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ー至福ー48
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逆にその事について悩んでいたんだったら、今の質問に関しては安心する。 そう雄介からしてみたらただ単に一つに絞りきれなかったっていうだけなのだから。
「じゃあ、次の質問なぁ。 じゃあさぁ、好きな色っていうのは?」
「好きな色かぁ?」
また雄介は天井の方に視線を向けて考えてしまっていた。 全くもってさっきと同じだ。
「そやな……そこは、ブルーかな?」
……そこは即答なんだなぁ。
「青か……俺も青かな?」
「僕は、白とか黒ですかね?」
「じゃ、望は?」
そう言われるとちょっと悩む。 子供の頃っていうのはそういう質問っていうのは簡単に答えられたもんだけど、大人になると大人になった今っていうのは、そんな簡単な質問をされた事があまりないからなのかもしれない。
「赤かな?」
ちょっと悩んだ後に子供の頃に好きだった色を答えておいた。
「……って、やっべぇー! とりあえず、朝はそんなにゆっくりしてる暇ねぇみたいだな。 早く食べねぇと時間になっちまうぜ」
そう言って時計を見てみると七時五十五分になっていた。 時間っていうのは止まるっていう事はない。 知らないうちにとか楽しい時間っていうのは時間が過ぎるのが早い位だ。 八時十分には診察室等の用意や掃除をしないと間に合わないのだから、いつも以上に早くご飯を食べないとならないだろう。
急に黙ったままの食事になる。 だって朝からそんなくだらない質問で時間を無駄にしてしまったのだから。 和也なんか駆け込むように食べていた。 そして一番最初に食べ終わったのは和也で、
「じゃ、俺は診察室の掃除してくるな」
と言って行ってしまう。 その後を追うように裕実もだ。
「僕も、ご飯終わったので診察室の方に行ってますね」
と言って、リビングには俺と雄介が残されてしまっていた。
しかし昨日あんな事があってからの二人きりにされるのは本当に気不味い。
確かに今はさっきまでお喋りし過ぎたせいで、時間がないから黙って食べてはいるのだけど、と思っていたら急に口を開く雄介。
「そやなぁ、確かに俺ってば、自分の事、望にあまり話してなかったなぁ。 さっき和也に色々と質問されて思い出せたわぁ。 もしかして今回、望が俺に対して不安に思っているっていうのはそういう事なんか? なんていうんか……隠し事が多過ぎって事なんかな?」
その雄介の言葉に目を丸くする俺。 そうだ、確かに雄介の言う通りだ。 そう今の俺っていうのは本当に何も言わない雄介の事を疑っているっていう訳ではないのだけど、こう何も自分の事を語ってくれない雄介に不安を抱いているって言った方が正解なのかもしれない。
だから俺の方はその雄介の言葉に、頭を軽く頷かせる。
「そこは、前にも言った事あるやろ? 自分の自慢話みたいになってまうから俺的には自分の事を語るのはあんま好きじゃないって……」
「じゃあ、次の質問なぁ。 じゃあさぁ、好きな色っていうのは?」
「好きな色かぁ?」
また雄介は天井の方に視線を向けて考えてしまっていた。 全くもってさっきと同じだ。
「そやな……そこは、ブルーかな?」
……そこは即答なんだなぁ。
「青か……俺も青かな?」
「僕は、白とか黒ですかね?」
「じゃ、望は?」
そう言われるとちょっと悩む。 子供の頃っていうのはそういう質問っていうのは簡単に答えられたもんだけど、大人になると大人になった今っていうのは、そんな簡単な質問をされた事があまりないからなのかもしれない。
「赤かな?」
ちょっと悩んだ後に子供の頃に好きだった色を答えておいた。
「……って、やっべぇー! とりあえず、朝はそんなにゆっくりしてる暇ねぇみたいだな。 早く食べねぇと時間になっちまうぜ」
そう言って時計を見てみると七時五十五分になっていた。 時間っていうのは止まるっていう事はない。 知らないうちにとか楽しい時間っていうのは時間が過ぎるのが早い位だ。 八時十分には診察室等の用意や掃除をしないと間に合わないのだから、いつも以上に早くご飯を食べないとならないだろう。
急に黙ったままの食事になる。 だって朝からそんなくだらない質問で時間を無駄にしてしまったのだから。 和也なんか駆け込むように食べていた。 そして一番最初に食べ終わったのは和也で、
「じゃ、俺は診察室の掃除してくるな」
と言って行ってしまう。 その後を追うように裕実もだ。
「僕も、ご飯終わったので診察室の方に行ってますね」
と言って、リビングには俺と雄介が残されてしまっていた。
しかし昨日あんな事があってからの二人きりにされるのは本当に気不味い。
確かに今はさっきまでお喋りし過ぎたせいで、時間がないから黙って食べてはいるのだけど、と思っていたら急に口を開く雄介。
「そやなぁ、確かに俺ってば、自分の事、望にあまり話してなかったなぁ。 さっき和也に色々と質問されて思い出せたわぁ。 もしかして今回、望が俺に対して不安に思っているっていうのはそういう事なんか? なんていうんか……隠し事が多過ぎって事なんかな?」
その雄介の言葉に目を丸くする俺。 そうだ、確かに雄介の言う通りだ。 そう今の俺っていうのは本当に何も言わない雄介の事を疑っているっていう訳ではないのだけど、こう何も自分の事を語ってくれない雄介に不安を抱いているって言った方が正解なのかもしれない。
だから俺の方はその雄介の言葉に、頭を軽く頷かせる。
「そこは、前にも言った事あるやろ? 自分の自慢話みたいになってまうから俺的には自分の事を語るのはあんま好きじゃないって……」
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