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ー鼓動ー12
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そしてお昼前には診察を終わらせると、家の方へ戻って来る俺達。
「……ってか、雄兄さんさぁ、雄兄さんのカルテの書き方分かりやすかったよ」
「へ? あれ位、普通なんと違うの?」
そう話ながら雄介はキッチンで何かを作り始める。 その隣りに朔望が行って何か会話をしていた。 何だか珍しいようにも思えるけど、朔望と雄介に関しては春坂病院で働いている時は二人共小児科医でよく話し合っていたのだから普通なのかもしれない。 だけど俺からしてみたら違和感を感じる。
「普通じゃないでしょー! だって、今日、初めて雄兄さんが書いたカルテ見たけど、色々書いてあったしねぇ。 なんていうのかな? 確かに病状とかっていうのは当たり前な事なんだけど、備考欄みたいな所に患者さんの性格とかどんな事をしているのか? とかって書いてあったんだもん」
「そりゃ、一人一人の患者さんをしっかりと覚えておきたかったからであって、別に大した意味は無いけどな」
「それでも凄いと思うし! それは、流石に僕が教えた事じゃないじゃん! だって、そこは雄兄さんオリジナルっていう訳になるんでしょ?」
「あ、そうなのかもしれへんなぁ」
「だから、それが凄いって言ってんの!」
「んー、まぁ……」
雄介の方は朔望に褒められてしまい、どう答えたらいいのか? というのが分からないでいるようだ。 なんていうのか、朔望があまり雄介の性格を分かってないから、ガンガン雄介の事を褒めまくってるから雄介が相当困っているようにも思えるし、朔望の事をめんどくさそうにしている雄介が可愛いく感じる。 それに雄介ってそういう事に関して結構謙虚だったようにも思える。 褒められ慣れてないっていうのか、ま、人間、大人になるとそんなに褒められる事ってそんなに無いもんだから、確かに困るもんなのかもな。
それに雄介の場合には褒められて鼻を高くするタイプではないのだから、もっといい所なのかもしれない。
「……って、朔望だって、あんな風に診察してるとは思ってなかったぜ」
「……へ? そう? まぁ、兄さんはずっと今日は僕達後ろで見てたしね」
「だから、今日と明日からはお前達に暫くこの診療所を任せる事にしたからな。 だから、俺はあそこでずっと見てたんだよ。 子供っていうのはあんな風に様子を見ながらすればいいんだっていうのも分かったし。 ってか、普段は見られないようなお前を見れて良かったっていうのかな?」
「あのさぁ、言ってんじゃん! 僕は仕事には真面目なんだって! で、遊びっていうのは完全に別なの!」
「まぁ、そうなのかもしれねぇけどさぁ。 ぅん! ま、いいや。 とりあえず、明日から暫くお前達に診療所の方を任せる事にするよ!」
「はいはい、分かりましたよ。 ま、とりあえず、雄兄さんの方は何だか大丈夫そうだけどね。 念の為って事で東京に行って来てね」
「ああ、うん、分かってるよ」
そう話を終えると、俺はソファへと腰を下ろすのだ。
すると俺の視界に入って来たのは裕実の姿だ。
……そういや、コイツ等の存在があまりにも大き過ぎて、完全に裕実の存在を忘れてたぜ。 裕実って本当に大勢人が居ると無口なんだな。
って改めて思う。 そして存在感が薄いっていうのか? 気配があまり無いっていうのか?
診療所では朔望達の事しか見てなかったけど、ちゃんと裕実は仕事していたんだと思う。 もう裕実の場合には本当に普段が普段だから、見なくても大丈夫だと思っているからなのかもしれない。
「……ってか、雄兄さんさぁ、雄兄さんのカルテの書き方分かりやすかったよ」
「へ? あれ位、普通なんと違うの?」
そう話ながら雄介はキッチンで何かを作り始める。 その隣りに朔望が行って何か会話をしていた。 何だか珍しいようにも思えるけど、朔望と雄介に関しては春坂病院で働いている時は二人共小児科医でよく話し合っていたのだから普通なのかもしれない。 だけど俺からしてみたら違和感を感じる。
「普通じゃないでしょー! だって、今日、初めて雄兄さんが書いたカルテ見たけど、色々書いてあったしねぇ。 なんていうのかな? 確かに病状とかっていうのは当たり前な事なんだけど、備考欄みたいな所に患者さんの性格とかどんな事をしているのか? とかって書いてあったんだもん」
「そりゃ、一人一人の患者さんをしっかりと覚えておきたかったからであって、別に大した意味は無いけどな」
「それでも凄いと思うし! それは、流石に僕が教えた事じゃないじゃん! だって、そこは雄兄さんオリジナルっていう訳になるんでしょ?」
「あ、そうなのかもしれへんなぁ」
「だから、それが凄いって言ってんの!」
「んー、まぁ……」
雄介の方は朔望に褒められてしまい、どう答えたらいいのか? というのが分からないでいるようだ。 なんていうのか、朔望があまり雄介の性格を分かってないから、ガンガン雄介の事を褒めまくってるから雄介が相当困っているようにも思えるし、朔望の事をめんどくさそうにしている雄介が可愛いく感じる。 それに雄介ってそういう事に関して結構謙虚だったようにも思える。 褒められ慣れてないっていうのか、ま、人間、大人になるとそんなに褒められる事ってそんなに無いもんだから、確かに困るもんなのかもな。
それに雄介の場合には褒められて鼻を高くするタイプではないのだから、もっといい所なのかもしれない。
「……って、朔望だって、あんな風に診察してるとは思ってなかったぜ」
「……へ? そう? まぁ、兄さんはずっと今日は僕達後ろで見てたしね」
「だから、今日と明日からはお前達に暫くこの診療所を任せる事にしたからな。 だから、俺はあそこでずっと見てたんだよ。 子供っていうのはあんな風に様子を見ながらすればいいんだっていうのも分かったし。 ってか、普段は見られないようなお前を見れて良かったっていうのかな?」
「あのさぁ、言ってんじゃん! 僕は仕事には真面目なんだって! で、遊びっていうのは完全に別なの!」
「まぁ、そうなのかもしれねぇけどさぁ。 ぅん! ま、いいや。 とりあえず、明日から暫くお前達に診療所の方を任せる事にするよ!」
「はいはい、分かりましたよ。 ま、とりあえず、雄兄さんの方は何だか大丈夫そうだけどね。 念の為って事で東京に行って来てね」
「ああ、うん、分かってるよ」
そう話を終えると、俺はソファへと腰を下ろすのだ。
すると俺の視界に入って来たのは裕実の姿だ。
……そういや、コイツ等の存在があまりにも大き過ぎて、完全に裕実の存在を忘れてたぜ。 裕実って本当に大勢人が居ると無口なんだな。
って改めて思う。 そして存在感が薄いっていうのか? 気配があまり無いっていうのか?
診療所では朔望達の事しか見てなかったけど、ちゃんと裕実は仕事していたんだと思う。 もう裕実の場合には本当に普段が普段だから、見なくても大丈夫だと思っているからなのかもしれない。
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