BLR18【2】ノンケだった俺が男と初体験!ー結婚編ー

綺羅 メキ

文字の大きさ
上 下
383 / 929

ー至福ー102

しおりを挟む
「いいや……。 俺の方はホンマに自分の心の中で誓ったんやからなぁ、もう、望に何があろうと望の事離さへんってな」

 そう真剣に、そして俺の目を見て言ってきてくれる雄介に、また俺の方は雄介に惚れ直したのかもしれない。

 本当に好きな人というのは、何回でも惚れ直させてくれるような気がする。 そして俺の方もちょっと恥ずかしかったけど、

「俺の方もだからな。 どんな雄介になったって、俺の方も雄介の事を好きでいると誓うよ……」

 と宣言するのだ。

 例え、雄介が記憶喪失になったとしても。

 そんな俺の事を雄介はいつもの大きな腕で抱き締めて来てくれる。

 何だか今日の事で更に俺達の仲というのは深くなったような気がした。

 そんな話をしているうちに和也達がお風呂から上がって来たようで、廊下からリビングに通じる引き戸が開けられる。

「お先にお風呂ありがとうな。 んじゃあ、俺達の方もこれから真剣に話合ってくるからさ」
「ああ……」

 その和也の言葉に俺と雄介の方は同時に返事をし、一瞬視線が合ったのだが、雄介の方はもう一度、和也達の方へと視線を向けると、

「まぁ、その事については、ホンマ、真剣に話し合いした方がええのかもな。 これからの俺等にとってはホンマに重要な事でもあるんだし……」
「ああ、分かってるって……。 じゃあ、おやすみ」

 そう和也が言うと、裕実の方も俺達の方に向かって、会釈し、

「では、おやすみなさい」

 と相変わらずの敬語言葉で和也と一緒に二階へと上がって行くのだ。

「じゃあ、俺達の方もお風呂に入るか?」

 その俺の言葉に雄介が一瞬首を傾げたように思えたのだが、俺は全くそんな事は気にせずにソファから立ち上がると、二階に向かうのだ。 それからお風呂場へと向かう。

 そこで気付いた俺。 そう雄介とお風呂に入るのは久しぶりの事で、脱衣所で洋服を脱ぐ事を俺の方は忘れていたらしい。

「あ……」

 久しぶりにこう明るい場所で雄介の体を見てしまった俺。 相変わらず筋肉質で、脱ぐ姿だって画になる位なのだから。

 雄介のそんな姿を見ているという事は、久しぶりに雄介の方も俺の体を見る事になるのであろう。 いや昼間久しぶりに体を重ねようとしていたのだから、雄介からしてみたら全然気にするような事ではないのかもしれない。

 だけどもう気にする様な事ではないのではないだろうか。

 俺はそう思うと、一気に服を脱いでお風呂場へと向かう。

 俺と雄介っていうのは、結婚について昼間真剣に話をしたのだから、何かを隠す必要は無いという事だ。 それは体に至ってもそういう事なのだから。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

壁乳

リリーブルー
BL
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。 (作者の挿絵付きです。)

鬼上司と秘密の同居

なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳 幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ… そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた… いったい?…どうして?…こうなった? 「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」 スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか… 性描写には※を付けております。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

アルバイトで実験台

夏向りん
BL
給料いいバイトあるよ、と教えてもらったバイト先は大人用玩具実験台だった! ローター、オナホ、フェラ、玩具責め、放置、等々の要素有り

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

処理中です...