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30話 ※玩具
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「え? あ、ぅん……」
そう言う京平に玲音の方はまだよく分かってないような素ぶりで答えるのだ。
今日はそういう設定なのだから、そういう答え方が妥当なのかもしれないのだが。
真隣で玩具の振動音を響かせている中、京平はゆっくりと玲音の中へとその玩具を入れて行く。
「ちょ、待ってぇ! 入れている所痛いっ! こんなに痛いなんて知らなかったんだけどー!」
そう痛みを訴える玲音。
いつもなら別に痛そうにしないのだが、今日はこういう事をスる事自体初めてのキャラだからなのであろうか、どうやら初めての時というのは痛い事を思い出したらしい。
「え? そうか……これじゃ、痛いのか? んじゃ、どうする? もっと、小さいのにする?」
きっと京平の方も玲音の演技について来てくれているのであろう。 そうやって答えてくれたのだから。
「え? あ……京平さんはそうした方がいいの? 玩具を小さくしても京平さんは私の事選んでくれる?」
京平の方へと視線を向けながら、そう可愛く言う玲音。
本当にそういう玲音は京平からしてみたらたまったもんじゃないだろう。 寧ろ、演技を忘れて、玲音の事を今すぐにでも襲ってしまいたい位なのだから。 とりあえず軽く頭を振ると、
「そこはねぇ……」
京平の方は言葉を止めて、少し溜めてから、
「やっぱり、この玩具を君の中に入れてもらわないと困るかな? だって、この玩具が君の中に入らないと私のは到底入らないって、さっきも言った筈なんだけどな」
「ぁ……」
その京平の言葉で思わずその事について思い出したのか小さな声で呟くと、玲音は、
「え? それ……ホント……?!」
「ああ……」
と今度は得意げに言う京平。
「じゃ、私、京平の為に頑張るっ!」
そう玲音は演技で気合いを入れるのだった。
そこにクスリとする京平。
「ま、とりあえず、ココの周りを玩具の振動で柔らかくしていくね」
京平はその玩具のスイッチを入れると、玲音の後ろの蕾の入口部分に玩具を押し当てるのだ。
「やぁあん! それっ! やぁん! くるっ! ビリビリってー! 体中がおかしくなりそっ! だめぇ! ぁあん!」
初めてのキャラを演じているつもりだった玲音なのだが、それでも体の方は完全にその玩具の気持ち良さを知っているからなのか気付いた時には既に素で演技していたようだ。
「体もビクビクってしちゃうぅうう!」
「んじゃ、一旦、辞めちゃう?」
なんて事を言って、京平はその玩具の動きを止めてしまうのだ。
「……え?」
それと同時に玲音は後ろにいる京平の方へと視線を向け、目だけで「ちょ、何で、玩具の動きを止めちゃうの?」そう訴えているようだ。
それに気付いた京平はただただクスクスとしているだけだった。
そう言う京平に玲音の方はまだよく分かってないような素ぶりで答えるのだ。
今日はそういう設定なのだから、そういう答え方が妥当なのかもしれないのだが。
真隣で玩具の振動音を響かせている中、京平はゆっくりと玲音の中へとその玩具を入れて行く。
「ちょ、待ってぇ! 入れている所痛いっ! こんなに痛いなんて知らなかったんだけどー!」
そう痛みを訴える玲音。
いつもなら別に痛そうにしないのだが、今日はこういう事をスる事自体初めてのキャラだからなのであろうか、どうやら初めての時というのは痛い事を思い出したらしい。
「え? そうか……これじゃ、痛いのか? んじゃ、どうする? もっと、小さいのにする?」
きっと京平の方も玲音の演技について来てくれているのであろう。 そうやって答えてくれたのだから。
「え? あ……京平さんはそうした方がいいの? 玩具を小さくしても京平さんは私の事選んでくれる?」
京平の方へと視線を向けながら、そう可愛く言う玲音。
本当にそういう玲音は京平からしてみたらたまったもんじゃないだろう。 寧ろ、演技を忘れて、玲音の事を今すぐにでも襲ってしまいたい位なのだから。 とりあえず軽く頭を振ると、
「そこはねぇ……」
京平の方は言葉を止めて、少し溜めてから、
「やっぱり、この玩具を君の中に入れてもらわないと困るかな? だって、この玩具が君の中に入らないと私のは到底入らないって、さっきも言った筈なんだけどな」
「ぁ……」
その京平の言葉で思わずその事について思い出したのか小さな声で呟くと、玲音は、
「え? それ……ホント……?!」
「ああ……」
と今度は得意げに言う京平。
「じゃ、私、京平の為に頑張るっ!」
そう玲音は演技で気合いを入れるのだった。
そこにクスリとする京平。
「ま、とりあえず、ココの周りを玩具の振動で柔らかくしていくね」
京平はその玩具のスイッチを入れると、玲音の後ろの蕾の入口部分に玩具を押し当てるのだ。
「やぁあん! それっ! やぁん! くるっ! ビリビリってー! 体中がおかしくなりそっ! だめぇ! ぁあん!」
初めてのキャラを演じているつもりだった玲音なのだが、それでも体の方は完全にその玩具の気持ち良さを知っているからなのか気付いた時には既に素で演技していたようだ。
「体もビクビクってしちゃうぅうう!」
「んじゃ、一旦、辞めちゃう?」
なんて事を言って、京平はその玩具の動きを止めてしまうのだ。
「……え?」
それと同時に玲音は後ろにいる京平の方へと視線を向け、目だけで「ちょ、何で、玩具の動きを止めちゃうの?」そう訴えているようだ。
それに気付いた京平はただただクスクスとしているだけだった。
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