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ー鼓動ー67
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「んー、そうやねんけどなぁ」
「何が納得いかねぇんだよ。 ここにはあくまで寝る為だけに来たんだからな、ヤる目的で来たって訳じゃねぇんだし」
俺は目を座らせまだ納得してないような雄介の背中を押してベッドへとダイブするのだ。
「ちょっ……今、望にそないな事されたら」
「何だよ」
そう俺はベッドへとうつ伏せになっている雄介の事を見つめる。
「……ってか、まだ、それは俺が許さないって言ってんだろ? ここに来た目的っていうのを忘れるんじゃねぇぞ、なんの為に朔望達に島の診療所を任せて俺達が東京に来たっていう目的を忘れてんじゃねぇのか?」
「あ……んー、忘れてはないんやけどなぁ? こういう部屋に来ると、やっぱ、そこは男なんやろなぁ? 俺のムスコさんが反応しちゃったっていうんかな?」
「へ? まさか!? 勃ってきてるのか?」
そう気付いたら素で聞いてしまっていた。
そしてその俺からの質問に雄介は頷くのだ。
その答えに俺の方はシーツへと顔を埋める。
そして籠った声で、
「今日は兎に角ダメに決まってんだろ! んー、検査して何もなかったらって約束したんじゃねぇのか?」
こんなセリフ、マジで恥ずかしくって言いたくはない。 だけど雄介の事を想って言ってるのだから今は仕方がないという所だろう。
「あー、ん……まぁ、そうなんやけどな」
……そうなんだけどな。 じゃねぇーし! そこは、そうだな。 って答える所じゃねぇのか!!
と心の中で突っ込みを入れる俺。
「それに、もう、海から帰還して来て、数日は経っておるんやで、そんで体に不調が無いって事は、大丈夫だっていう事やと思うねんけどな?」
「そりゃ、そうなのかもしれねぇけど」
と俺はその雄介の言葉で雄介の事を見上げる。
「逆に言えば数日だろ? そういう事があったって、数年先に体が不調を訴える人だっているんだからな。 それから治療したって遅い人だっているんだしさ」
俺はそう強く雄介に訴える。
「えー、あ……まぁ、確かにそうやねんけどな」
未だにあーだこーだ言っている雄介に俺は真剣に訴えたくなってきたのか、うつ伏せだった半身を起こし腕を組んでまでベッドに座るのだった。
「ホント、お前は医者になったのか!? ま、お前は小児科医だから知らねぇのかもしれねぇけど、俺は今までそういう人達を見て来てるからな、それに、お前と医者になったという歴史も違う! 俺の方が先に働いていて先輩なんだし、お前よりかそういう事に関して知識があると思ってるしな」
そこまで言うと流石の雄介の方も頭を抱えてしまっていた。
そして次の瞬間には雄介は頭を上げて、
「もう! 分かったって!」
そう半分投げやり気味に言う雄介に俺は何か言おうとしたのだが、
「望がそないに心配してくれるんやったら、今日の所はもう我慢して寝るわぁ、せやけど、明日、病院に行って検査して何も無かったら約束は守ってな」
そう笑顔で言う雄介に今までの怒りは何処に行ってしまったのかって位、俺の方も穏やかになってしまっていた。
「へ? あ、ああ……そう、そうだよな」
雄介の方は空気を読んだのか、それとも俺と喧嘩したくなかったのか、そこは分からないのだけど、こっちも「ま、いっか……」っていう気持ちになって来る。
「ほな、電気消すな」
「ああ」
まだ大人にしては寝る時間的には早い気もするのだけど、この部屋にいて視界にこんな物が入って来てしまうと目の毒だと思ったのか俺の方もその雄介の言葉に頷かせる。
「何が納得いかねぇんだよ。 ここにはあくまで寝る為だけに来たんだからな、ヤる目的で来たって訳じゃねぇんだし」
俺は目を座らせまだ納得してないような雄介の背中を押してベッドへとダイブするのだ。
「ちょっ……今、望にそないな事されたら」
「何だよ」
そう俺はベッドへとうつ伏せになっている雄介の事を見つめる。
「……ってか、まだ、それは俺が許さないって言ってんだろ? ここに来た目的っていうのを忘れるんじゃねぇぞ、なんの為に朔望達に島の診療所を任せて俺達が東京に来たっていう目的を忘れてんじゃねぇのか?」
「あ……んー、忘れてはないんやけどなぁ? こういう部屋に来ると、やっぱ、そこは男なんやろなぁ? 俺のムスコさんが反応しちゃったっていうんかな?」
「へ? まさか!? 勃ってきてるのか?」
そう気付いたら素で聞いてしまっていた。
そしてその俺からの質問に雄介は頷くのだ。
その答えに俺の方はシーツへと顔を埋める。
そして籠った声で、
「今日は兎に角ダメに決まってんだろ! んー、検査して何もなかったらって約束したんじゃねぇのか?」
こんなセリフ、マジで恥ずかしくって言いたくはない。 だけど雄介の事を想って言ってるのだから今は仕方がないという所だろう。
「あー、ん……まぁ、そうなんやけどな」
……そうなんだけどな。 じゃねぇーし! そこは、そうだな。 って答える所じゃねぇのか!!
と心の中で突っ込みを入れる俺。
「それに、もう、海から帰還して来て、数日は経っておるんやで、そんで体に不調が無いって事は、大丈夫だっていう事やと思うねんけどな?」
「そりゃ、そうなのかもしれねぇけど」
と俺はその雄介の言葉で雄介の事を見上げる。
「逆に言えば数日だろ? そういう事があったって、数年先に体が不調を訴える人だっているんだからな。 それから治療したって遅い人だっているんだしさ」
俺はそう強く雄介に訴える。
「えー、あ……まぁ、確かにそうやねんけどな」
未だにあーだこーだ言っている雄介に俺は真剣に訴えたくなってきたのか、うつ伏せだった半身を起こし腕を組んでまでベッドに座るのだった。
「ホント、お前は医者になったのか!? ま、お前は小児科医だから知らねぇのかもしれねぇけど、俺は今までそういう人達を見て来てるからな、それに、お前と医者になったという歴史も違う! 俺の方が先に働いていて先輩なんだし、お前よりかそういう事に関して知識があると思ってるしな」
そこまで言うと流石の雄介の方も頭を抱えてしまっていた。
そして次の瞬間には雄介は頭を上げて、
「もう! 分かったって!」
そう半分投げやり気味に言う雄介に俺は何か言おうとしたのだが、
「望がそないに心配してくれるんやったら、今日の所はもう我慢して寝るわぁ、せやけど、明日、病院に行って検査して何も無かったら約束は守ってな」
そう笑顔で言う雄介に今までの怒りは何処に行ってしまったのかって位、俺の方も穏やかになってしまっていた。
「へ? あ、ああ……そう、そうだよな」
雄介の方は空気を読んだのか、それとも俺と喧嘩したくなかったのか、そこは分からないのだけど、こっちも「ま、いっか……」っていう気持ちになって来る。
「ほな、電気消すな」
「ああ」
まだ大人にしては寝る時間的には早い気もするのだけど、この部屋にいて視界にこんな物が入って来てしまうと目の毒だと思ったのか俺の方もその雄介の言葉に頷かせる。
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