416 / 469
女装ー87
しおりを挟む
「ホント、今日は楽しみな事ばっかりだー!」
と今にも鼻歌を歌いそうな勢いで言っている未来。
それとは逆に司は既にめんどくさそうな表情をしていた。 だってそうだろう。 まさか自分が知らない所で純一と未来はそんな約束をしていたのだから。 ここで、未来にこの話を聞いてなかったら、ある意味今日はそこまで司はその事について知らなかったのかもしれないのだから。 そしたらいきなりホテルに連れてかれて、もっと動揺していたのかもしれない。 だが、逆にここで聞いのだから良かったとも捉えられる。
「司君……ご飯食べ終わったら、体育館の方に行こうねぇ」
「え? あ、まぁ……」
そう浮かない返事に未来は、
「えー? 司君、龍のライブ楽しくないのー? なら、チケット返してよっ!」
そう頬を膨らませてまで言う未来。
「あ、いやぁ……そういう訳じゃないからさ……。 ただな、文化祭終わってからの方が俺からしてみたら憂鬱っていうの?」
「えー? 何で?!」
未来は急に立ち上がるのだ。
「だってさ! 気持ちいい事をスるんだよっ! 全くもって嫌な事じゃないじゃん!」
急に立ち上がって、恥ずかしがる事もなく堂々と人前で司に向かって抗議する未来に司は未来の手首を掴み落ち着くように席へと座らせると、
「あ、いやぁ……そうじゃなくて。 あ、確かにアレは気持ちいい事だけど……なんていうか、恥ずかしいから、嫌な訳で……」
「……え? 恥ずかしいだけで嫌なのー? それは違くない? ああいうのは気持ちいいから楽しむんじゃん! ってか、楽しまないと損な事なんじゃないのー? だってだって、ああいう事して気持ちいいのは人間だけなんだからね。 人間のうちに楽しまないと損じゃん!」
再び興奮して立ってまで熱く語ってくる未来に、司の方はもう焦っても仕方がないとでも思ったのか、食べ物を食べた後にジュースを飲むのだ。
「ちょ、司君……僕の話聞いてるー?」
やはりというべきなのか、完全に無視しているであろう司にそう聞いて来るのだから。
「聞いてる、聞いてる……大丈夫だから、話してよー」
未来の性格上、一度語り出したら止まらない事を知っている司はヒラヒラ手を振り話を聞くようだ。
「もうっ! そんな態度じゃ、聞いてないのと一緒じゃん!」
半分以上怒っている未来。 頬を膨らませてまで司の事を見上げる。
「もう、行こっ! 龍のライブ始まっちゃうからさぁ」
持っていた食べ物の殻をゴミ箱へと捨てると、未来と司は龍達の軽音部が行われる体育館へと向かうのだ。
と今にも鼻歌を歌いそうな勢いで言っている未来。
それとは逆に司は既にめんどくさそうな表情をしていた。 だってそうだろう。 まさか自分が知らない所で純一と未来はそんな約束をしていたのだから。 ここで、未来にこの話を聞いてなかったら、ある意味今日はそこまで司はその事について知らなかったのかもしれないのだから。 そしたらいきなりホテルに連れてかれて、もっと動揺していたのかもしれない。 だが、逆にここで聞いのだから良かったとも捉えられる。
「司君……ご飯食べ終わったら、体育館の方に行こうねぇ」
「え? あ、まぁ……」
そう浮かない返事に未来は、
「えー? 司君、龍のライブ楽しくないのー? なら、チケット返してよっ!」
そう頬を膨らませてまで言う未来。
「あ、いやぁ……そういう訳じゃないからさ……。 ただな、文化祭終わってからの方が俺からしてみたら憂鬱っていうの?」
「えー? 何で?!」
未来は急に立ち上がるのだ。
「だってさ! 気持ちいい事をスるんだよっ! 全くもって嫌な事じゃないじゃん!」
急に立ち上がって、恥ずかしがる事もなく堂々と人前で司に向かって抗議する未来に司は未来の手首を掴み落ち着くように席へと座らせると、
「あ、いやぁ……そうじゃなくて。 あ、確かにアレは気持ちいい事だけど……なんていうか、恥ずかしいから、嫌な訳で……」
「……え? 恥ずかしいだけで嫌なのー? それは違くない? ああいうのは気持ちいいから楽しむんじゃん! ってか、楽しまないと損な事なんじゃないのー? だってだって、ああいう事して気持ちいいのは人間だけなんだからね。 人間のうちに楽しまないと損じゃん!」
再び興奮して立ってまで熱く語ってくる未来に、司の方はもう焦っても仕方がないとでも思ったのか、食べ物を食べた後にジュースを飲むのだ。
「ちょ、司君……僕の話聞いてるー?」
やはりというべきなのか、完全に無視しているであろう司にそう聞いて来るのだから。
「聞いてる、聞いてる……大丈夫だから、話してよー」
未来の性格上、一度語り出したら止まらない事を知っている司はヒラヒラ手を振り話を聞くようだ。
「もうっ! そんな態度じゃ、聞いてないのと一緒じゃん!」
半分以上怒っている未来。 頬を膨らませてまで司の事を見上げる。
「もう、行こっ! 龍のライブ始まっちゃうからさぁ」
持っていた食べ物の殻をゴミ箱へと捨てると、未来と司は龍達の軽音部が行われる体育館へと向かうのだ。
0
お気に入りに追加
156
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?
すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。
お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」
その母は・・迎えにくることは無かった。
代わりに迎えに来た『父』と『兄』。
私の引き取り先は『本当の家』だった。
お父さん「鈴の家だよ?」
鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」
新しい家で始まる生活。
でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。
鈴「うぁ・・・・。」
兄「鈴!?」
倒れることが多くなっていく日々・・・。
そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。
『もう・・妹にみれない・・・。』
『お兄ちゃん・・・。』
「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」
「ーーーーっ!」
※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。
※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。
※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる