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ー至福ー21
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「おい……まだ、朔望達と話してたのかよ」
と俺の方は半分呆れたように言っていた。
いや半分じゃない本当に呆れたように言っていたのかもしれない。
その俺の言葉に雄介や和也は俺の方へと振り向く。
「……あ、ああ! もう風呂から上がって来てもうたんか?」
とまだお風呂から上がって来てはいけないような感じで言って来る雄介に、俺の方は瞳を座らせて、
「はぁ!? 何? 俺等はまだ風呂から上がっちゃいけなかったのかよ……ってか、他人のそんなのを見て楽しいもんなのか?」
俺の方は今にも怒りそうな感じで言うのだ。
「まぁ、見てるっていうんかぁ? 聞いてるっていうんかなぁ? まぁ、他人のそういうのって見た事ないやんか……だからやな、見てたいっていう興味っていうもんなんかなぁ?」
そう雄介の方は視線を逸らして言うもんだから、俺の怒っている雰囲気に気付いてくれたという事だろう。
そこに俺の方は息を吐く。 ってか、今のは完全にため息だ。
「……ってかなぁ、他人のを見る位だったら……俺のを見ればいいだろ!」
俺はテーブルに両手を付いてまで怒りを露わにし言ってしまっていた。
その言葉だか行動だかで一瞬周りが静まり返ってしまったのは気のせいだろうか。
「……へ? 俺なんか変な事言ってたのか?」
逆に静かになってしまったっていう事に自分の方が目が点になってしまう。
だって俺からしてみたら一体今のこの瞬間に何が起きたかさえも分からなかったからだ。
「……って、望……今のは本気で言ってたんだろうなぁ」
そう一番最初に俺の事を茶化しに来たのは和也だ。
「ま、望がそう思っておったんやったら俺的には全然幸せやねんけどなぁ」
雄介の方は、今の俺の言葉にニヤニヤとしながらもそう幸せそうに答える。
「クス……やっぱり、望さんは雄介さんの事が本当に好きだったんですね。 いいじゃないですかぁ、お二人さんが幸せなら」
そう裕実が言ったかと思うと今度は朔望の方も、
「兄さんがそう言ってるんだから、雄兄さん、今日は二人でラブラブっていうのか、兄さんの事、襲っちゃったら?」
勿論、朔望の方は完全に茶化しに来る。
「もしかして、兄さん……今自分が言った事忘れちゃってるんじゃないの? あ? そっか……そうじゃなくて自覚してないっていう事なのかもね。 なら、逆に雄兄さんは良かったんじゃないの? 無意識に口にしていたっていう事は、兄さんの心の中ではそう思っているっていう事なんだからね。 それじゃ、僕達の方もこれからまた勝手に楽しませてもらうねぇ」
そう言って朔望は電話を切っていた。
と俺の方は半分呆れたように言っていた。
いや半分じゃない本当に呆れたように言っていたのかもしれない。
その俺の言葉に雄介や和也は俺の方へと振り向く。
「……あ、ああ! もう風呂から上がって来てもうたんか?」
とまだお風呂から上がって来てはいけないような感じで言って来る雄介に、俺の方は瞳を座らせて、
「はぁ!? 何? 俺等はまだ風呂から上がっちゃいけなかったのかよ……ってか、他人のそんなのを見て楽しいもんなのか?」
俺の方は今にも怒りそうな感じで言うのだ。
「まぁ、見てるっていうんかぁ? 聞いてるっていうんかなぁ? まぁ、他人のそういうのって見た事ないやんか……だからやな、見てたいっていう興味っていうもんなんかなぁ?」
そう雄介の方は視線を逸らして言うもんだから、俺の怒っている雰囲気に気付いてくれたという事だろう。
そこに俺の方は息を吐く。 ってか、今のは完全にため息だ。
「……ってかなぁ、他人のを見る位だったら……俺のを見ればいいだろ!」
俺はテーブルに両手を付いてまで怒りを露わにし言ってしまっていた。
その言葉だか行動だかで一瞬周りが静まり返ってしまったのは気のせいだろうか。
「……へ? 俺なんか変な事言ってたのか?」
逆に静かになってしまったっていう事に自分の方が目が点になってしまう。
だって俺からしてみたら一体今のこの瞬間に何が起きたかさえも分からなかったからだ。
「……って、望……今のは本気で言ってたんだろうなぁ」
そう一番最初に俺の事を茶化しに来たのは和也だ。
「ま、望がそう思っておったんやったら俺的には全然幸せやねんけどなぁ」
雄介の方は、今の俺の言葉にニヤニヤとしながらもそう幸せそうに答える。
「クス……やっぱり、望さんは雄介さんの事が本当に好きだったんですね。 いいじゃないですかぁ、お二人さんが幸せなら」
そう裕実が言ったかと思うと今度は朔望の方も、
「兄さんがそう言ってるんだから、雄兄さん、今日は二人でラブラブっていうのか、兄さんの事、襲っちゃったら?」
勿論、朔望の方は完全に茶化しに来る。
「もしかして、兄さん……今自分が言った事忘れちゃってるんじゃないの? あ? そっか……そうじゃなくて自覚してないっていう事なのかもね。 なら、逆に雄兄さんは良かったんじゃないの? 無意識に口にしていたっていう事は、兄さんの心の中ではそう思っているっていう事なんだからね。 それじゃ、僕達の方もこれからまた勝手に楽しませてもらうねぇ」
そう言って朔望は電話を切っていた。
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