268 / 929
ー鼓動ー267
しおりを挟む
「あ、ああ、そうだな」
「九時過ぎた位から少しは空いてくると思うし」
「……って事は普段からでも混んでるもんなのか?」
「まぁ、多少はな」
「しかも、知っとるか? 東京のメインの電車は三分置きに来てるんやで、それでも、満員電車なんやからなぁ」
「そんだけ人がいるって事なのか。 何だか島の暮らしが懐かしく感じる位だな。 あそこは人も少ないし、電車も走ってないし、静かだしなぁ」
「まだ、四日位しか経ってないのに!?」
「ん? まぁな……島は静かだし、ゴミゴミってしてないし、やっぱ、あそこの暮らしはいいのかもしれないよな?」
「まぁ、不便な点は沢山あんねんけどな。 食材もそないに簡単には手に入んないし、あれ? そん位なんかな? 不便って思う所は」
「……となると島の方がいいって事になんじゃねぇのか?」
「まぁ、そうなのかもしれへんわぁ……ま、えっか……」
暫く俺達は適当に会話を続け、それからのんびりと出掛けることにした。
俺は本当に今まで電車に乗った事がない。 だから雄介に後に付いて行く。
どうやらこっからだと一回乗り換えれば東京タワーの最寄駅に行けるらしい。
……案外、電車って便利なのかもな。
電車での利点は渋滞がない事も俺からしてみたら運転しなくてもいいという所だろう。
しかも雄介の言った通りにピークに比べたら空いてて座れたという所なのかもしれない。
電車は何もない限りは定刻の時間に着くっていうのもいいところだ。
そして一回乗り換えて、と思ったら結構大きな駅らしく次のホームまで行くのが簡単ではないようだ。
人混みの中を掻き分け目的のホームへと向かう。
そこは雄介に任せているのだけど雄介の方もキョロキョロと周りを見ながら進んでるようだった。
雄介は一体、何処をキョロキョロと見渡しているのであろうか。
確かに知らない駅なのかもしれないのだけど俺からしてみたら無駄に進んでるとしか思えなかった。
そして俺は雄介の側へと近づくと、
「雄介は何処を見てるんだ?」
と声を掛ける。
「あー、望は車ばっかやから、知らんのかもしれへんけど、駅にはな案内板っていうのがあってな上に付いていてそこを見れば俺達がこれから乗る場所のホームに行けるんやって」
そう言われて見上げてみると確かに車でもあるような案内板があった。
「へぇー、そういう事だったのか……」
でも、ある意味俺からしてみたら勉強になる。
まぁ、もうあまり電車は一人で利用する事は少ないのかもしれないけど、知っておいた方がいいのかもしれないと思ったからだ。
「九時過ぎた位から少しは空いてくると思うし」
「……って事は普段からでも混んでるもんなのか?」
「まぁ、多少はな」
「しかも、知っとるか? 東京のメインの電車は三分置きに来てるんやで、それでも、満員電車なんやからなぁ」
「そんだけ人がいるって事なのか。 何だか島の暮らしが懐かしく感じる位だな。 あそこは人も少ないし、電車も走ってないし、静かだしなぁ」
「まだ、四日位しか経ってないのに!?」
「ん? まぁな……島は静かだし、ゴミゴミってしてないし、やっぱ、あそこの暮らしはいいのかもしれないよな?」
「まぁ、不便な点は沢山あんねんけどな。 食材もそないに簡単には手に入んないし、あれ? そん位なんかな? 不便って思う所は」
「……となると島の方がいいって事になんじゃねぇのか?」
「まぁ、そうなのかもしれへんわぁ……ま、えっか……」
暫く俺達は適当に会話を続け、それからのんびりと出掛けることにした。
俺は本当に今まで電車に乗った事がない。 だから雄介に後に付いて行く。
どうやらこっからだと一回乗り換えれば東京タワーの最寄駅に行けるらしい。
……案外、電車って便利なのかもな。
電車での利点は渋滞がない事も俺からしてみたら運転しなくてもいいという所だろう。
しかも雄介の言った通りにピークに比べたら空いてて座れたという所なのかもしれない。
電車は何もない限りは定刻の時間に着くっていうのもいいところだ。
そして一回乗り換えて、と思ったら結構大きな駅らしく次のホームまで行くのが簡単ではないようだ。
人混みの中を掻き分け目的のホームへと向かう。
そこは雄介に任せているのだけど雄介の方もキョロキョロと周りを見ながら進んでるようだった。
雄介は一体、何処をキョロキョロと見渡しているのであろうか。
確かに知らない駅なのかもしれないのだけど俺からしてみたら無駄に進んでるとしか思えなかった。
そして俺は雄介の側へと近づくと、
「雄介は何処を見てるんだ?」
と声を掛ける。
「あー、望は車ばっかやから、知らんのかもしれへんけど、駅にはな案内板っていうのがあってな上に付いていてそこを見れば俺達がこれから乗る場所のホームに行けるんやって」
そう言われて見上げてみると確かに車でもあるような案内板があった。
「へぇー、そういう事だったのか……」
でも、ある意味俺からしてみたら勉強になる。
まぁ、もうあまり電車は一人で利用する事は少ないのかもしれないけど、知っておいた方がいいのかもしれないと思ったからだ。
0
お気に入りに追加
85
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。


鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる