上 下
37 / 877

ー鼓動ー37

しおりを挟む
「え? あ、そういう事やなぁ」

 そう言う雄介の顔というのは本当に幸せそうな表情を浮かべている。

「ま、ええか。 望が俺の事、そう思ってくれておるなら、親父の事は我慢して東京に行くしかないみたいやな」
「そういう事だな。 お前の大事な人が心配してんだから、そこは我慢して東京に行くしかないみたいだな」
「せやな」

 雄介は話しながらご飯を食べ終えると、

「ほなら、後の事は和也達に任せたで、俺達の方は東京に行く準備せなアカンしな」
「ああ、任せておけって。 そこの所は朔望もいるんだし、任せてくれたらいいからさ」

 その和也の言葉に雄介は笑顔を向けると、雄介は二階へと上がって行くのだ。

「あ、お、俺も!」

 そう俺もご飯を食べ終えると、雄介の後を追い二階へと向かう。

 部屋へと入ると雄介は本当に東京に行く準備を始めたようだ。

「お! 望も来たんか?」
「あ、ああ、ま、まぁな」

 俺は何だか気不味そうな雰囲気に動揺したように答える。

 それに雄介は気付いたのか、

「大丈夫やって、親父に事も体の事もな」
「え? あ、うん」
「俺やって、医者になったんやぞ。 前に望が言っておったやろ? 自分の体は自分が良く分かってるってな」
「あ、ぅん、そうだったな」
「でも、せっかく休み取れたんやから、とりあえず、病院で検査し終わった後はゆっくりしよ」
「あ、ああ、そうだな」

 俺はその雄介の言葉に笑顔で答えていた。

「じゃあ、マジで用意して、東京に行くか!」
「せやな」

 そう気合いを入れると、俺達は本格的に東京に行く準備を始める。

 旅行というのか、遠出する時というのはいつもスーツケースだ。

 そこに洋服や必要な物を詰めて行く。 ま、もし、いる物があれば後で買えばいいんだけどな。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集

あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。 こちらの短編集は 絶対支配な攻めが、 快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす 1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。 不定期更新ですが、 1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 書きかけの長編が止まってますが、 短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。 よろしくお願いします!

大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。 でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。 けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。 同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。 そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

処理中です...