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8話
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また、そういうような話に諒馬の方はため息が出そうだ。 だが、この現場では自分達で設定していいというのがあるのだから、それはそれで楽しいのかもしれない。
果たして実際に、どういった設定がウケるのであろうか。 今の所の選択肢は二つ。
京平は男性アイドルで玲音と諒馬に関しては女性アイドルで同じアイドルグループという設定。 それと今案が出て来ているのは、京平が社長で玲音と諒馬は女性アイドルで社長に売れるように頼みに行く設定。
どちらも悩む設定なのかもしれない。
だからなのか諒馬は腕を組んでまで視線を天井へと向けてまで考える。
意外にもどっちも捨て難いのは気のせいであろうか。 だが、今日はそのどちらかでしかストーリーみたいなのは進む事は出来ないだろう。
「よしっ!」
そう諒馬は独り言を漏らすと、
「京平さんもアイドルで僕達も同じアイドルっていう設定でいいんじゃないかな? だって、京平さんが社長で俺達が頼みに行くような設定だったら、なんかありきたりそうじゃん!」
「そうだねぇ。 なら、諒馬君が言った設定にしよう! でも、どうやって3Pにするの? 僕が京平と付き合っている設定で諒馬君も京平が好きな設定?」
そういう設定を簡単に作って行くのもまた楽しみの一つなのかもしれない。
「それなら、二人で京平さんの所に行って、どちらを選ぶのか? って勝負みたいにしたらいいんじゃない?」
「……って、事は今日は京平さんの事を二人で攻めるって事でいいのか?」
「ま、だけど、最終的に挿れるのは京平だけどね」
そこまで設定すれば、後はアドリブで十分だろう。
とりあえず諒馬もその設定に納得すると、玲音の方は京平の元へと向かうのだ。
その間、諒馬は一人ソファに置いてかれているからなのか、もう一度、テーブルの上に置いてある鏡を見つめる。
しかし自分もここまで可愛くなるとは思って無かった事なのかもしれない。
本当に化粧というのは凄いもんだ。 男の諒馬でもこんなに可愛く化ける事が出来たのだから。 茶髪にロングヘアーにヘアーバンド、化粧に衣装。 もしかしたら女装して男性引っ掛ける事が出来るかもしれない位に見た目は本当に女性だし、自分好みというのであろうか。 下手すると女装した自分に惚れてしまいそうなくらいだ。
そして何だか自然と女の子の気分になってきているのか、諒馬は女の子がするような仕草のように玲音がここに戻って来るまで足をプラプラとさせながらテーブルに両肘を付きそこで待っていた。
果たして実際に、どういった設定がウケるのであろうか。 今の所の選択肢は二つ。
京平は男性アイドルで玲音と諒馬に関しては女性アイドルで同じアイドルグループという設定。 それと今案が出て来ているのは、京平が社長で玲音と諒馬は女性アイドルで社長に売れるように頼みに行く設定。
どちらも悩む設定なのかもしれない。
だからなのか諒馬は腕を組んでまで視線を天井へと向けてまで考える。
意外にもどっちも捨て難いのは気のせいであろうか。 だが、今日はそのどちらかでしかストーリーみたいなのは進む事は出来ないだろう。
「よしっ!」
そう諒馬は独り言を漏らすと、
「京平さんもアイドルで僕達も同じアイドルっていう設定でいいんじゃないかな? だって、京平さんが社長で俺達が頼みに行くような設定だったら、なんかありきたりそうじゃん!」
「そうだねぇ。 なら、諒馬君が言った設定にしよう! でも、どうやって3Pにするの? 僕が京平と付き合っている設定で諒馬君も京平が好きな設定?」
そういう設定を簡単に作って行くのもまた楽しみの一つなのかもしれない。
「それなら、二人で京平さんの所に行って、どちらを選ぶのか? って勝負みたいにしたらいいんじゃない?」
「……って、事は今日は京平さんの事を二人で攻めるって事でいいのか?」
「ま、だけど、最終的に挿れるのは京平だけどね」
そこまで設定すれば、後はアドリブで十分だろう。
とりあえず諒馬もその設定に納得すると、玲音の方は京平の元へと向かうのだ。
その間、諒馬は一人ソファに置いてかれているからなのか、もう一度、テーブルの上に置いてある鏡を見つめる。
しかし自分もここまで可愛くなるとは思って無かった事なのかもしれない。
本当に化粧というのは凄いもんだ。 男の諒馬でもこんなに可愛く化ける事が出来たのだから。 茶髪にロングヘアーにヘアーバンド、化粧に衣装。 もしかしたら女装して男性引っ掛ける事が出来るかもしれない位に見た目は本当に女性だし、自分好みというのであろうか。 下手すると女装した自分に惚れてしまいそうなくらいだ。
そして何だか自然と女の子の気分になってきているのか、諒馬は女の子がするような仕草のように玲音がここに戻って来るまで足をプラプラとさせながらテーブルに両肘を付きそこで待っていた。
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