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ー鼓動ー94
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「俺は……」
と少し考えた後に雄介は最高な笑顔を見せ、
「いや、俺はええかな? 今までの過去があって、今がある訳やし。 だからなぁ、例えタイムマシンで過去を変えられるって言われても俺は行かへんわぁ」
「ふふ……それは俺と一緒だな」
「へ? 望もそう思ってたんか!?」
「うん! うん! そう! そうそう、過去があって今があるんだし、例え過去を変えられるって事が出来ても、そこで、未来や今が変わってしまうんだったら、過去は変えたくないかな? って思ったんだよな」
「俺もやね。 確かに消したい過去っていうのはあるんやけど、それでも、その過去あるかこそ、今があるんやしな」
「その、消したい過去っていうのは?」
「そこを、聞いてくるんか!?」
そう明るく返して来る所からみると聞いても大丈夫な事なんであろう。
「うん……まぁ、聞いてみたいかな?」
「ん……やっぱ、そこはレスキュー隊に入る前に望の事を置いて訓練に行ってまったって事かな?」
「だって、それは……訓練を受けなきゃ、お前はレスキュー隊員になれなかったんだろ?」
「ん? そこはちょっと違うんやって、それはそれで別に俺的には良かったんやけど、その頃っていうのは少なくともレスキュー隊員にはなりたかった訳やしな、なんていうんかな? 望が記憶喪失になってもうて、逃げるようにして訓練に行ってまったっていうのが、ちょっと俺の記憶から消してしまいたいって所なんかな?」
「でも、それは、レスキュー隊員になる訓練と俺の記憶喪失がただ単に重なってしまったというだけで」
「まぁ、そう言われてしまえばそれで話が片付いてしまうんやけどな。 ん……俺の方は記憶の無い望から逃げるようにして、レスキュー隊員の訓練に行ってしまったって事になってるしなぁ」
「ぁあ、そういう事な。 俺は特にそこは気にしてなかった事なんだけどさ」
「まぁ、そういう事やからなぁ。 俺的にはそれが嫌な過去って事なんやって」
そう雄介言った直後にやっと俺達いうのは店内に入る事が出来たのだ。
その店というのは特に変わった所というのはなく、やはり都会の中にあるからっていう事もあってただ単に行列が出来てしまっていたという事だろう。 店内は狭く、一階、二階と合わせてもお客さんが入れる人数っていうのは二十人程だ。 だからなのか外に行列が出来てしまったという所だ。 でも行列が出来るという事は少なからず美味しいという事なのかもしれない。
店内の方は蛍光灯の灯りではなくキッチンやダイニングによく使われる照明で気持ち的に暗く感じて大人な空間って感じだ。 そして店内を良く見るとオシャレな店内には女性客が多いようにも感じる。
「パスタがいい」って言ってから、目の前にあったあお店に来てしまっていた為、まさか女性客が多い店に入ってしまったとは思ってもみなかった所だ。
俺は小さな声で、
「な、雄介……この店って、俺達気まずく感じねぇ?」
「へ? あ、そうか?」
そう言う雄介。 きっと雄介は客席が見えないような所に座っているから気付いてないのかもしれない。
「だってさ、俺達以外、みんな客は女性客席ばかりなんだからな」
「……へ? そうだったんか!?」
そう言った直後に後ろへと視線を向ける雄介。
「あ、え? ホンマやんか……」
それに気付いた雄介もメニュー表を開いて、
「ほな、さっさと食べて出よ」
「ああ、そうだな」
俺は雄介の言葉に頷くと俺の方もメニュー表を開くのだ。
と少し考えた後に雄介は最高な笑顔を見せ、
「いや、俺はええかな? 今までの過去があって、今がある訳やし。 だからなぁ、例えタイムマシンで過去を変えられるって言われても俺は行かへんわぁ」
「ふふ……それは俺と一緒だな」
「へ? 望もそう思ってたんか!?」
「うん! うん! そう! そうそう、過去があって今があるんだし、例え過去を変えられるって事が出来ても、そこで、未来や今が変わってしまうんだったら、過去は変えたくないかな? って思ったんだよな」
「俺もやね。 確かに消したい過去っていうのはあるんやけど、それでも、その過去あるかこそ、今があるんやしな」
「その、消したい過去っていうのは?」
「そこを、聞いてくるんか!?」
そう明るく返して来る所からみると聞いても大丈夫な事なんであろう。
「うん……まぁ、聞いてみたいかな?」
「ん……やっぱ、そこはレスキュー隊に入る前に望の事を置いて訓練に行ってまったって事かな?」
「だって、それは……訓練を受けなきゃ、お前はレスキュー隊員になれなかったんだろ?」
「ん? そこはちょっと違うんやって、それはそれで別に俺的には良かったんやけど、その頃っていうのは少なくともレスキュー隊員にはなりたかった訳やしな、なんていうんかな? 望が記憶喪失になってもうて、逃げるようにして訓練に行ってまったっていうのが、ちょっと俺の記憶から消してしまいたいって所なんかな?」
「でも、それは、レスキュー隊員になる訓練と俺の記憶喪失がただ単に重なってしまったというだけで」
「まぁ、そう言われてしまえばそれで話が片付いてしまうんやけどな。 ん……俺の方は記憶の無い望から逃げるようにして、レスキュー隊員の訓練に行ってしまったって事になってるしなぁ」
「ぁあ、そういう事な。 俺は特にそこは気にしてなかった事なんだけどさ」
「まぁ、そういう事やからなぁ。 俺的にはそれが嫌な過去って事なんやって」
そう雄介言った直後にやっと俺達いうのは店内に入る事が出来たのだ。
その店というのは特に変わった所というのはなく、やはり都会の中にあるからっていう事もあってただ単に行列が出来てしまっていたという事だろう。 店内は狭く、一階、二階と合わせてもお客さんが入れる人数っていうのは二十人程だ。 だからなのか外に行列が出来てしまったという所だ。 でも行列が出来るという事は少なからず美味しいという事なのかもしれない。
店内の方は蛍光灯の灯りではなくキッチンやダイニングによく使われる照明で気持ち的に暗く感じて大人な空間って感じだ。 そして店内を良く見るとオシャレな店内には女性客が多いようにも感じる。
「パスタがいい」って言ってから、目の前にあったあお店に来てしまっていた為、まさか女性客が多い店に入ってしまったとは思ってもみなかった所だ。
俺は小さな声で、
「な、雄介……この店って、俺達気まずく感じねぇ?」
「へ? あ、そうか?」
そう言う雄介。 きっと雄介は客席が見えないような所に座っているから気付いてないのかもしれない。
「だってさ、俺達以外、みんな客は女性客席ばかりなんだからな」
「……へ? そうだったんか!?」
そう言った直後に後ろへと視線を向ける雄介。
「あ、え? ホンマやんか……」
それに気付いた雄介もメニュー表を開いて、
「ほな、さっさと食べて出よ」
「ああ、そうだな」
俺は雄介の言葉に頷くと俺の方もメニュー表を開くのだ。
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