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ー鼓動ー107
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「俺は決まったかな?」
「ほんなら、何するん?」
「ステーキかな?」
「ほんなら、俺もそれにしよ」
「え? そうなのか? ここはファミレスなんだから好きな物食べればいいだろ?」
「あー、何やろ? 逆に人が食ってる物を見てたら食いたくなるもんやんか」
「あ、そういう事か。 なら、二人とも、それでいいな」
雄介のその言葉に納得する俺。 確かに雄介の言う通りなのかもしれない。 人が食べている物というのは、本当に美味しそうに見えてくるからだ。
俺は店員さんを呼ぶ為にボタンを押す。
そして店員さんのメニューを頼むと、お冷を取りにドリンクバーへと向かうのだ。
「そんなん俺が取りに行ったのに」
「あ、ああ……まぁ、トイレに行くついでだったしな」
そう俺はトイレに行くついでにお冷を取りに行き雄介の分も持って来ていた。
「あ、まぁ……ほな、ありがとうな」
「それと、ここの飯代は俺に払わせてくれよ。 さっきからずっとお前に出させてばっかだったからな」
「こういう所に来て、俺が払うのは当たり前やろ? せやから、望はそんな事気にせんでええんやで」
「俺は女では無いし、ちゃんと働いてるんだからお金はあるんだしさ。 それに雄介の考えでは、デートに行った場合、男の方が払うんだと思っているのかもしれねぇけど、俺達の場合には男同士なんだし、二人共ちゃんと働いている訳だから、そういう所は割り勘にして貰えると俺的にはありがたいかな?」
「あ、そうやったな。 望が言った通りの事まんま思っておったわぁ。 そうそう! 望とデートしたら俺の方がお金を出すってな」
「やっぱな、そうだと思ったぜ。 ま、そういう事だから、まぁ、自分の分は自分で払うって事でいいか?」
「あ、まぁ……望がそう言うんやったら、俺はそれでええと思うわぁ。 ほら、そういう事でさえも望と話し合った事なかったやろ?」
「あ、ああ、そうだったのかもしれねぇな」
「ほな、これからはそうしよ」
「……だな」
今日は本当に雄介とこうやって話し合う事が出来て本当にいい機会だったと思う。
そうやって今まで言えなかった事を言えて、俺的にもスッキリしていた。
そして料理が運ばれて来て雄介っていうのは、こういう所にまで来ても「いただきます」と手を合わせていたのだ。
子供とかと一緒じゃない場合にはこういう所に来て、手を合わせる者等ほとんどいないだろう。
しかし雄介は何でそう言うのであろうか?
「雄介……って、こういう所に来ても『いただきます』って言うのか?」
「そりゃ、当たり前やろ? 作ってくれた人にも感謝の意味を込めてと提供してくれている自然の恵みにっていうんか、そこにも感謝の意味を込めてな……後は、前に地震があった時にお腹が空いても自由に食べられなかった事があったやろ? せやから、今はこうして自由に食べ物が食べられている事にも感謝っていう意味でもな」
その雄介の言葉に俺の心臓がドキリとした。
そう言われてみれば雄介の言う通りだ。 『いただきます』という言葉にはそういった意味が含まれているのだから。
本当に雄介って凄いと思う。 ってか、そこに感心させられるっていうのかな?
それを聞いて俺の方もちゃんと手を合わせて、「いただきます」を言ってから食べ始めるのだ。
「ほんなら、何するん?」
「ステーキかな?」
「ほんなら、俺もそれにしよ」
「え? そうなのか? ここはファミレスなんだから好きな物食べればいいだろ?」
「あー、何やろ? 逆に人が食ってる物を見てたら食いたくなるもんやんか」
「あ、そういう事か。 なら、二人とも、それでいいな」
雄介のその言葉に納得する俺。 確かに雄介の言う通りなのかもしれない。 人が食べている物というのは、本当に美味しそうに見えてくるからだ。
俺は店員さんを呼ぶ為にボタンを押す。
そして店員さんのメニューを頼むと、お冷を取りにドリンクバーへと向かうのだ。
「そんなん俺が取りに行ったのに」
「あ、ああ……まぁ、トイレに行くついでだったしな」
そう俺はトイレに行くついでにお冷を取りに行き雄介の分も持って来ていた。
「あ、まぁ……ほな、ありがとうな」
「それと、ここの飯代は俺に払わせてくれよ。 さっきからずっとお前に出させてばっかだったからな」
「こういう所に来て、俺が払うのは当たり前やろ? せやから、望はそんな事気にせんでええんやで」
「俺は女では無いし、ちゃんと働いてるんだからお金はあるんだしさ。 それに雄介の考えでは、デートに行った場合、男の方が払うんだと思っているのかもしれねぇけど、俺達の場合には男同士なんだし、二人共ちゃんと働いている訳だから、そういう所は割り勘にして貰えると俺的にはありがたいかな?」
「あ、そうやったな。 望が言った通りの事まんま思っておったわぁ。 そうそう! 望とデートしたら俺の方がお金を出すってな」
「やっぱな、そうだと思ったぜ。 ま、そういう事だから、まぁ、自分の分は自分で払うって事でいいか?」
「あ、まぁ……望がそう言うんやったら、俺はそれでええと思うわぁ。 ほら、そういう事でさえも望と話し合った事なかったやろ?」
「あ、ああ、そうだったのかもしれねぇな」
「ほな、これからはそうしよ」
「……だな」
今日は本当に雄介とこうやって話し合う事が出来て本当にいい機会だったと思う。
そうやって今まで言えなかった事を言えて、俺的にもスッキリしていた。
そして料理が運ばれて来て雄介っていうのは、こういう所にまで来ても「いただきます」と手を合わせていたのだ。
子供とかと一緒じゃない場合にはこういう所に来て、手を合わせる者等ほとんどいないだろう。
しかし雄介は何でそう言うのであろうか?
「雄介……って、こういう所に来ても『いただきます』って言うのか?」
「そりゃ、当たり前やろ? 作ってくれた人にも感謝の意味を込めてと提供してくれている自然の恵みにっていうんか、そこにも感謝の意味を込めてな……後は、前に地震があった時にお腹が空いても自由に食べられなかった事があったやろ? せやから、今はこうして自由に食べ物が食べられている事にも感謝っていう意味でもな」
その雄介の言葉に俺の心臓がドキリとした。
そう言われてみれば雄介の言う通りだ。 『いただきます』という言葉にはそういった意味が含まれているのだから。
本当に雄介って凄いと思う。 ってか、そこに感心させられるっていうのかな?
それを聞いて俺の方もちゃんと手を合わせて、「いただきます」を言ってから食べ始めるのだ。
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