411 / 929
ー至福ー130
しおりを挟む
「で、和也達は本当に子供はいらないでいいのか?」
俺の方は再び和也にそう問うてみた。
「まぁな……俺達の場合、確かに子供は好きなんだけど……自分の子供となると、なんか違うような気がするんだよな? いや、流石に虐待とかっていう事じゃなくて、なんかこう自分達で精一杯っていうのかな? 今を精一杯生きてるから、こうなんか子供は必要無いっていうのか……んー……それを、上手く説明する事っていうのは難しいんだけどさ。 俺達には子供を育てる資格がないっていうのか、足りないっていうのかな? ま、まぁ……なんか裕実と話をしていても、俺達には子供が欲しい! っていう気持ちには何でかならないんだよなぁ。 でも、俺の方は、もうこれ以上、裕実以外に好きになる奴はいない。 と宣言したいから、裕実にはプロポーズしたけどな。 あー、裕実にだけ愛情を注ぎたいっていう事なのかもしれねぇよなぁ? なんか、そこの所は分からねぇんだけど……俺の場合には、そういう感じっていうのかな?」
今の和也の言葉で俺は思い出す。
「あ! あのさ、和也は裕実になって言ったんだ? あ、あー……そのさ、プロポーズっていうやつ……?」
俺の方はその事を和也に聞いていて逆に恥ずかしくなってしまったのか、和也からは視線を離し顔を赤くし最後の方は小さな声で聞くのだ。
「……え? それは……だな……。 本当に本当にごく普通にっていう所かな?」
流石の和也も恥ずかしかったのか、俺から視線を離して気持ち的に顔を赤くしているようにも思える。
「え? そ、そうなのか……?」
何だか自分からその質問をしていたのに、急に空気が変わってしまった事に、動揺してしまっているのは寧ろ俺の方なのかもしれない。
俺的には今の質問は失敗したようにも思える。
ホント、普段しないような事をしてしまうと、やはり気不味くなってしまうもんなんだろう。
和也の方も、こうなかなか他の話に切り替えないで完全に視線を逸らしてしまっているのだから。
「あー、と……そのさ、もし、美里さんがオッケー出してくれたら、望達は一旦島を出る事になるのか? それで、春坂に行ったりしたら、住む場所とかは? あ、そっか……朔望達がここに来てくれるんだから、また、あの家が空くんだから、望達はそこに住めばいいんだもんな。 って、事は、ある意味、美里さんが代理出産をいいって言ってくれれば、望達はまた春坂で住む事になるんだな?」
とりあえず話を切り替える話があったのか、和也はそう俺に振って来るのだ。
「え? あ、まぁ……そうだな」
そこの所は雄介と話をして、大分固めていた事だから、俺一人でも簡単に答える事が出来た。
「それが、一年か? または、二年になるか? っていうのは、分からないけどな」
「ま、そん位はかかる事になるのかぁー」
そう遠い目をする和也。
俺の方は再び和也にそう問うてみた。
「まぁな……俺達の場合、確かに子供は好きなんだけど……自分の子供となると、なんか違うような気がするんだよな? いや、流石に虐待とかっていう事じゃなくて、なんかこう自分達で精一杯っていうのかな? 今を精一杯生きてるから、こうなんか子供は必要無いっていうのか……んー……それを、上手く説明する事っていうのは難しいんだけどさ。 俺達には子供を育てる資格がないっていうのか、足りないっていうのかな? ま、まぁ……なんか裕実と話をしていても、俺達には子供が欲しい! っていう気持ちには何でかならないんだよなぁ。 でも、俺の方は、もうこれ以上、裕実以外に好きになる奴はいない。 と宣言したいから、裕実にはプロポーズしたけどな。 あー、裕実にだけ愛情を注ぎたいっていう事なのかもしれねぇよなぁ? なんか、そこの所は分からねぇんだけど……俺の場合には、そういう感じっていうのかな?」
今の和也の言葉で俺は思い出す。
「あ! あのさ、和也は裕実になって言ったんだ? あ、あー……そのさ、プロポーズっていうやつ……?」
俺の方はその事を和也に聞いていて逆に恥ずかしくなってしまったのか、和也からは視線を離し顔を赤くし最後の方は小さな声で聞くのだ。
「……え? それは……だな……。 本当に本当にごく普通にっていう所かな?」
流石の和也も恥ずかしかったのか、俺から視線を離して気持ち的に顔を赤くしているようにも思える。
「え? そ、そうなのか……?」
何だか自分からその質問をしていたのに、急に空気が変わってしまった事に、動揺してしまっているのは寧ろ俺の方なのかもしれない。
俺的には今の質問は失敗したようにも思える。
ホント、普段しないような事をしてしまうと、やはり気不味くなってしまうもんなんだろう。
和也の方も、こうなかなか他の話に切り替えないで完全に視線を逸らしてしまっているのだから。
「あー、と……そのさ、もし、美里さんがオッケー出してくれたら、望達は一旦島を出る事になるのか? それで、春坂に行ったりしたら、住む場所とかは? あ、そっか……朔望達がここに来てくれるんだから、また、あの家が空くんだから、望達はそこに住めばいいんだもんな。 って、事は、ある意味、美里さんが代理出産をいいって言ってくれれば、望達はまた春坂で住む事になるんだな?」
とりあえず話を切り替える話があったのか、和也はそう俺に振って来るのだ。
「え? あ、まぁ……そうだな」
そこの所は雄介と話をして、大分固めていた事だから、俺一人でも簡単に答える事が出来た。
「それが、一年か? または、二年になるか? っていうのは、分からないけどな」
「ま、そん位はかかる事になるのかぁー」
そう遠い目をする和也。
0
お気に入りに追加
85
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。


鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる