382 / 929
ー至福ー101
しおりを挟む
再び雄介が吹きそうになっていた。
きっと俺が記憶喪失になった頃の事を色々と思い出してくれているのであろう。
「あ、いやなぁ……? 望に何回か言うたやんかぁ……。 とりあえず、俺が印象に残っておるのは……まぁ、いつもは素直じゃなかったんだけどな、記憶喪失のお前っていうのは、なんていうんかぁ……こう積極的だったっていうんかな?」
「あー、そういうやぁ、そんな事言ってたな。 で、そんな積極的な俺っていうのは、どうだったんだよー」
「へ? え? それ、言ってもいいもんなんかぁ?」
その言葉に驚きながらも雄介は、言っていいのか? っていうのを迷っているようだ。 だから俺は、
「そういうのって、言っていい言葉なんじゃねぇのか? だって、俺から聞いているんだからさぁ」
「ま、そうなんやけど……。 でも、なんていうんかぁ……」
何だか、雄介の方はまだ言いづらそうにしている。
「俺は自分から聞いている事に関しては怒らねぇよ。 そう言ったら言ってくれるのか?」
「あ、まぁ……そりゃな……」
だけど本当にそう言っても雄介の方は言いにくそうにしているような気がする。 だけど雄介の方は言うと決めたのか、両手を膝に付けると、気合いを入れて、
「積極的な望っていうのはなぁ、まぁ、体重ねる時だって、ホンマに積極的やったっていうんかな?」
「体を重ねる時も積極的だった!?」
俺の方は雄介のその言葉をおうむ返しのように聞くのだ。
「ホンマ、そうやったんだって……」
雄介はその時の事を思い出してくれているのか、気持ち的に顔をにやにやとさせながら言っていた。 そして雄介立て続けに、
「俺の体の上に乗っかって来てな……『今日は俺の事、抱かないのかよ』とかっていうのも言ってたような気がしたなぁ」
その言葉に俺の方は顔が真っ赤になる。
確かに、雄介が言いにくそうにいていた理由が分かったような気がした。 だけど俺の方は怒らないと約束しているのだから、そこはもう黙って聞いているしかなかったようだ。
もしかしたら雄介の方は俺の様子を伺っているのかもしれない。 何処まで言って大丈夫なのかを。 それに俺の方だって約束はした。 だからそこは怒らない約束なのだから。
「俺が、記憶喪失の時っていうのは、そんな事してたんだなぁ? なんだ? 雄介、実は俺にそんな事をして欲しいと思っていたのか?」
雄介がそう言うのなら、俺の方は試しに乗っかってみようと思ったのか、そう言うのだ。
「あ、えー……」
そこの所はちゃんと考えてくれているのか、雄介は天井の方に視線を向けていた。
きっと俺が記憶喪失になった頃の事を色々と思い出してくれているのであろう。
「あ、いやなぁ……? 望に何回か言うたやんかぁ……。 とりあえず、俺が印象に残っておるのは……まぁ、いつもは素直じゃなかったんだけどな、記憶喪失のお前っていうのは、なんていうんかぁ……こう積極的だったっていうんかな?」
「あー、そういうやぁ、そんな事言ってたな。 で、そんな積極的な俺っていうのは、どうだったんだよー」
「へ? え? それ、言ってもいいもんなんかぁ?」
その言葉に驚きながらも雄介は、言っていいのか? っていうのを迷っているようだ。 だから俺は、
「そういうのって、言っていい言葉なんじゃねぇのか? だって、俺から聞いているんだからさぁ」
「ま、そうなんやけど……。 でも、なんていうんかぁ……」
何だか、雄介の方はまだ言いづらそうにしている。
「俺は自分から聞いている事に関しては怒らねぇよ。 そう言ったら言ってくれるのか?」
「あ、まぁ……そりゃな……」
だけど本当にそう言っても雄介の方は言いにくそうにしているような気がする。 だけど雄介の方は言うと決めたのか、両手を膝に付けると、気合いを入れて、
「積極的な望っていうのはなぁ、まぁ、体重ねる時だって、ホンマに積極的やったっていうんかな?」
「体を重ねる時も積極的だった!?」
俺の方は雄介のその言葉をおうむ返しのように聞くのだ。
「ホンマ、そうやったんだって……」
雄介はその時の事を思い出してくれているのか、気持ち的に顔をにやにやとさせながら言っていた。 そして雄介立て続けに、
「俺の体の上に乗っかって来てな……『今日は俺の事、抱かないのかよ』とかっていうのも言ってたような気がしたなぁ」
その言葉に俺の方は顔が真っ赤になる。
確かに、雄介が言いにくそうにいていた理由が分かったような気がした。 だけど俺の方は怒らないと約束しているのだから、そこはもう黙って聞いているしかなかったようだ。
もしかしたら雄介の方は俺の様子を伺っているのかもしれない。 何処まで言って大丈夫なのかを。 それに俺の方だって約束はした。 だからそこは怒らない約束なのだから。
「俺が、記憶喪失の時っていうのは、そんな事してたんだなぁ? なんだ? 雄介、実は俺にそんな事をして欲しいと思っていたのか?」
雄介がそう言うのなら、俺の方は試しに乗っかってみようと思ったのか、そう言うのだ。
「あ、えー……」
そこの所はちゃんと考えてくれているのか、雄介は天井の方に視線を向けていた。
0
お気に入りに追加
85
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。


鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる