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ー至福ー120
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「今までの話、薄っすら聞いておったんやけど……」
そう言って今までソファに横になっていた雄介だったのだが、いきなり半身を起こして言葉を言い始めたのだから、大分頭痛の方は治って来ているのであろう。
「ん? 何だ?」
そう俺の方は雄介の方へと視線を向けるのだ。
「だからな……その、和也達には悪いんやけど……一年いや二年……俺と望を春坂の方に行かせてもらえへんかな?」
それだけでは俺も和也も雄介が言いたい事はサッパリのようで、
「へ? どういう意味だ? 頭痛で頭おかしくなっちまったのか?」
そう最後の方は半分冗談のように言う和也。
雄介の方は今は完全にソファに腰掛けると、気持ち的に顔を俯け、こう声だけは真剣に、
「あのな……俺等が春坂の方に行って、先ずは姉貴に代理出産の事を頼むやろ? ほんで、もし姉貴がオッケーしてくれたら、色々とやらなきゃならない事があるやろ? ほんで、やっぱ、遠くで待ってるより、たまに姉貴の様子見ながら赤ちゃんが育って行く過程も見てたいしな……。 だから、そういう事で一年、または二年俺等の方は春坂に居てたいって思ったんやけど……ほんで、和也達にも迷惑掛ける事になると思うねんけど、その間は朔望達にココに来てもらうのはどや?」
その真剣な雄介の意見に、和也の方は手を一回大きく叩き、
「ぁあ! 成程なっ! いいんじゃねぇのか? それだったら、朔望や歩夢にも頼まないとだしな。 それに、一年または二年の間、望達は春坂に行くんだし、住所もまた春坂にして、その間に婚姻届を出してー。 そうやってそれが上手く行けば、パンパンと望達の場合には悩んでいた婚姻届も出せるし、子供も出来るんだったら、それで、いいんじゃねぇのかな?」
どうやらしっかりと雄介の言いたいことが和也には伝わっていたようだ。
俺にだって今の雄介の言葉で、十分に雄介が言いたい事は分かっていのだから。 更に和也がそう言ってくれた事で分かりやすくなったと言っても過言ではないのかもしれない。
「これで、望さん達の方は良かったですねぇー。 何だか、これで、僕達の夢が一歩近付いたような気がしますから」
「そうだな」
その裕実言葉に俺の方も微笑むのだ。
ただそれが机上の空論にならなければいいのだけど。
これからまだまだやらなきゃいけない事が増えてしまった俺達。
本当に俺達の人生っていうのは、人生の各駅停車ではなく、特急電車のように思えて来る。
毎日のように考える事、やる事があって、本当に忙しい日々を送っている俺達。
そんな中を毎日毎日忙しそうに走っている。 だけど急に各駅停車になってしまうと逆にのんびりとした時間を上手く使えないのが俺達だ。
この先、どんな事があろうと大変だけど、雄介が居ればなんとかなりそうな気がする。
もう二度とは来ない人生、この人生が終わってしまえば、もう二度とこの仲間そして雄介に会う事は出来ないだろう。 だからこそ今をしっかり生きて行くしかないのだから。
そう言って今までソファに横になっていた雄介だったのだが、いきなり半身を起こして言葉を言い始めたのだから、大分頭痛の方は治って来ているのであろう。
「ん? 何だ?」
そう俺の方は雄介の方へと視線を向けるのだ。
「だからな……その、和也達には悪いんやけど……一年いや二年……俺と望を春坂の方に行かせてもらえへんかな?」
それだけでは俺も和也も雄介が言いたい事はサッパリのようで、
「へ? どういう意味だ? 頭痛で頭おかしくなっちまったのか?」
そう最後の方は半分冗談のように言う和也。
雄介の方は今は完全にソファに腰掛けると、気持ち的に顔を俯け、こう声だけは真剣に、
「あのな……俺等が春坂の方に行って、先ずは姉貴に代理出産の事を頼むやろ? ほんで、もし姉貴がオッケーしてくれたら、色々とやらなきゃならない事があるやろ? ほんで、やっぱ、遠くで待ってるより、たまに姉貴の様子見ながら赤ちゃんが育って行く過程も見てたいしな……。 だから、そういう事で一年、または二年俺等の方は春坂に居てたいって思ったんやけど……ほんで、和也達にも迷惑掛ける事になると思うねんけど、その間は朔望達にココに来てもらうのはどや?」
その真剣な雄介の意見に、和也の方は手を一回大きく叩き、
「ぁあ! 成程なっ! いいんじゃねぇのか? それだったら、朔望や歩夢にも頼まないとだしな。 それに、一年または二年の間、望達は春坂に行くんだし、住所もまた春坂にして、その間に婚姻届を出してー。 そうやってそれが上手く行けば、パンパンと望達の場合には悩んでいた婚姻届も出せるし、子供も出来るんだったら、それで、いいんじゃねぇのかな?」
どうやらしっかりと雄介の言いたいことが和也には伝わっていたようだ。
俺にだって今の雄介の言葉で、十分に雄介が言いたい事は分かっていのだから。 更に和也がそう言ってくれた事で分かりやすくなったと言っても過言ではないのかもしれない。
「これで、望さん達の方は良かったですねぇー。 何だか、これで、僕達の夢が一歩近付いたような気がしますから」
「そうだな」
その裕実言葉に俺の方も微笑むのだ。
ただそれが机上の空論にならなければいいのだけど。
これからまだまだやらなきゃいけない事が増えてしまった俺達。
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毎日のように考える事、やる事があって、本当に忙しい日々を送っている俺達。
そんな中を毎日毎日忙しそうに走っている。 だけど急に各駅停車になってしまうと逆にのんびりとした時間を上手く使えないのが俺達だ。
この先、どんな事があろうと大変だけど、雄介が居ればなんとかなりそうな気がする。
もう二度とは来ない人生、この人生が終わってしまえば、もう二度とこの仲間そして雄介に会う事は出来ないだろう。 だからこそ今をしっかり生きて行くしかないのだから。
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