BLR18【2】ノンケだった俺が男と初体験!ー結婚編ー

綺羅 メキ

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ー鼓動ー165

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 俺は仕方なしに机に肘を付いて顎に手を置いて色々な事を考える。

 今はそれしかなかった。

 雄介だって何時に起きるか分からない。

 ……でも、チェックアウトの時間もあるしな。

 後チェックアウトの時間まで一時間位であろうか?

 俺達は別に女性ではないのだから、そう用意する事なんてことはない。

 顔を洗って歯を磨いて髪を整える位だろう。

 なら、三十分もあれば大丈夫だ。

 しかし今日一日中暇だった事を思い出す。

 明日は検査があるから午前中は完全に潰れるのだろう。

 病院とはそんなものだ。

 今は携帯でネットが出来たりして病院でも予約を取ってから行くというシステムも出来て来てるのだけど、それでも患者さんが多ければ待っていなければならない。

 今はパソコンがかなり普及してきて色んな事がパソコン上で管理されている。

 これが昔だったら確かに予約システムなんか無い時代で病院で待つ時間の方が長かった。

 カルテだって今はパソコンで管理されてる時代だ。

 何でもかんでもパソコン。 手書きの時代が懐かしくも感じる。

 俺なんかは手書き時代からパソコンへと移った時代だったのだけど雄介なんかはもう完全にカルテや予約等はパソコン管理だったのであろう。

 でも、確かにかなり高齢の医者ともなると達筆過ぎて字が読めないという事もあったのだから、パソコンになったのは良かったのかもしれない。 パソコンなら字は統一していて誰でも読む事が出来る。 だけど患者さんだって読めてしまうのだから、丁寧に文章を書くとかって事を考えなければならないだろう。

 そして病気名とかもパソコンでは隠せないっていう所もある。

 手書きカルテなら外国語で書いてしまえばわかる人しか分からないのだからそれはそれでよかった事なのかもしれない。

 時代の進化は凄いと思う。

 約十五年位前までは携帯だってカメラやネットなんかは付いていない時代。

 いやネットは付いていたのかもしれないのだけど今の時代のように自由に使えなかったかもしれない。

 パソコンだってあんなに綺麗な画面でもなかったし、主流はデスクトップ用で昔のテレビのような四角い形がメインだったような気がする。 今はコンパクトになって薄型パソコンがメインの時代だ。

 時代の流れというのは本当に凄い。 いや、人間が持っている技術が凄くなって来たという事だろう。

 誰かがそういうものを発明してどんどんどんどん物は進化していく。 特に家電は進化していた。

 そういう事を考えていると、どうやら雄介は起きたようだ。

 髪の毛をぐちゃぐちゃにして前を覚ました雄介。

 ……クス……寝起きの雄介って案外可愛いのな。

 なんて思ってしまっている俺は本当に雄介にぞっこんなんだろう。
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