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ー至福ー115
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「それを、本当に頼んでいいのか? っていうので俺的に迷ってるんだけど……」
俺の方は、気持ち的に申し訳無さそうに顔を俯けていたのだけど、
「雄介がもし、子供の事を本気で考えているのなら……」
それを本当になかなか口に出来ない俺。 そんな俺の事を心配そうに見つめているのは雄介だ。
「ホンマ、望との子供っていうのは、本気で考えておるから……」
雄介は俺の肩を掴んで来て、手に力を入れてまで答えてくれる。
そして俺は雄介の事を見上げると、
「あのさ……本気で雄介が俺との子を望みたいのなら、それを、雄介のお姉さんに頼めないかな? って……」
そこで一旦言葉を止めると、俺の方は再び顔を俯け、
「だってさ、俺達の事を理解してくれていて、女性であるのは雄介のお姉さんだけだろ? 俺だって、雄介との子なら、考えているからさ。 それに、雄介のお姉さんだったら、俺が精子提供したら、俺と雄介の子になるんじゃないかと思ってさ」
「あ……!」
そこまで雄介に伝えたら、どうやら雄介にちゃんと俺が言いたい事が伝わっていたらしく、そう納得したような声を上げるのだ。
「確かに、それはあるわなぁー、ほな、俺の姉貴に代理出産頼むのか?」
そう雄介の方は簡単そうに言っているのだけど、俺の方は、そんな雄介に真剣そうな表情で見上げ、
「だけど、さっきも言ったけどさ、出産って、本当に色々なリスクがあるし、雄介のお姉さんだって、もういい年だろ? だから、余計にリスクが伴う訳で、下手すれば危ない事になるかもしれねぇんだからな」
「そないな事、しっかり俺の方が分かっておるわぁ……。 俺は小児科医やぞ、そりゃ、赤ちゃんが生まれる前は産婦人科の担当かもしれへんけど、生まれた直後にはもう小児科医の担当になるんやからな。 確かに、姉貴はええ歳やと思うねんけど……そこは、姉貴に聞いてみたらええんと違うの?」
そう笑顔で言ってきてくれる雄介。
しかし雄介の方は、そんなに心配してないのであろうか。 いや雄介の方はいたって真剣だ。 笑顔の中でも目は本気なのだから。
それに気付いた俺は、
「雄介がそう言ってくれるんだったら大丈夫なんだろうな」
「ああ、分かっとる……」
そこで雄介は話を止めたかと思ったのだけど、
「なぁ、悪いんやけど、もう一回、朔望と歩夢に島に来て貰うって事出来へんかな?」
その雄介の質問に俺の方は首を傾げて雄介の事を見上げる。
「へ? 何でだよ……」
「そんなの決まっておるやんか」
「……へ?」
まだまだ雄介が言いたい事を分かっていない俺は益々首を傾げるばかりだ。
俺の方は、気持ち的に申し訳無さそうに顔を俯けていたのだけど、
「雄介がもし、子供の事を本気で考えているのなら……」
それを本当になかなか口に出来ない俺。 そんな俺の事を心配そうに見つめているのは雄介だ。
「ホンマ、望との子供っていうのは、本気で考えておるから……」
雄介は俺の肩を掴んで来て、手に力を入れてまで答えてくれる。
そして俺は雄介の事を見上げると、
「あのさ……本気で雄介が俺との子を望みたいのなら、それを、雄介のお姉さんに頼めないかな? って……」
そこで一旦言葉を止めると、俺の方は再び顔を俯け、
「だってさ、俺達の事を理解してくれていて、女性であるのは雄介のお姉さんだけだろ? 俺だって、雄介との子なら、考えているからさ。 それに、雄介のお姉さんだったら、俺が精子提供したら、俺と雄介の子になるんじゃないかと思ってさ」
「あ……!」
そこまで雄介に伝えたら、どうやら雄介にちゃんと俺が言いたい事が伝わっていたらしく、そう納得したような声を上げるのだ。
「確かに、それはあるわなぁー、ほな、俺の姉貴に代理出産頼むのか?」
そう雄介の方は簡単そうに言っているのだけど、俺の方は、そんな雄介に真剣そうな表情で見上げ、
「だけど、さっきも言ったけどさ、出産って、本当に色々なリスクがあるし、雄介のお姉さんだって、もういい年だろ? だから、余計にリスクが伴う訳で、下手すれば危ない事になるかもしれねぇんだからな」
「そないな事、しっかり俺の方が分かっておるわぁ……。 俺は小児科医やぞ、そりゃ、赤ちゃんが生まれる前は産婦人科の担当かもしれへんけど、生まれた直後にはもう小児科医の担当になるんやからな。 確かに、姉貴はええ歳やと思うねんけど……そこは、姉貴に聞いてみたらええんと違うの?」
そう笑顔で言ってきてくれる雄介。
しかし雄介の方は、そんなに心配してないのであろうか。 いや雄介の方はいたって真剣だ。 笑顔の中でも目は本気なのだから。
それに気付いた俺は、
「雄介がそう言ってくれるんだったら大丈夫なんだろうな」
「ああ、分かっとる……」
そこで雄介は話を止めたかと思ったのだけど、
「なぁ、悪いんやけど、もう一回、朔望と歩夢に島に来て貰うって事出来へんかな?」
その雄介の質問に俺の方は首を傾げて雄介の事を見上げる。
「へ? 何でだよ……」
「そんなの決まっておるやんか」
「……へ?」
まだまだ雄介が言いたい事を分かっていない俺は益々首を傾げるばかりだ。
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