21 / 929
ー鼓動ー21
しおりを挟む
「ホント、雄兄さんは望兄さんに溺愛って感じだよね。 もう! 望兄さんとは体の繋がりはなくても十分って感じですか!?」
そう言って笑っている朔望。
「だって、実際、そうやねんもんなぁ」
「幸せいっぱいっていう感じだ」
「ん、まぁ、確かに望と居られる時間っていうのは幸せな事やもんなぁ」
「妬けちゃうね」
「お前等っていうのは兄弟やねんから、妬けちゃうはないやろ?」
「いや……兄弟だから逆に妬けちゃうっていうの!? だって、兄さんは兄弟なのに僕達の方にはあんまり来てくれないしね」
「そりゃ、そうやんねんなぁ。 望とお前等は確かに兄弟であっても今まで離れて暮らしておったっていう訳やしな」
「だから何!? だからさ、もうちょっと望兄さんと話したいと思ってるんだけどな? だって、僕達、東京に帰国してからだって、少しの間しか兄さん達といれなかったでしょう。 それで、専門も違ってたから、そうそうあんまり話す機会だって少なかった訳だし、それで、ある意味直ぐに兄さん達っていうのは島で働く事になっちゃったじゃない? だから、こう兄弟でも人生の中で一番話してる事が少ない兄弟なんじゃないかな? って思ったんだけどな」
「え? あ、まぁ、そこは仕方ないと違う? 要は運命って事なんやろな? 兄弟なのにいつもいれないって事がな」
「運命で片付けられていい事なのかな? ま、そこはいいんだけどさ。 あ、でも、一週間も禁欲生活かぁ!?」
「へ? まだ、そこなんか!? さっきも言ったけど、たった一週間ねんやぞ!」
「何言ってんの? 僕達っていうのはさ、暇さえあればシてるんですけど」
「へ? まさかとは思うねんけど、病院でもシてるって事なんか?」
「うん! 我慢出来なくなったら、病院でもシてるよ。 あ、でも、誤解しないでね。 暇って言っても流石に仕事中とか夜勤の時にはしないからさ、そこは二人共、仕事が終わった後って事にしてるしね」
「ま、普通はそうやんな。 ま、俺達っていうのは、寧ろ、病院で働いている時っていうのは全くもって仕事中にそんな事も考えた事さえもなかったわぁ。 ホンマ、ヤるだけっていうのが恋人と違うもんなぁ。 好きだからこそ、相手の事を想って……二人がそういう気の時にって感じやったしな」
「えー!? それ本当なの!? 逆にこっちからしてみたらヤらな過ぎなんじゃない!?」
「そっちがヤり過ぎなんやって」
「そこは相手の事が本当に好きだからヤるに決まってんじゃん!」
「ぁあ! もうええって、ホンマ、飯が不味くなってくるし。 そういう話っていうのは後々」
「って、そういう話してきたのは雄兄さんじゃん! そうそう一週間出来ないってね」
「あ、まぁ、確かにそうやねんけどな、まさか、そこまで、話が続くとは思ってなかったしなぁ。 とりあえず、飯食うて時間まで少しあるし、診療時間までに家事とかやる事いっぱいあるしな、早く飯食うて……」
「……って、そういう話を雄兄さんがするからでしょ!」
「もう、分かったって、ホンマにお前等しつこいで……」
雄介は席から立ち上がると、食器を片付けにキッチンの方へと向かうのだ。
「ほな、俺は洗濯の方やって来るな」
「そういや、洗濯で思い出したんだけどさ、僕達の一週間分の服どうしよ?」
「……へ? あ、そっか……船の事故でお前等の服流されてしまったんやもんなぁ」
「うん! そういう事。 それに、一週間ここに滞在する事だって急に決まった事だったしね」
「ほなら、俺等の服を貸すしかないやろ?」
「……って、僕達が雄兄さんの服着れると思う?」
「……って、おいおい、今はそないな事言うてる場合じゃないやろ? 折角こっちが提案して上げとるのになぁ」
そう言って笑っている朔望。
「だって、実際、そうやねんもんなぁ」
「幸せいっぱいっていう感じだ」
「ん、まぁ、確かに望と居られる時間っていうのは幸せな事やもんなぁ」
「妬けちゃうね」
「お前等っていうのは兄弟やねんから、妬けちゃうはないやろ?」
「いや……兄弟だから逆に妬けちゃうっていうの!? だって、兄さんは兄弟なのに僕達の方にはあんまり来てくれないしね」
「そりゃ、そうやんねんなぁ。 望とお前等は確かに兄弟であっても今まで離れて暮らしておったっていう訳やしな」
「だから何!? だからさ、もうちょっと望兄さんと話したいと思ってるんだけどな? だって、僕達、東京に帰国してからだって、少しの間しか兄さん達といれなかったでしょう。 それで、専門も違ってたから、そうそうあんまり話す機会だって少なかった訳だし、それで、ある意味直ぐに兄さん達っていうのは島で働く事になっちゃったじゃない? だから、こう兄弟でも人生の中で一番話してる事が少ない兄弟なんじゃないかな? って思ったんだけどな」
「え? あ、まぁ、そこは仕方ないと違う? 要は運命って事なんやろな? 兄弟なのにいつもいれないって事がな」
「運命で片付けられていい事なのかな? ま、そこはいいんだけどさ。 あ、でも、一週間も禁欲生活かぁ!?」
「へ? まだ、そこなんか!? さっきも言ったけど、たった一週間ねんやぞ!」
「何言ってんの? 僕達っていうのはさ、暇さえあればシてるんですけど」
「へ? まさかとは思うねんけど、病院でもシてるって事なんか?」
「うん! 我慢出来なくなったら、病院でもシてるよ。 あ、でも、誤解しないでね。 暇って言っても流石に仕事中とか夜勤の時にはしないからさ、そこは二人共、仕事が終わった後って事にしてるしね」
「ま、普通はそうやんな。 ま、俺達っていうのは、寧ろ、病院で働いている時っていうのは全くもって仕事中にそんな事も考えた事さえもなかったわぁ。 ホンマ、ヤるだけっていうのが恋人と違うもんなぁ。 好きだからこそ、相手の事を想って……二人がそういう気の時にって感じやったしな」
「えー!? それ本当なの!? 逆にこっちからしてみたらヤらな過ぎなんじゃない!?」
「そっちがヤり過ぎなんやって」
「そこは相手の事が本当に好きだからヤるに決まってんじゃん!」
「ぁあ! もうええって、ホンマ、飯が不味くなってくるし。 そういう話っていうのは後々」
「って、そういう話してきたのは雄兄さんじゃん! そうそう一週間出来ないってね」
「あ、まぁ、確かにそうやねんけどな、まさか、そこまで、話が続くとは思ってなかったしなぁ。 とりあえず、飯食うて時間まで少しあるし、診療時間までに家事とかやる事いっぱいあるしな、早く飯食うて……」
「……って、そういう話を雄兄さんがするからでしょ!」
「もう、分かったって、ホンマにお前等しつこいで……」
雄介は席から立ち上がると、食器を片付けにキッチンの方へと向かうのだ。
「ほな、俺は洗濯の方やって来るな」
「そういや、洗濯で思い出したんだけどさ、僕達の一週間分の服どうしよ?」
「……へ? あ、そっか……船の事故でお前等の服流されてしまったんやもんなぁ」
「うん! そういう事。 それに、一週間ここに滞在する事だって急に決まった事だったしね」
「ほなら、俺等の服を貸すしかないやろ?」
「……って、僕達が雄兄さんの服着れると思う?」
「……って、おいおい、今はそないな事言うてる場合じゃないやろ? 折角こっちが提案して上げとるのになぁ」
0
お気に入りに追加
85
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。


鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる