も雄介には本気になる事が出来る。 だから今の俺というのは雄介に対してそんな言葉が出たのであろう。

「そやなぁ。 ホンマ、望……ありがとうな。 俺も望の事、好きになって良かったわぁ。 って思っとるし……。 人の事を愛していると恩返しのようにちゃんと返って来るもんなんやろなぁ?」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

壁乳

リリーブルー
BL
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。 (作者の挿絵付きです。)

鬼上司と秘密の同居

なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳 幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ… そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた… いったい?…どうして?…こうなった? 「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」 スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか… 性描写には※を付けております。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

アルバイトで実験台

夏向りん
BL
給料いいバイトあるよ、と教えてもらったバイト先は大人用玩具実験台だった! ローター、オナホ、フェラ、玩具責め、放置、等々の要素有り

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

処理中です...