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ー至福ー10
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それを見ていた雄介は、
「やっぱ、望達が言っていたまんまやったんやなぁ」
そう雄介は微笑みながら言って来る。
「別に嘘は言わないだろうが」
「確かにそうやねんけど、やっぱな、自分で見て聞いて実感したっていうんかな?」
「あ、まぁ、そういう事な。 あ、あのさ……」
そう俺はこう言い辛そうに気持ち的にも俯き加減で、
「あのさ……あー……アレな……」
そう俺がその事についてまともに言える訳もなく、完全に雄介から視線を離してまで『アレ』と言ってしまっているのだけど、『アレ』とは妊婦さん擬似体験が出来る装置の事だ。
「アレって?」
当然、雄介は首を傾げてまで聞いて来るのだ。 流石はそういう所は雄介は鈍感なんだろう。 と改めて気付いた所なのかもしれない。
「だからだなぁ……」
と未だに俺が言い淀ませていると、丁度テレビでその話についてやっていて俺の方は軽く視線をテレビへと向けて、
「アレだよ、アレ……」
その俺のサインに雄介は気付いれくれたのか雄介の方もテレビ画面へと視線を向けてくれたのだ。
「あ、ああ! あれな!」
そう納得したように言ってくれたのだから絶対に分かってくれた事に安堵し、今度は小さな声で、
「だからさ……アレ、昼間は俺はしないって言ったけど、俺がアレをしてもいいかな? って思ったんだよな」
「……へ? そうなん!?」
雄介の方は目を見開いてまで俺の事を見て来る。
「あ、あのな……ご、誤解すんじゃねぇぞ。 あ、いや……なんていうのか……あ、ほらさ、俺って子供は苦手だろ? だから、ああいうのは自分がした方が子供に対して愛着っていうのが湧くのかな? って思ってよ」
「あ! そういう事なっ!」
その言葉と同時に雄介はパンっ! と手を叩くのだ。
その音が部屋の中に響いてしまう。
それに驚き俺の方は雄介の手を慌てたように抑え、
「ちょ、止めろよ! 和也達に聞こえちまうだろうが!」
俺が小さな声で言うと、雄介の方も分かったのか小さな声で、
「あ、スマン、スマン……」
と小さな声で謝って来てくれるのだ。 そこの所は流石の雄介も分かってくれるっていう所なのかもしれない。 だってもう俺達っていうのは何年も一緒にいるのだからお互いの性格みたいなのも分かってきているのだから、そういう事なのであろう。
「ま、そこは、とりあえず後々の事やから後にして、なぁ、折角、国的にもう同性同士での結婚というのは認められたんやから、ホンマ、俺の方は望と結婚したいと思うとるんやけどなぁ」
「……へ? あ、ああ」
雄介はそんな事を言いながらそっと俺の手を握って来てくれる。
本当に今までの俺達は『結婚』なんて、考えてもみなかった事だ。 だけど今日のニュースでは同性同士でも結婚出来るようになったと伝えているのだから、もうその事について俺達も考えてもいいっていう事になったのであろう。
「やっぱ、望達が言っていたまんまやったんやなぁ」
そう雄介は微笑みながら言って来る。
「別に嘘は言わないだろうが」
「確かにそうやねんけど、やっぱな、自分で見て聞いて実感したっていうんかな?」
「あ、まぁ、そういう事な。 あ、あのさ……」
そう俺はこう言い辛そうに気持ち的にも俯き加減で、
「あのさ……あー……アレな……」
そう俺がその事についてまともに言える訳もなく、完全に雄介から視線を離してまで『アレ』と言ってしまっているのだけど、『アレ』とは妊婦さん擬似体験が出来る装置の事だ。
「アレって?」
当然、雄介は首を傾げてまで聞いて来るのだ。 流石はそういう所は雄介は鈍感なんだろう。 と改めて気付いた所なのかもしれない。
「だからだなぁ……」
と未だに俺が言い淀ませていると、丁度テレビでその話についてやっていて俺の方は軽く視線をテレビへと向けて、
「アレだよ、アレ……」
その俺のサインに雄介は気付いれくれたのか雄介の方もテレビ画面へと視線を向けてくれたのだ。
「あ、ああ! あれな!」
そう納得したように言ってくれたのだから絶対に分かってくれた事に安堵し、今度は小さな声で、
「だからさ……アレ、昼間は俺はしないって言ったけど、俺がアレをしてもいいかな? って思ったんだよな」
「……へ? そうなん!?」
雄介の方は目を見開いてまで俺の事を見て来る。
「あ、あのな……ご、誤解すんじゃねぇぞ。 あ、いや……なんていうのか……あ、ほらさ、俺って子供は苦手だろ? だから、ああいうのは自分がした方が子供に対して愛着っていうのが湧くのかな? って思ってよ」
「あ! そういう事なっ!」
その言葉と同時に雄介はパンっ! と手を叩くのだ。
その音が部屋の中に響いてしまう。
それに驚き俺の方は雄介の手を慌てたように抑え、
「ちょ、止めろよ! 和也達に聞こえちまうだろうが!」
俺が小さな声で言うと、雄介の方も分かったのか小さな声で、
「あ、スマン、スマン……」
と小さな声で謝って来てくれるのだ。 そこの所は流石の雄介も分かってくれるっていう所なのかもしれない。 だってもう俺達っていうのは何年も一緒にいるのだからお互いの性格みたいなのも分かってきているのだから、そういう事なのであろう。
「ま、そこは、とりあえず後々の事やから後にして、なぁ、折角、国的にもう同性同士での結婚というのは認められたんやから、ホンマ、俺の方は望と結婚したいと思うとるんやけどなぁ」
「……へ? あ、ああ」
雄介はそんな事を言いながらそっと俺の手を握って来てくれる。
本当に今までの俺達は『結婚』なんて、考えてもみなかった事だ。 だけど今日のニュースでは同性同士でも結婚出来るようになったと伝えているのだから、もうその事について俺達も考えてもいいっていう事になったのであろう。
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