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ー鼓動ー18
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今日のお昼はどうやら雄介が作ってくれるらしい。 さっきここに戻って来た時点で雄介はキッチンに立ってたし、それに冷蔵庫の中を覗いてたからな。
しかし裕実って毎日のように何を考えているか? っていうのが分からない奴だ。 ただ俺達の話を聞いてるだけで、よっぽどの事がない限り何か言う性格でも無い。 それが裕実の性格なんだろう。
俺はソファから裕実がいる方へと視線を向け、裕実の事をジッと見つめる。
すると裕実は気付いたのか、
「え? どうしたんです? 望さん……」
「え? あ……ただ裕実の事を見てただけなんだけどな」
「え? 僕、何かしました?」
「あ、いやぁ、何も……」
「あ、え? そうだったんですかぁ」
裕実は本当にそういう所、敏感なのかもしれない。 っていうのか俺も話下手だし裕実も話下手なのだから、こうなんていうのか裕実と俺とでは話が合わないって訳じゃないんだけど、何でか話が続かないんだよな。 なんていうのか裕実にはNGワードみたいなのがあって、それを聞いたらアウトみたいな所があるから、俺が上手く話する事が出来ないという所なんだろう。
そう裕実という人間には本当に暗い過去がある。 暗い過去があるから自分の事をあまり話したがらないというのもあるからなのかもしれない。 そりゃ、誰にも教えたくないような過去だからだ。 俺達だって、やっと聞けたっていう位の過去なのだからそこは仕方がないのだけど。 だからなのか、明るい性格になっても自分からぐいぐい来るような性格でも無い。 ま、和也と比べたら真逆の性格って言ってもおかしくはない。 しかし全く真逆の性格でもなんていうのか、和也との相性みたいなのはいいようだ。 逆に真逆な性格だからいいというのも聞くのだけど。
いや和也がきっと裕実に対して本当に溺愛しているからいいのであろう。
でも本当に和也のおかげで少しずつではあるのだけど、裕実の性格も明るくなってきたようにも思える。 側から見ても裕実は和也と居る時っていうのは楽しそうに見えるからだ。
「兄さん! 兄さん! 兄さーん!」
とソファの後ろの方から俺を呼んでる気がして、後ろに振り向くか振り向かないかの所で、俺は誰かの腕によって肩の辺りを抱き締められた。
「へ? あ、お、おい!! ちょ、な、何すんだよっ!」
そう俺は振り返りながら言うと、そこには歩夢の姿があった。
「……って、何だよ! いきなり来るんじゃねぇ!!」
「別に……望兄さんとスキンシップしたかっただけなんだけどな」
……確かに、コイツはそういう性格だった。
今は朔望という恋人がいながら、俺にはこういう風にベタベタとくっついて来る。 確かに兄弟として離れていた期間が長かったからなのかもしれないんだけど、それでも、こういう風にベタベタされるのが何だか嫌だった。 きっとそこは俺があまり歩夢も朔望も好きじゃないからなのかもしれない。
「……で、今日の僕の診察どうだった?」
……そこっ!? それを聞きにわざわざ俺に引っ付いて来たのかよ。 あー、もー!! ホントに調子狂う所だ。 もっとこう何か凄い事を聞いて来るかもと思っていたからなのかもしれないのだが。
しかし裕実って毎日のように何を考えているか? っていうのが分からない奴だ。 ただ俺達の話を聞いてるだけで、よっぽどの事がない限り何か言う性格でも無い。 それが裕実の性格なんだろう。
俺はソファから裕実がいる方へと視線を向け、裕実の事をジッと見つめる。
すると裕実は気付いたのか、
「え? どうしたんです? 望さん……」
「え? あ……ただ裕実の事を見てただけなんだけどな」
「え? 僕、何かしました?」
「あ、いやぁ、何も……」
「あ、え? そうだったんですかぁ」
裕実は本当にそういう所、敏感なのかもしれない。 っていうのか俺も話下手だし裕実も話下手なのだから、こうなんていうのか裕実と俺とでは話が合わないって訳じゃないんだけど、何でか話が続かないんだよな。 なんていうのか裕実にはNGワードみたいなのがあって、それを聞いたらアウトみたいな所があるから、俺が上手く話する事が出来ないという所なんだろう。
そう裕実という人間には本当に暗い過去がある。 暗い過去があるから自分の事をあまり話したがらないというのもあるからなのかもしれない。 そりゃ、誰にも教えたくないような過去だからだ。 俺達だって、やっと聞けたっていう位の過去なのだからそこは仕方がないのだけど。 だからなのか、明るい性格になっても自分からぐいぐい来るような性格でも無い。 ま、和也と比べたら真逆の性格って言ってもおかしくはない。 しかし全く真逆の性格でもなんていうのか、和也との相性みたいなのはいいようだ。 逆に真逆な性格だからいいというのも聞くのだけど。
いや和也がきっと裕実に対して本当に溺愛しているからいいのであろう。
でも本当に和也のおかげで少しずつではあるのだけど、裕実の性格も明るくなってきたようにも思える。 側から見ても裕実は和也と居る時っていうのは楽しそうに見えるからだ。
「兄さん! 兄さん! 兄さーん!」
とソファの後ろの方から俺を呼んでる気がして、後ろに振り向くか振り向かないかの所で、俺は誰かの腕によって肩の辺りを抱き締められた。
「へ? あ、お、おい!! ちょ、な、何すんだよっ!」
そう俺は振り返りながら言うと、そこには歩夢の姿があった。
「……って、何だよ! いきなり来るんじゃねぇ!!」
「別に……望兄さんとスキンシップしたかっただけなんだけどな」
……確かに、コイツはそういう性格だった。
今は朔望という恋人がいながら、俺にはこういう風にベタベタとくっついて来る。 確かに兄弟として離れていた期間が長かったからなのかもしれないんだけど、それでも、こういう風にベタベタされるのが何だか嫌だった。 きっとそこは俺があまり歩夢も朔望も好きじゃないからなのかもしれない。
「……で、今日の僕の診察どうだった?」
……そこっ!? それを聞きにわざわざ俺に引っ付いて来たのかよ。 あー、もー!! ホントに調子狂う所だ。 もっとこう何か凄い事を聞いて来るかもと思っていたからなのかもしれないのだが。
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