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ー鼓動ー151

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「んー、まぁ……そうやんな! ほなら……」

 そう雄介は考えると、

「肛門科な!」
「はぃいい!? それは流石にストレート過ぎないかぁ!?」
「そうなんか? だって、そういう方が話が早いやんか」
「え? あ、まぁ……そうなんだけどさ。 って、雄介って経験あるのか? その肛門科っていう仕事」
「そりゃ、あんねんやろ!? だって、研修医時代にはど科にも行かなきゃアカンしな」

 ……あ、まぁ……確かにそうだったのかもしれない。 もう、俺の頭の中では記憶になかった事だ。

「んじゃあ、いいよ……そうでも」

 とりあえず、そうしないと話が進まないであろうと思った俺は雄介にそう言っておく。

「じゃあな……」

 と間を一つ置くと、

「今日はどうしました?」

 と早速始めてくる雄介。

 俺は仕方なしに一息吐くと、

「最近、お腹の調子が……ここ数日出てないんですよね?」

 あ、内臓系の話だから内科だと思うけど、雄介がいいんならいいかー。

 ……まぁ、これが一番無難そうだと思った俺。

「要は便秘気味って事ですよね?」

 ……う、まだ……雄介の標準語に慣れて来ないけど。

「え? あ、まぁ……そういう事ですかね?」
「じゃあ、診てみますので、ベッドの上にうつ伏せになってもらえますか?」

 そう言われて俺はベッドの上にうつ伏せになる。

 そうすると雄介は、

「ココに指入れていきますよ……」
「はぁいい!? ちょ、ちょっと待った……! いきなり指って中に入れてくるもんなのか!?」
「まぁ、そうやねんな……中の状態を診なきゃアカンやろうし、まぁ、そういうこっちゃな」

 そう言われてそういう事をされるのを忘れていた俺は仕方なく今はとりあえず雄介の指示に従わなければならない状態になってしまった。

「ゆっくり入れていくんで大丈夫ですよ……ゆっくり息吐いて下さいね」

 そう言われて、これをやる! と決めた俺は雄介の言う通りに息を吐く。

 そして、ゆっくりと俺の後ろの蕾の中に雄介の指が入ってくる。 でも、これはいつもやってる事なんだから、まだ何とも思わない所だった。

 そういつものように雄介は俺の後ろの蕾の中に指を入れて、その指をゆっくと奥へと進ませてくる。
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